229.《ネタバレ》 『ネタバレ厳重注意』おそらく多くの人がラストの主人公が撃たれる場面で、きっと防弾チョッキか荒野の用心棒よろしく腹に鉄板などが仕込んであって起き上がるんだろ?そして、回転式リボルバー又は44口径マグナムなどで全員を容赦なく虐殺するんだろ?と思ったに違いない(笑)それぐらいありえない受け入れがたい結末でした。しかし、思い返してみると、復讐に燃える少年に「頭を冷やして4時にまた来い」と言っていた場面ですでに迷いはあったにしろ覚悟は決まっていたんじゃないだろうか。しかも、あれだけの短時間の間に死を受け入れることを決め、遺書まで残しているのである。もう凄すぎるとしかいいようが無い。さらに、これがイーストウッドの俳優としての引退作だなんてあまりに格好良すぎるではないか。やられたゼ。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-10-24 16:23:20) |
228.すごい!約2時間があっという間でした。こういう系の映画は途中で気がそれてしまうことがあるんですが、どんどん物語に引き込まれた!最後は銃をぶっ放して復讐して相打ちで死んじゃうんだろうなあ、と思ってました。まさか丸腰だったとは!皆様の感想を見て最後のウォルトの選択もなるほど、と納得。ますますこの映画が印象深いものになりました。息子たちとは溝ができ、頑固もので疎まれ、妻にも先立たれ、かわいそうな、さみしい爺さんという感じするのですが、自分の最期にウォルトは満足したんじゃないかな。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-10-14 14:41:00) |
《改行表示》227.ずっと車の映画だと思って敬遠してて損した。 地味だけど終盤の怒りと決意した後の安らぎ、うまく計算されてる。 ハリーのようにはでに撃ち殺すのではない復讐の方法、まいりました。 |
226.《ネタバレ》 ウォルトの性格は相当悪く見えるが、これは強烈な愛国心の裏返しでもあり、また寂しさを隠そうとしてる裏返しでもある。報復は報われない。一人で幸せにはなれない。そんな事を老後のウォルトを通して痛烈に感じた。クリント・イーストウッド自身の映画界への思いのようなものが詰め込まれているように感じた。世代交代という意識と、次世代の人々に期待する意識と、俺を超えれるか?という大層な自信(笑) 【VNTS】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-08-26 23:36:15) |
225.《ネタバレ》 妻に先立たれ、孤独を紛らわすために酒に溺れ、それが原因で家族から疎んじられると、ますます自分の殻へと引きこもり、そしてさらに酒に溺れてしまうという人生の終盤で悪循環に陥ってしまったイーストウッド演じる偏屈で頑固者の嫌な爺さん。そんな彼の自宅の隣に、アジア系の家族が引っ越してきたことから始まるヒューマンストーリー。ともすれば説教臭くなったり、建前だけの薄っぺらい映画になりがちな題材なのに、そこはさすがイーストウッド。どんなにゴミのような人間にだって、いつかは輝くような日が訪れるかもしれない。老い先短い命と引き換えに、偏屈な爺さんはささやかな決断を下し、そして最後は素晴らしいものを少年に遺すことが出来た。それがグラン・トリノだけではないことは、もちろん少年が一番よく分かっている。淡々としながら深く、静かでありながら熱い、慈愛に満ちた良作。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-26 16:07:16) |
《改行表示》224.2010.5 鑑賞。クリント・イーストウッドはいいね! 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-13 10:27:33) |
223.アメリカの古いタイプの愛国者という価値観と、家族、人種の間で揺れ動く人間的葛藤を描いた傑作。ハリウッドというアメリカ的価値観と人種、社会問題の坩堝のような所であり、またその旗頭でもある場所で生き抜き、その象徴にもなったイーストウッドだからこその解釈があるのだろう。非常に心を揺り動かされ悩まされる内容。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-11 05:57:22) |
