29.この映画、「感動ドラマ」ではなくて、「ハートウォーミング・コメディ」だったんですね! 登場人物はみんないい人で、その善意に溢れた世界にひたって、「あーよかったねー」っと暖かい気持ちになって映画館をでるようなタイプの映画。それに「移民」であるグプタの境遇や、アメリアの語る「運命」が、ほろ苦いスパイスとして加わってる。こーゆーのをやらせたら、トム・ハンクスは本当にうまいな。キャサリンも見事なイメージチェンジ。脇役も魅力的。前半は、本当に笑わせてもらいました。感動ストーリーに盛り上げなくていいから、前半のノリでほんのり心を温めてくれれば、それだけで満足できたのに・・・。盛り上げて涙を誘うのか、最後も観客をニヤリと笑わせるのか、結局どっちつかずになってしまったクライマックスが残念。 【ころりさん】さん 7点(2005-01-25 20:42:08) |
28.《ネタバレ》 今日は数週間ぶりの休みだったので、たまには映画館で映画でも観ようと思い、迷った挙句にこの作品を選んだ。なんという無難路線!スピルバーグだし、ほかの作品よりハズレの可能性が低いだろう、との読みである。結果としては、まぁ読み通りであった。内容としては、特に目新しさはなく、いろんな作品で語り尽くされたようなヒューマンドラマといってよいだろう。しかし、この作品には、他のいろんな作品とは決定的に違う点がある。それは、「スピルバーグが撮っている」という点だ。具体的に言うと、カメラワークの違いである。普通の監督が普通に撮れば、おそらく動きのない、単調な映像に仕上がっていたところだろう。ところが、この作品では、広いセットを縦横無尽にカメラが動き回る。あるときは思いっきり引いて、またあるときは長回しなどしてみたりと、ベテランらしい工夫が見受けられる。それだけでもこの作品を観た甲斐があったというもの。個人的には、鏡に向かってビクターが「軽い食事でも…」と連呼するシーンが印象深い。まるでトリュフォーの「夜霧の恋人たち」の中のワンシーン(ドワネルが鏡に向かって恋人の名前を連呼する)のようで思わず笑ってしまった。2時間という尺の中で、すべてを説明しようとするのは不可能であり、その分内容が薄くなってしまっている感は否めないものの、それを補って、それなりに見ごたえのある作品に仕上げてきたあたり、スピルバーグの監督力を称えたい。 |
27.ハンクス作品でフォレスト・ガンプとキャスト・アウェイが好きな方なら、まず楽しめる映画だと思います。確かにありえないけど、ひとりぼっちのハズがそうではないんだよ~っていう意味での王道ストーリーです。私はルーマニアへ滞在したことあるせいか、ハンクスのクラコウジア語がかなりツボでした。ブルガリア語をマネたアドリブだそうですが、それが聞けただけでもトクした気分になれました。あと、JFKのターミナルシーンも、ユダヤ人やインド人などロビーが人類のるつぼ!ってところがちゃんと表現されていてうれしかったです。 |
26.《ネタバレ》 悪くは無いですが、スピルバーグの作品にしては、こじんまりしてる感じがします。キャッチミー・イフ・ユーキャンはイマイチ好きになれなかったけど、こちらの方は人のやさしさや、醜さを感じさせてくれるので好きです。彼がアメリカに来た理由が判った時点で“なーんだそんなことで!”と思いましたが、人それぞれ大切な事への重さは違うし、それはそれでいいかな?と思います。コミカルに描かれていて飽きさせない展開だとは思います。 【みんてん】さん 7点(2005-01-11 01:02:10) |
25.”キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン”がなかなか良かったので見てみました。っていうかあれを見てなかったら見なかったでしょうね。スピルバーグ+ハンクスなんて胃もたれ指数が高くて。(前作はさらにディカプリオ付きだから胃もたれ要素いっぱいだったんだけど)で、今回は良くも悪くもアメリカ映画でした。笑わせ、泣かせ。もっとリアリティのある話かと思ったら穴だらけの設定で(これだけテロ警戒が厳しい昨今だとちょっと違和感が強い)、ちょっと最初引き気味だったんだけど、まあいいかと思って見たら普通に笑えてうるうるできました。終始こだわるマイノリティへの視点はちょっと過剰すぎ?でも恋の手引きをするあたりは好き。”彼女はトレッキーなんだ”ってとこから、指輪をはめてバルカン星人の挨拶をする、ってシーンはほろりとさせる。ストーリー、脇役、悪役、周囲の人間の反応など典型的なアメリカ映画。あとスピルバーグって主人公がたくさんの人達から祝福されるシーンを撮るのが好きなのね。なんだか”太陽の帝国”のワンシーンを思い出した。 【GO】さん 7点(2005-01-09 00:19:00) |
