51.《ネタバレ》 脚本のしっかり絡めたすばらしさ、ニコルソンに限らず俳優のセクシーで、ダンディーな演技で楽しめたのに、ラストシーンで完全にやられました。ああ、チャイナタウンだったんですね。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-02 20:06:34) |
50.《ネタバレ》 むっちゃシビれました…。そら脚本賞取るわな。何か謎が1個だけ出てきては1個解決し、1個だけ出てきては…って感じで、ずっと1個ずつしっかり解決してくれるので見てる方としては分かりやすくてよかったです。てかこの映画、絶対2回以上見た方がいいです。さりげないセリフとかが伏線になってたりして、1回目で見逃した細部の仕掛けとかに気づいた時、よりこの映画の構成の緻密さを理解できます。最後、運命の綾が主人公を思い出したくない警官時代の勤務地チャイナタウンへと導き、そしてまた彼に起こる悲劇…。怒りや呆然をも通り越した虚脱感の無表情、「as little as possible…」「Forget it Jake!! It's chinatown!!」…。勧善懲悪の真逆というか、ハッピーエンドの正反対の極みですね。フィルム・ノワールって言葉は初めて聞きましたが、この退廃感すげー好きっす。 |
49.ジャック・ニコルソンのダンディズム,セクシーさにやられてしまった良作。後半に判明する,ある家族関係に何とも言えない不快感を感じさせられますが,それもあの結末には必要な筋書きだったのでしょう。それにしても幅がある俳優というのは本当に素晴らしいものですね。キレてる変人キャラしかしらなかったので,前から好きではいても,まさかジャック・ニコルソンにときめいてしまう日がくるとは思わなんだ・・・。 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-02-23 22:54:58) |
48.《ネタバレ》 痛い。痛い。鼻はやめてくれ!いや、鼻というより顔をやるのは勘弁して欲しい。あっ!雰囲気そのものは好きです。ただ、やっぱり鼻にあんなことするのは見ているだけで痛さまで伝わってきそうです。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-18 19:03:56) |
47.《ネタバレ》 アメリカンニューシネマの看板俳優二人が共演して、アメリカ映画の大事な柱であるハードボイルドものをやったってところに、伝統の伝承と言うか、当時の意義があったんでしょうな。ラストのクラクションへ向けてゆっくりゆっくりネジを巻いていくようなテンポが心地よく、そうなんだよな、今のハリウッドではアレグロの映画しか作られないが、もっといろんなテンポの映画があったはずなんだ。ビデオやDVDや映写時間を見る側が操作できる時代になって、ゆったりやってると飛ばされちゃうという心配に製作者は突き動かされ、どんどんテンポが上がってしまったんじゃないか。あと70年代の映画らしいところは、主人公が中盤でずっと鼻にバンソーコーをつけてること。私たちの時代はもうボギーのころとは違うんです、と自己批評しているように感じたが、違うかな。J・ニコルソンはリンチまがいの仕打ちを受け、F・ダナウェイは車で銃撃を受ける、とそれぞれの代表作を回顧しているようなところがあるのは、まあ偶然でしょう。私はどうもハードボイルドものの展開を理解するのが苦手らしく、『三つ数えろ』もけっきょくどういう話だったのかを説明することが出来ないくらいで、本作も事件の全容を理解できたのか心もとない。社会的悪の背後からヒロインが受けた別種の悪が浮かび上がってくるところを味わえればいい、と勝手に思ってるけど、やっぱり何か味わい残した気分。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-23 10:24:12) |
46.《ネタバレ》 この作品を見ていた途中で、何でタイトルがチャイナタウンなんだろうと思いましたが終わってみて納得、ラストシーンのインパクトと脱力感無力感は凄かった。ギテスのあの表情と舞台であるチャイナタウンが全てを物語っているような気がして圧倒されました。あの場面のジャックニコルソンはいつまでも心に残るような気がします。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-18 14:29:32) |
【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-17 19:20:11) |
44.《ネタバレ》 以前観た時は、まだ社会の構造をよく知らない頃で、正直よく分からなかった。でも映画の脚本術の本を読んでたら、この映画がアメリカ映画の脚本の古典の一つと書かれてあったので、集中して再見した。なるほど、このニコルソン扮する役柄が常に他人によく見られようとふるまい、自分が馬鹿に見られることを恐れている性格だと分かって観ると、こんなに粋なハードボイルドな映画も珍しいと思った。他人に何と言われようと逆境を乗り越えていく映画が好きな自分にも、これは洒落てると感じられた。また背景の社会問題は、LAに住む人間にはピンとくるのかもしれないが、異国の自分には細かいところに伏線が張り巡らされていることが一度目の鑑賞時には見落としていた。二度目の時は、こういう社会派ハードボイルドもありだよなぁと思えるようになった。アクションに頼らなくとも、主人公の性格がちょっと狡賢くとも、面白い映画は創れるのだ。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-05-23 20:51:45) |
43.《ネタバレ》 やっぱりラストのクラクション音と、ニコルソンのセリフに尽きるでしょう。二つともちゃんと伏線を張っておいているところが素晴らしい。ストーリーは今となってはありがちで、予想もついてしまったのが残念。リアルタイムで見たかったです。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-23 14:25:57) |
