14.《ネタバレ》 起承転結以前の起き上がる前の話で、抑揚はさざなみほどに。 でも各キャラクターの雰囲気が良くて、最後までヌルッと観ることが出来ました。 『いつやるの?→今でしょ!』みたいな言葉が流行語になるご時世、題材としては良いけど『映画』になるのか?と言えばそれは別の話でしたね。 でも世相を記録するのも映画の役割だからこんなのもいいのかも。 コメディとして割り切って観られれば、なかなかでした。 橋本愛さん、山田孝之さんはどーも似た雰囲気の役柄が多くて、可哀相だなぁなんて思ったりもしました。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-30 19:26:21) |
13.「闇金ウシジマくん」で似たような設定の話があったと思いますが、あちらとは違い、主人公の徹底した楽天家ぶりと優しい関係者たちのおかげで何とも呑気な作品です。鑑賞後の印象は悪くありません。山田孝之のホントに人生で迷っている雰囲気が特に良かったです。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-26 10:44:01) |
12.《ネタバレ》 無害でアットホームなコメディとしてそこそこ面白かったと思いますが、それ以上でもそれ以下でもないという感想です。 真剣に考えて見てしまうとダメ出しの連続になってしまいます。 例えば、とってつけたようなパン屋のストーリーはいらないとか、こんな可愛い物分りのいい娘はいないとか、 そもそも漫画は頑張ってはいるんだろうけどそれはハードルを低くして見てるだけで世間的にみれば全然頑張ってない、などなど・・・。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-12-16 22:41:45) |
11.《ネタバレ》 仕事を辞めて、ダラダラ生活した挙句、おもいつきで「漫画家デビューする!」と決意する。これだけ見るとダメ人間かと思うが、バイトにはちゃんと行っていてそこそこ頼りにされているようだし、マンガもちゃんと書いているし、やることをやっているのでニートとは一味違う。 やさしすぎるミヤタ君も、やりたいことが見つからない山田君もみんな悩みながらも、楽観的に生きる「俺」に影響されちゃったりするのである。 どれが正しいかは分からんが、今を生きるのは大切だなーと思ったのでした。 ミヤタくんか山田君が「リーマンの喜び」みたいなのを打ち出してくれるともっと良かったんだけどな。 堤さんの顔芸には磨きがかかってきてるなー。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-15 12:53:21) |
10.《ネタバレ》 漫画をベースにしたコメディ映画というのはたいがいが、悪ノリや監督の自己満足で完結しているケースが多い。そんな中で本作は、漫画的演出はしていても、ちゃんと訴えかけてくる奥深いメッセージを感じ取ることができた。大人の観賞に充分耐えうる仕上がりと言えよう。ただどうしても気になる点があった。サラリーマンに対する解釈である。いわゆるサラリーマン=面白味のない職種、みたいな風潮を、何の捻りもなく取り入れていてガッカリしました。自由奔放に生きる主人公に憧れながらも、幼馴染の宮田氏には最後、サラリーマンとして勝ち組になって欲しかったです。だってそうでしょ、サラリーマンが何一つ報われないんじゃ、あんまりじゃないですか。それに別れた奥さん。あんた勝手すぎ!自分なら信用出来ずにヨリなんて戻さないな。子供は別だけど。そうそう子供で思い出しました。この子供が淡々とパンを食べているシーン。めっちゃシュールですよね。この作品の隠れた名シーンでしょう! |
9.《ネタバレ》 とにかく深刻にならないところがいいですね。新手の「寅さん」をみたような気分です。世の中、きっとこんな人にいて欲しいんですよ。こんな人もいて、そしてサラリーマンもかっこよくって、ねぇ。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-14 17:35:15) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 映画版漫才(ギャグ漫画)のような作品。はじめから笑わせようとしている演出満載なので、少しさめた感じでしか見れませんでしたが、徐々にこの空気になじんできて、クスクスと自然に笑う自分に気づいたのです。出版社の濱田岳の漫画に対するコメントが笑えます。 主人公は43歳で無職で、昼間からTVゲーム。年老いた親父から怒鳴られながら。 母親と嫁はなぜかいなく(離婚か死別)て娘役の橋本愛との3人家族。 意外とこういう家庭は今の日本に多いのかもしれない。 主人公が徐々に認められていき、いい感じになっていったが、ラストに宮田の奥さんが 再婚する男と別れて、子供連れて、もとの夫に戻ってくるという世の中の夫婦にありえないハッピーエンドはいらなーーい。橋本愛も風俗でバイトしていた感じがまるでない。 実に終始初々しく、美しかった愛ちゃんでした。 ちょっと笑えて元気をもらったので7点で。 【キャメル】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-09 03:07:18) |
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7.《ネタバレ》 原作は未読。映画だけで楽しんだが、憎めないですね堤真一演じるシズオ、ダメ男なんですけれど、なんか、漫画だけは諦めない。これって、結構凄いことじゃないでしょうか。しかし、彼の周りにいるみんな、いい人過ぎますね、世間ってもっと厳しいものではなかったですか? 【min】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-12-04 22:14:10) |