24.《ネタバレ》 劇場鑑賞は「オールウェイズ」からご無沙汰していました。見ないと後悔すると思いましたよ。確かに最初の到着予定板(正式名わかる方いませんか?)の映し方から、ぐるりと主人公の周りを説明するカメラワーク、 「なんかしら昔の洋画見てる感じでレトロで品がありよいのだが・・ ああ、やっぱり私にはヤヌス・カミンスキーは合わないわ・・と思った。でも抜いたごちゃつく色に慣れてきて気づく。昔のヨーロッパ映画みたいだなぁ。確かに面白いコミカルなところは笑えほのぼのと見られ(ハンクスのやりすぎな芸も古風)、でもたいくつするくらい(昔のヨーロッパ映画ってそうだよね)ほのぼのとしながら、ある時を待っていました。・・思えばターミナルのコピーそのまま、観客もいつその時が来るのか待っていたのではないだろうか?何を待つか?CMなどで見た感動を劇場で味わいたいという、盛り上がりでしょう。ハンクスは何を待っていたのか?私の解釈では彼女の気持ち。 空港から出られるチャンスはあったのに出なかった。空港から出たいけど空港にいれば彼女を待つことができる。そうゆう意味ではまあいらないなとも思った、ゼタ=ジョーンズも、役的に意味があるのかもね。・・それとも、保護ではなく正当な理由で出て行く許可をもらいたかったとか。(国が元の状態に戻ること)とにかくよくわからない。 ラストにかけても。観客は宣伝に期待して泣きに来たのにコメディだから切り替えるも、ヤギの薬の事件やモップおやじ旅客機を止める事件など、泣けそうなところがあるたびに、「ここか?」と感情を盛り上げる用意をするもまたコメディにと、雪の空港で終わった方がよかったか。ジャズバーまで行くのならそれからまた空港へと行けばよかったか。 おそらく最大の原因は、トム・ハンクスの映画になってしまったことかも。 パンフを読むと、コメディとか多くハンクスが関与してるし、スピルバーグは前にA.I.で、キューブリックと半分こやってどっちつかずになったのに。あれは、ブラックのままか家族愛に絞ればよかった。これも80パーセントコメディ&人情劇なのに、ラストに監督が締めを担当しましたみたい。キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンを、まだ見てない人はぜひ見比べてください。これが良くも悪くもスピルバーグの映画です。個人的にはこっちのハンクスの方が、脇役でありながらとても良いです。 【アルメイダ】さん 7点(2005-01-08 07:20:28) |
23.想像していた感じと随分違ったなぁ!公開前のCMだともっとシリアスな感動一直線的な映画かと思ったのに、実際はかなりコメディタッチ☆ただ、キチンと感動するつぼは押さえているといういい意味で裏切られた映画でした。評価の平均は1/6の時点で7点ちょいだがもう少し高くてもいい気がする。だが、いかんせんスピルバーグ&トムハンクスというビッグネームが期待を膨らませ評価を辛くしているんでしょう。この映画が全然無名の監督によってひっそりと作られたものだったとしたら、隠れた名作として評価されているはず。ただ気になる点は、あまりにもご都合主義な点。ビクターが何でもできてしまうので、ちょっとありえねーと思ってしまった。 【グングニル】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-01-06 01:32:04) |
22.空港でのシーンと、主人公が待ちつづけていた理由との関わりが少し薄い。でも心温まるストーリーでした。 【kokayu】さん 7点(2005-01-05 22:03:53) |
21.《ネタバレ》 こんなスピルバーグを待っていました。シンプルで分かりやすいストーリーだけど小ネタやサブエピソードの積み重ねや、コメディならではの笑わせ方、そしてほろりとさせるツボを心得えているのはさすが巨匠。トム・ハンクスも「ドン臭いけど真面目で優しい男」を上手く演じています。ハンクス演じるビクターが渡米した理由も、「父親との約束を果たすため」というのがささやかながら◎。どんな親父さんだったのかな。親子揃って「待ち続けた」人生でしたが、ラストでささやかながら望みが叶って良かった。 【ライヒマン】さん 7点(2005-01-04 23:20:12) |