42.《ネタバレ》 ラストシーンで絶句。けっして暗い話が嫌いなわけではないが、これほど突然にまったく救いのない結末を差し出されるとは思いも寄らなかった。クラクションの音が響き渡り、遅れて少女の金切り声が響くあの流れは文句なしに劇的であるとしても。 若き日のジャック・ニコルソン演じるギデスの、レトロではあるけれど頭の切れの良さを感じさせる捜査方法が面白い。回転の速さとすぐさま行動に移る決断力が凛々しくて、美形俳優とはまた違った渋味がある。くしゃみに被せて紙を破く音を隠したのには痺れた。賢いというよりは狡猾という表現が似合っている。 好きか嫌いはともかく、ハードボイルドものの映画としては知る限り最高の水準だと思う。ロス・マクドナルドを思わせる陰惨な雰囲気で、オリジナル脚本だというから感心した。 でも、狙いがあってのこの結末なのだろうとは思うけれども、感じ入るより唖然としてしまったというのが率直なところ。これほど邪悪な敵役が登場して、しかも完全に勝利するとは……。結末の衝撃が鳴り止まないクラクションのようにいつまでも尾を引いている。それが監督の狙い通りだとしても、なんだか得心が行かない。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-14 08:38:59) |
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41.いぶし銀という言葉がこれほど似合う作品もめずらしい。ブランデーのような濃厚な香気を作品全体が放っている。哀愁漂うジャジーな音楽、埃立つような彩度の薄い色彩、ニコルソンの渋み、フェイ・ダナウェイの無の演技 etc...。個人的にゴッドファーザーI並の傑作と思いますが、ラストがアレなもんで評価が分かれるんでしょうね。フィルムノワールは個人的にツボなので、この映画も例にもれず好き。特に本作は静謐で重厚な脚本で、現在見ても上手いなーと思う描写と構成で関心させられる。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-06-26 09:50:55) |
40.《ネタバレ》 依頼されたのは浮気調査に過ぎない。だからその奥に大事件が潜んでいようがこの男には興味が無い。ところが浮気調査自体が計画の一片で、自分がある陰謀のコマに使われたに過ぎないことに対する憤慨と元警官ゆえの臭覚と好奇心が男を駆り立てる。話はどんどん大きくなってゆくが映画は社会派へも告発モノへも、あるいは大河ドラマへも行かず上質のノワールに留まり続ける。男は巨額をむさぼる悪を追及する気はない。一人の女を助けたい。その小さな世界でしか思考しない。だから面白い。だから切ない。人間の中にある「悪」とその「悪」がのうのうと存在し続ける理不尽をまざまざと見てきたポランスキーらしい苦い味わいのエンディング。その「悪」(社会悪でありながら人道悪という最悪な悪者)を演じたジョン・ヒューストンが前に出すぎずに憎いまでの存在感を出している。大きな絆創膏で顔の真ん中を隠したニコルソンが滅法カッコイイ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-16 16:57:06) |
39.この映画、ミステリーとは知りませんでした。事件の真相を知ることよりも、その影に隠れた人間模様を知ることの方が、何倍も難しいのです。アメリカン・ニューシネマの傑作の一つと言えるでしょう。 【shoukan】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-06 18:03:38) |
38.《ネタバレ》 二転三転するストーリーは面白かったが、チャイナタウンについてあまりにも知識がないために分からないことが多かった。この映画がチャイナタウンとはこんなものだから、と言う程度の認識しか与えないため、結果的に観る者を選ぶ映画となったとも言える。出来れば知識を蓄えてから観たいと思った。そして、ジェイクとイブリンが結ばれるのが一番分からなかった。映画内の男女はすぐに心を許しやがるから嫌いだ。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-21 23:04:04) |
37.この黒とパンフォーカス!この難解さ!ホークスの「三つ数えろ」を思わせる主観によって構成された、この紛れもない探偵映画は正にそれと同じくノワールの傑作である。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-07 14:03:44) |
36.《ネタバレ》 ダム建設と水の利権が絡んでいたり、黒幕であるヒロインの父とヒロインとの関係が絡んできたりと、ただの殺人事件ではなく複雑な内容になっていたのが面白く、話にのめりこんでいきました。ジャックニコルソンの、清濁合わせ呑んだ主人公の演技も良かったです。ただ、最後に主人公が警察から解放される時警官が「ここはチャイナタウンだからだ」云々言うところは蛇足だったような気がしなくもないです。巨悪の根源であったヒロインの父とチャイナタウンとは特段関係はないわけですから、むしろ主人公が言った「ここ(ロス?)はならず者の町だ」という言葉の方が納得できました。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-09 15:34:38) |
35.《ネタバレ》 せりふには何度かチャイナタウンと出てきたが、舞台として出てくるのは結局最後の10分だけで物語の印象としてはどうしてチャイナタウンなのか考え込んでしまう。正義が勝たない最後を含めて全体の雰囲気は好きだった。 【HK】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-19 23:21:56) |
34.チャイナタウンは中華街ではなく、唐人街です。 まあそんなことはどうでもよく、 なんともうまくまとまった映画。 ニコルソンはやっぱりかっこいいのでしょう。 音楽も○。 |
33.主人公の調査なり行動が最初から最後まで一本調子で、真相の判明も単に運良く適当に分かっただけという印象が拭えませんでした(事件の背景自体、そんなに新鮮味のあるものでもないし・・・)。ラストシーンも、インパクトや意外な着地を狙ったというよりは、単にちゃんとした締め方が思いつかなくてああなってしまったという感じ。気怠い音楽で雰囲気はよく出ているので、点数はそこに対して。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-09 03:00:24) |
32.まあまあおもしろかったけど... ちょっと長いわりに、わかりにくい部分があったかな?製作25周年記念版というのを見たんですが、劇場公開版はもう少し短いんですかね。ハードボイルドは、あんまり自分の好みじゃないのかも。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-21 03:23:46) |