253.《ネタバレ》 後半は法廷劇にでも発展するのかと邪推しましたが、さにあらず。中盤から終盤に至るロバート・デ・ニーロの演技は見事でした。とりわけヒロインとのダンスシーンは、美しさとせつなさが入り混じって、複雑な気分にさせてくれます。 まったく余談ながら、チョイ役でヴィン・ディーゼルが出ていたそうで。「ワイルドスピード」で主役を張るのは約10年後から。シリーズ化して製作総指揮まで務めるのはさらにその数年後から。よくある話ではありますが、出世魚の原石を見るのはなかなか楽しいものです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-28 02:12:58) |
252.見てる間も、見終えた後も、なんともいえない気持ちになった。 こんな気持ちも時には、いいや人生には必要だと思う。 【がらんどう】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-02-11 19:15:08) |
251. 冒頭に実話を強調されると「ああそうですか」というしかない。あんなに劇的に患者が回復するだろうか?と素朴な感想。 治療の方法に疑問は残るが、セイヤー医師は研究医として全力で患者を救いたかったのだろう、と好意的に受け止める。結果的に一時回復→副作用→再発の流れになり、最善を尽くしても治療の結果は「神のみぞ知る」だ。 1969年の象徴として、アポロのポスターやゾンビーズ「ふたりのシーズン」は効果的。 序盤から中盤まではR・ウィリアムス、終盤はR・デ・ニーロが主役といった感じだ。題材の性格上、デ・ニーロの演技に注目が集まるのは自然なことだろう。歯磨き以降の場面は見ごたえのある演技だった。ある意味儲け役を好演だが、“特徴のある役(動きの大きな演技)は演りやすい 特徴のない役(静かな心理描写)は難しい”という思いも若干残る。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-01-15 11:37:33) |
250.ロビン・ウィリアムズとロバート・デ・ニーロ、二人の暑苦しい演技合戦なんか見せられたらタマランな、と思うところですが、比較的抑制が効いた演出となっていて、好感が持てます。決してハッピーなお話ではないのですが、作品に盛り込まれたユーモアに救われます。ロビン・ウィリアムズのネクタイの結び方とかね。 奇病との戦いにおいて、病魔に侵される不幸、改善する幸せ、再発する不幸、ってのは当然ある訳ですが、その患者の様子を、悲惨なものとしてよりは、どこかユーモアを湛えた存在として描き、たとえそれがひとときの治癒に過ぎなくとも、病魔から自分を取り戻したその刹那の輝きを描く。 人生、皮肉もあれば希望もある、それを、押しつけがましく無く描いているのが、いいですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-30 10:45:14) |
249.毎日をしっかり生きることの尊さを痛感させられる。コミュニケーションが取れない人も生きているということは周囲も理解しているだろうが、その人の感情までをも理解しているのだろうかと問いかけられた気持ちになった。 さらに、門外漢の医師ゆえに気付きがあった点にも注目したい。物事を軽んじることがどれほど罪になり得るかを、患者を治そうと思うことを無駄のように考えていた医師を見て、自戒する思いになる。思いやりのある人になりたいと思うと、作中にあったセイヤー医師の笑顔が目に浮かぶ。 【さわき】さん [地上波(字幕)] 8点(2016-12-17 18:32:52) |
248.映画はよく奇跡を描く。 極限からの生還や幾重にも連なった偶然の果ての出会い、魔法にいたるまで、 この映画では起きた奇跡は医者が試行錯誤の末にたどりついた境地と呼ぶべきもので、 それは普段映画で描かれる奇跡とはまるで違うものである。 しかし、眠れる人々が起き上がり再開を果たすシーンでは、 事実が故の重みもあいまって非常に胸を打つ。 映画としては演技とこの事実の重み、彼らの心情などなど見所が多く、 佳作といえるが、正直言って辛気臭さがはなにつく。 もう少し大人になったら再鑑賞したい。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-11 19:34:40) |