20.スピルバーグにビリー・ワイルダーの霊が乗り移ったような作品。小ネタの演出が見事。トム・ハンクスまでジャック・レモンに見えてきてしまう。しかし、映画のために空港ターミナルを作ってしまうとは・・。どっかの国のどっかの空港では、やっとの思いで「第2ターミナル」が開設したというのに・・。 【STYX21】さん 7点(2005-01-04 22:44:24) |
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19.《ネタバレ》 全体的には面白かったと思います。ただNYに来た理由がぴんと来ませんでした。私がもっとミステリアスでどっとくるものを期待しすぎていたのかもしれません。それと女性との関係も今ひとつはっきりしなくて別れるならもっと悲しくしてほしいし中途半端な感動のままに終わってしまいました。警備局長はイジワルでしたが一番コミカルで笑いをとっていました。防犯カメラのシーンとかかなり笑えました。 【ももち】さん 7点(2005-01-04 21:56:17) |
18.ひさしぶりにトムハンクスらしい映画を観た気がした。まあ、スピルバーグってことで『そう外れは無いかな?」レベルで観たせいか、ナカナカ面白く観れたのではあるが、他の人も指摘しているように、CAとのエピソードは無理やりな気がする。もっとも無きゃ無いで「華が無い!」って思うだろうけど(笑) 【クルイベル】さん 7点(2005-01-03 15:34:24) |
17.トム・ハンクスはコメディアンであると信じる立場から、本来の彼の持ち味が生かされたコメディ作品は嬉しい。問題は1000人もの観客と同じスクリーンを見ているはずなのにゲラゲラ笑い続けていたのが私一人であったこと。この寂しさはいったい何なんだ。 トム・ハンクスだから、スピルバーグだからと言って大箱でいかにも感動系なコピーをつけて売らなければならないという事情もわからなくはない。だからと言ってクスリとも笑わずに深刻ぶってスクリーンを見つめ、とってつけたようなラストでは涙まで流す観客の異様なまでの主体性の無さに愕然とした。人々は映画に対する感想まで誰かに教えてもらわなければならなくなってしまったんだろうか。自分の頭でモノを考えていれば、この程度の「感動話」に泣ける方がどうかしている。 もはや「大作」にしか出演を許されなくなってしまったトム・ハンクスと、「大作」しか手がけられなくなってしまったスピルバーグにとって、果たしてこの選択が正しかったのかどうかは疑問。これは低予算で低スケールで、地味に撮って味の出るストーリーだったと思うし、泣く泣く大作に仕立てた割には頑張っていると思うのだけれど客寄せパンダのキャサリン・ゼタ=ジョーンズは蛇足だったし主人公がNYへ行きたい理由も実際そんなに必要ではなかった。ただ飛行場から出て行かない主人公というシチュエーションだけが重要だったのであって、優れたアイデアだっただけに潤沢すぎる予算は却って邪魔になってしまった。売れすぎた才能の行き場の無いエネルギーという皮肉。ついにスキンヘッドになってしまったスタンリー・トゥッチの熱演に敬意を表して7点。返す返すも惜しい作品ではある。「トゥルーマン・ショー」にとても似ていると感じたのは私だけだろうか。 【anemone】さん 7点(2005-01-02 00:18:35) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 なかなか楽しい映画です。トム・ハンクスお得意の情けなオジサンは、応援せずにはいられないキャラクター。ゼタ姐さんは歌、踊り、アクション全くない39歳の設定でも可愛かったです。絶対有り得ない設定なので最初は斜に構えて観ていましたが、主人公その他多数一人一人のキャラクターがとてもハートフルで愛すべき存在でした。でも、一つ一つ(たとえばディエゴ・ルナの結婚など)のエピソードがなんだかあっさりしていましたし、主人公の渡米の動機もあっけにとられるものでした。みんなに勇気づけられていざNYへ!というシーンも、サインをもらって筋を通して出かけていって欲しかったです。見終わってみれば2時間超の映画でしたが、もう少し時間も絞れたはず。なにより、見終わってから知った「監督 スピルバーグ」。尻餅つくくらい驚きました。テンポの悪くなる後半から「監督は経験浅い人かな?」と勝手に思っていたので…。ベテラン巨匠の作品ということで少々辛めの評価ですが、楽しくて観やすい作品という点は保証できます。 【のはら】さん 7点(2005-01-01 20:31:32) |