6.《ネタバレ》 確かに、シズオは最初から最後まで全然変わってないですね。それでいて、周りにいる人たちが変化していってる。それも良い方向に。シズオは駄目な人かもしれないけど、すっごい前向きといいますか、楽観的なんですよね。んで可愛い娘もいて、いろんな話出来る友人がいる。もうそれで十分じゃないかっていう気もするんですけど。まぁなんにせよ、そこそこ笑えました。夢でそれぞれの年代の自分とやり合うシーンが一番良かったかなぁ。シズオだけだとだらしない一人の男の話だけだけど、その周りの正義感ある山田孝之とか人の良い生瀬勝久とかのエピソードがなかなか良いですね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-04 21:43:47) (良:1票) |
5.堤真一がずるい。あんなぼざぼさ頭で常にニヤケ顔されたらたまったもんじゃない。もうそれだけで面白くないわけがない。40過ぎてフリーターという追い詰められた設定なのに、全然危機感を感じないのはどこまでも能天気すぎるあの性格にあるだろう。彼はいくら漫画がボツになっても諦めない。斬新過ぎる漫画を毎回やんわりとボツにする濱田岳が優しい。というか出てくる人皆優しすぎない?だからあの主人公が調子に乗って手がつけられなくなる。誰かガツンと叱ってやるべき人物が必要だと思いました。あの父親じゃあちょっと弱すぎる。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-04 01:06:20) |
4.《ネタバレ》 堤真一が演じるとあまりダメ男に見えないー為かまったく暗く感じない。だからこそエンターテイメントとして成立しているのだろうか。主人公の個人主義の徹底はブレておらず歳下のバイト仲間にも娘にも自立した一個人として接しており公平で観客からは絶対正義・神のように映る。それが彼自身の劣等感・敗北感から産まれたとしても尊いものだと私は思う。もっと容姿がダメダメな人が主人公を演じたらどうなるのか見てみたい。(一応劇中には対となる存在・キャバクラで正社員になったハゲおっさんがいるけど。) 【reitengo】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-12-02 10:07:02) |
3.《ネタバレ》 誰もが自分のなりたい人生を持っていて、でも現実は違って、その理念に向かってどう動くか、現実とどう折り合うか、という時流に合ったテーマなんだけど、主人公の性格や動き方は良いんだけど、周りが何となく良い方向に動いていくのがどうだか。。特に退職→ケーキ屋→家族円満は安直すぎで、これがラストだと興ざめでした。堤真一の演技に+1点。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-10-16 23:38:01) |
2.《ネタバレ》 憎めないダメ男が才能もないのに夢だけ見て生きている物語。たまーにやる気になるが長続きせず・・・というコメディ。本人はいいけど、娘がお約束通りに転落しちゃうとキツイね。人生300年はないからな・・・ 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-06-19 16:37:18) |
1.《ネタバレ》 原作はちらっと試し読みした程度で、ほとんど未読。どうしようもなく情けない四十男・シズオとその娘、および父親を中心とした物語ではあるが、彼ら家族は見かけ上の主人公に過ぎない。シズオ家族にとって、最初から最後まで状況は何一つ変わっておらず、ストーリーは動いているようで全く動いていない。漫画家になりたいと努力はしてみるが、すぐに怠けてしまい、努力が報われずに終わるも、それを決して自分のせいだと認めようとしないシズオと、それに呆れる家族の繰り返しである。しかしこの作品において、シズオはむしろ狂言回しに過ぎず、彼の情けない姿を見せつけられることで、周囲の人間が変わっていくという物語の構造になっている。失敗すれば自分のせいでなく他人のせい、運が無いせいと現実から逃げ続けるシズオのような心性は、決して珍しいタイプではなく、誰でも心の一部に持っている要素でもある。それゆえに、失敗を運のせいにし、何度でも挑戦を続けるシズオの自由な生き方に、誰もが軽蔑しつつも憧れる。友人の宮田も、後輩の市野沢も、編集者の村上も、どうしようもないシズオの生き方に憧れて、自分を変えようと動き出す。しかし同時に誰もが「そうは言っても、シズオのようなダメ人間になってはいけない」と心に誓う。宮田の息子がつぶやいたように「シズオみたいになっちゃ嫌」なのである。だから、シズオの影響で自分の人生を変えようと動いた人たちは、誰一人シズオにそれを感謝することもない。シズオは相変わらず自分探しを続け、失敗を重ね、父と娘から呆れられる。そんな"変わらない"シズオが、自分の知らない間に周囲の人間を変えていく物語。「だから何なんだ」という感想もアリだけど、こういう映画もあっていいかも。堤真一・橋本愛・石橋蓮司の役柄は、結果的にはぴったりはまっていた。いい人過ぎる生瀬勝久、何考えているか分からない山田孝之も、結果的には好キャスティングでした。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-06-16 15:41:56) (良:2票) |