247.《ネタバレ》 難しいですね。何が正しくて、何が間違っているのか。効果も副作用も不明な新薬を、独断で増量投薬する。まるで実験台じゃないか・・もし自分が医師だったらとても真似できません。したくありません。しかし、そうして目覚めたレナードの喜び、世界の輝き。何物にも代えがたいはずです。レナードが目覚めた最初の夜、「僕は起きている」と笑うシーン。母親を認めて腕を広げるシーン。ほかの患者にも投薬治療をし、皆が次々とベッドから起き上がるシーン。あの喜びと輝きに満ちた、鮮やかな場面は、全ての批判を跳ね返す力があります。もちろん結果論です。成功したから肯定できる。見方を変えれば彼をマッドサイエンティスト(?)と呼ぶこともできるでしょう。彼は間違っています。しかし、レナードにとって彼は救世主で、かけがえのない主治医で、友人でした。やがてレナードに再びゆるやかな死が迫り、お互いに苦悩し、心を分かつ場面もありましたが、しかし最後まで二人は努力を続ける戦友であり続けました。何が正しくて、何が間違っているのか。外野がとやかく言える問題ではありません。ラストシーン、セイヤーは、たどたどしい口調で看護師エレノアをコーヒーに誘います。正しいも間違いも存在しない。人は成功と挫折の中で一生かけて学びつづけ、自分が最善だと信じる方へ進み続けるしかないのだと思います。 レナードとポーラのダンスシーン。文句なく素晴らしい、まさしく名場面です。そして、あの奇跡のひと夏が終わりを告げ、患者はすべて元のような人形に戻ってしまいますが、あの「髪を染めたいわ、私の髪は黒髪なの」と気恥ずかしそうに笑ったおばあちゃんの髪が変わらず黒く染められ、化粧を受けているシーン!ぐっときますね。セイヤーは「自分のしたことはひどく残酷なことではないか」と悩みますが、果たしてそうでしょうか。あのおばあちゃんの黒髪は、ひどく救いに満ちていると感じました。(私が女だからでしょうか・・) 【デルモゾールG軟膏】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-29 02:19:25) |
246.さすがデニーロ。患者役まで演じ切る、さすがではあるが反面、拳銃慣れした強いデニーロが焼付きすぎて「こんなデニーロみたくない」と感じちゃう。内容はノンフィクションなのでうまいドラマでは無いのはわかってるけど特に。患者が治ってない状況でセイヤーの恋はいらなかった。 |
245.実話なのでハッピーエンドではありませんが、患者本人や家族の藁をも掴む気持ちは痛いほど分かりますので、難病治療における試行錯誤の医療行為は不可欠だと思います。いい映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-16 20:01:18) |
244.ロバートデニーロもロビンウィリアムスもとってもよくて、 脚本もいいのだから、文句なくいい映画。 |
|
243.症状の劇的すぎる改善などは少し誇張しているのかもしれないけれど、とても良い映画だった。普通の朝が来る事をこれだけ切に願う状況があるんだ、と考えさせられた。邦題も良いと思う。 【ネフェルタリ】さん [地上波(字幕)] 7点(2014-01-10 14:13:14) |
242.《ネタバレ》 『奇跡』の起る時間が早かったのでこれはヤバいんじゃないかと思ったら…。 たった2時間の上映時間のなかで、ここまで見事に状況や主人公たちの気持ちの変遷を描き切った作品はそうは無いんじゃないでしょうか。 そしてそれぞれの人に影響を与える人、人、人。これほど人間関係だけで出来上がった映画って面でも珍しいですね。 レナードたちは突然やってきて、またいってしまった。 それでもわずかな『奇跡』の時間に確実に残したものがあって、彼らは以前も、これからも生きていることを証明してみせました。 これがこの種の不治の病と戦う(いや、戦うと言うかそんな日常に疲れきっているかもしれません)人々にどれほどの影響があったことか。 実験的投薬のエスカレートが示すようにロビンは患者たちに対して医師から友人になっていました。 もちろん倫理的な問題はありますが、あの人づきあいが苦手な医師が、あの時間のとまってしまっていた患者たちにです。 ラストもこの物語を締めくくるにふさわしいエピソードで、なんだか切なくなりました。 そしてロバート・デ・ニーロのおそろしいまでの演技力がこの映画を支えていたことは言うまでもありません。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-10-31 06:27:51) |
【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-06-02 19:34:34) |
240.《ネタバレ》 点数をつけること自体に気がひけてしまうくらいすばらしい映画です。 マルコム・セイヤー医師は、医師ではなく研究者であったから、序盤は常に優先順位が「真実を知ること」でした。そのセイヤー医師がこの病院に、勘違いから赴任してしまったことが、最初の奇跡だったように思います。 赴任後、セイヤー医師は、看護師や患者さんたちと一緒に病気に向き合っていくことで、次第に医師としての側面を持つようになっていきます。 序盤、どうしてもセイヤー医師の笑顔が、「新しい真実を発見した喜び」に見えてしまいました。ですが彼は、少しずつ心境の変化を見せていきます。 セイヤー医師は、日常の小さな気付きから仮説をたて、実証することを繰り返します。 