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14.《ネタバレ》 安心して観れました。こういう映画結構好きです。でも一緒にいた友達は微妙だったって言ってました。あの約束は、もっと重みのあるものにして欲しかったなぁ。それと、もっと恋愛を絡めてもいいのでは?物足りない。。。っていうか、主人公才能ありすぎ。勝手に水道場とか改造していいのかよ!!英語マスタ-するのも早いし。でも、全体的にほのぼのしててよかったです。 【まーこ】さん 7点(2004-12-26 12:00:52) |
13.《ネタバレ》 さすがゴールデンコンビ。期待を裏切らず素晴らしい仕事をした。トム・ハンクス凄くおもろい。ちょっとフォレスト・ガンプ思い出した。そのキャラクターを生かす話が作れるスピルバーグはもっと凄い。この二人は特に好きなわけじゃないけど、その才能は素直に認める。 パンフレット見ると分かるんだけど、スピルバーグは「名作や傑作では無く、観た後心が優しくなる映画を作りたかった」と書いてる。この映画はまさにそれ。ハリウッド映画の典型。笑いに笑えて、心がホンワカして、後に残るものは何も無い。潔い。 感想を箇条書きにしていくと、①俺でも暮らせる!②多才じゃねぇか!③めちゃめちゃポジティブ!④自分で話せよ!⑤じいさん何やってんだ!?⑥局長もっと粘れよ!⑦恋愛が絡むシーンは全然面白くねぇ!⑧そんな馬鹿な!!!・・・他にもなんかあったんだけど、細かい所覚えてないや(笑)。 この映画のテーマは「待つ」こと。いろんな人が何かを待っている。実はビクターやアメリア、インドのじいちゃんやその他大勢の登場人物と同じように、俺も待っていた。館内の客が俺一人になっても、明かりが戻るまでスタッフロールをにらみつけていた。そこに吉野家のロゴが映るのを信じて。(そんなもん影も形も無かったじゃねぇか畜生ー!!) |
12.こんなにも多くの微笑ましい笑いが館内で起きる映画なのですから面白いはずです。ストーリーにインパクトはないのだけれども、ほのぼのとした調子で終始安心して観られます。 【T橋.COM】さん 7点(2004-12-25 13:02:25) |
11.いやぁ、本当に安心して観れますね。誰にでも勧められる良質な佳作です。確かに中盤中だるみを感じたり終盤の展開に納得いかない人もいるかもしれませんが、まぁあんまり肩を張らずに軽いおとぎ話だと思って観たらいいんじゃないでしょうか。個人的には職員3人組との掛け合いというか、余暇のよさが凄く微笑ましかったな。 【あろえりーな】さん 7点(2004-12-24 00:56:53) |
10.《ネタバレ》 私がトム・ハンクスをこよなく愛する1つは「その軽快な演じ方」にあります。コメディアン出身の彼は、「ビッグ」「ターナー&フーチ」「プリティリーグ」最近では「レディ・キラーズ」などで、彼にしか出来ない軽快なテンポの演技をしてきましたが、「フィラデルフィア」「フォレストガンプ」で2年連続オスカー受賞してからは比較的重厚な役回りが多い気がします。「プライベートライアン」「グリーンマイル」「キャストアウェイ」「ロード・トゥ・パーディション」など。 演技力を見せ付ける彼も素敵ですが「人間味あふれる等身大の演技」を見るなら彼の右に出る人はいません。当然この映画は「彼のためにある映画」であり、時には椅子をベッドにするシーンで間に落っこちそうになり、悪戦苦闘するシーンや、1つ嘘を付けばNYに出られると言われても決して嘘を付かない彼の姿勢に思わず笑わせられました(笑)<そのくせ、キャサリンゼタには何故ターミナルにずっといるか嘘をつく! この映画は決して派手ではありません。クリスマスに他で上映されているどの映画よりも地味なヒューマンドラマです。それでも「ビッグネームが作り上げたテンポよい人間ドラマ」として見ると、本当に見てよかったと思える映画だと思います。 特にトム・ハンクスのファンの皆さんなら、このような、間に彼の笑いのテイストが散りばめられた作品は思わずうなづいてしまうのではないでしょうか!?「レディキラーズ」もですが、彼がどこか『笑い』を散りばめた人間的な作品を最近は選んでいるような気がして嬉しくてたまりません! 最近のスピルバーグは商業主義になってきたという人はいますが、彼が監督したという先入観を捨ててこの映画を「祖国に帰れなくなった男の9ヶ月間の物語」と思って観たら、これは中々の佳作だと思いますよ!文句無しに上手いトムの演技に6点。キャサリンゼタはやっぱり綺麗だったので+1点!スピルバーグとトムハンクスの4本目のコラボがいつか見れるのを期待してこの点を付けます!! 【まさかずきゅーぶりっく】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-12-23 20:56:06) (良:1票) |