これが、言葉を発することができない患者さんたちの心と、少しずつ触れ合っていくきっかけとなったように思います。 また、後半では、レナードが自分を実験台にするように申し出ます。 実際に痙攣が始まります。レナードは、セイヤー医師に自分を撮るように促します。 ところが、セイヤー医師はためらってしまいます。 ああ、この人はもう医師であり、レナードの友人なんだと思いました。 レナードをふくむ病気の方たちが目覚めた期間はわずかなものだったかもしれません。 だとしても、その期間、間違いなくこの方たちは自分の人生を享受していました。そして自分にとって大切な人達との再会を果たすことができたのです。 それは彼らだけではなく、彼らを支え続けた人々にとっても同じことが言えると思います。むしろ、長い年月寂しい思いをしてきたのは、周りで支え続ける家族や医師たちのほうだったかもしれません。患者さんたちは、ずっと自分たちを支え続けてくれた人達のために、ほんのひとときだけ目覚めてくれたようにさえ感じます。 別れは再びやってきます。ラストは、彼らに取り残されたような気分になりましたが、それは彼らが目覚めていたとき、一緒に彼らの人生を楽しむことができたからだと思いました。 100冊の自己啓発本を読むより、この映画を1本見るほうが、自分の中で何かが目覚めた気がします。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-05-14 11:29:59) |
239.これはもうデ・ニーロの演技に尽きるかな。ロビン・ウィリアムスや脇役のキャラもそれぞれに魅力がある。こういう医療モノ、好きですね。 【noji】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-03-05 22:34:37) |
238.ほんの少しの間だけ覚醒させ、その時間を精一杯生きるレナードの仕草、言葉には、すごく考えさせられた。普通に僕らが過ごす一分一秒はものすごく大事だと心から思った。最終的にはもとの状態に戻ってしまった患者たちだが、変わらず生きていることには違いないことに感動した。こういうアクションをおこす、熱心な医者が今いるのだろうか疑問に思った。デニーロの演技には本当に感動させられた。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-24 04:28:23) |
237.《ネタバレ》 健康で生活出来ることが如何に幸せなことか・・・ 一瞬、一瞬をもっと大事に生きなければ・・・ こんな当たり前のことを気付かせてくれるだけでも価値のある映画だと思います。 鬼気迫る熱演のロバート・デ・ニーロにがっぷり四つで対抗したロビン・ウィリアムスも凄い。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2011-11-01 15:05:33) |
236.《ネタバレ》 泣けて、そしていろいろ考えさせられる映画。結局患者たちはみんな元通りで決してハッピーエンドとは言えないけど陰鬱さとかそういうものは感じずむしろ優しい気持ちに包まれる。セイヤー医師はレナードに喜びや楽しみを与えただけでなく、レナードからも同様にもらってたんですね。凄くいいEDでした。つまんねえ人生だ、とかもうやだ死にたいとか何かにつけて皆言いがちな世の中ですが、こうやって見て、触れて、聞いて、話して、感じて…こういう単純なことだけでも生きるってのは楽しくて素晴らしいんじゃあないのかあ、なんて思ったりしました。『純真な気持ち』を思い出させてくれる映画。心が洗われます。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-09-01 22:32:19) |
235.実話を基に作られた医療ドラマ。おそらく登場人物達の人間関係以外は かなり忠実に再現されているのではないかと思う。それだけにストーリーはかなりシビア。 ベタな演出はほとんどなく、後半からの特別ドラマチックな展開というのも見受けられない。 残酷とまで言える悲しい現実、リアルな映像から命の尊さがずっしりと心に響いてくる。 もう少しドラマ性が欲しいというところで多少評価が分かれるかもしれないが、 主役二人の演技は確かなものだし(デニーロは少々役作りしすぎの感はあるけど)、 キャラ分けのバランスもよく、彼らを観ているだけで見応えは十分。 個人的には感動と言うより、いろいろ考えさせられた作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-29 06:22:17) |
234.小学生の頃に鑑賞して以来、作品名がわからず20年近く探していた思い出深い映画です。今観ても泣けました。ロビン・ウィリアムスとロバート・デ・ニーロが本当にいい演技をしています。 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-21 02:00:25) |