【わんたん】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-05-06 21:12:25) |
221.《ネタバレ》 上手に無駄無く一本制作したという感じ。手慣れたものである。ところで、銃社会では老人でも銃を手にすれば本格的な暴力主体となりうる、ということの裏返しで「丸腰」の結末はある。 【ひと3】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-14 13:23:28) |
220.《ネタバレ》 主人公の老人であるウォルトは日本で言うところの江戸っ子のような基質の持ち主。その主人公がアジア系移民の少年タウと出会い、徐々に心をひらいているさまを描いた映画。主人公の行動や性格が気に入った。特に相手との親密度によって自分の呼び名や呼び方を変えるあたりが面白い。ウォルトの最後の行動は、老い、妻の死、自分の病気の状況化での自分の潮時を見つけた行動だと感じた。どれか一つでも無ければ行動は変わっていたように思えた。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-15 22:38:46) |
|
《改行表示》219.男イーストウッドの俳優人生の集大成とでもいうべき遺言的傑作で、老境を迎えた頑固親父の人生の締めくくり方を、ユーモアと、皮肉と、カッコよさと、残酷さと、激しさと、温かさと、美しさと、悲しさと、過去と、現在と、未来を織り交ぜながら描き出しており、男が決断した死にざまの美学と、若者に残した人生の指標には、もう男泣きに泣き崩れてしもうた!これぞまさに男の生きる道!! 【幻の『モンスター』】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2011-12-22 10:20:09) |
218.《ネタバレ》 参った。イーストウッドにやられた。口の悪い、とっつきづらいクソじじいか・・いるよなあこんなじいさん。丁寧だなあと思うのはウォルトの人生の背景ともいうべき日常がきちんと描かれていること。理容室やバーでの友人とのやりとり。ゴミ出しの日常。アメリカにしてはやや小規模な家構えや「初めてオーダーメイドで服を作ったよ」との台詞から、フォードを退職したあとの元軍人の年金ってどのくらいなのかなあとか、自然と彼の生活に関心が湧く。偏屈を振り回して身内に嫌われて、でもお隣のオバサンたちには結構モテてんじゃん。妙なアジアの風習をどっさり持ち込まれて困惑するウォルトじいさん。笑ってしまう。愛すべきクソじじい。なんてかっこ良い死に様なんだ。ちきしょお。涙が止まんないや。あんた凄いよ。前出の背広を何のためにあつらえたのか、鈍い私は観終わって数十分経ってから気付いた。滝のように涙が出た。くそおっ もっと長生きしてほしかったよ、じじいっ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-05 23:49:07) (良:2票) |
《改行表示》217.イーストウッドの頑固親父役が魅力の一本。彼の監督作品は、相変わらず安定感がある。 ひねくれていながらも優しい一面を見せるキャラがストーリーにもうまくマッチしていて、 決して堅苦しくない人間ドラマに。敵役たちがステレオタイプなのはちょっと気になったけど、 ラストはカッコよすぎる姿を見せてくれます。もう役者稼業は引退なのかな? もったいない。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-19 17:18:45) |
216.《ネタバレ》 古き良きアメリカを象徴する名車「グラントリノ」をこよなく愛する古き良き時代のアメリカ精神を持つ(と自負する)ウオルト翁は、自分の子供達にその精神がなく、実利的すぎて好きになれない。一方で朝鮮戦争で少年のような敵兵を殺戮したことを命令とはいえ、深く罪の意識を持ち続けている。そこにベトナム戦争で故郷を追い出されてアメリカに移民せざるを得なくなったモン族の少年と姉とに深く関わるようになる。これで草の根保守としてのクリントイーストウッドが現代アメリカ社会へ訴えるメッセージのお膳立てが揃います。理不尽で許せない無辜の市民への暴力(911とか)にはダーティーハリーならば見るものにカタルシスを覚えさせる百倍返しの暴力(イラクやアフガン)で答えるところですが、自身は無防備でアジア人の悪ガキに蜂の巣にされ、悪人の始末は公正な法の裁きに委ねるという「選択」は今の米国では考えられない結末でしょう。硫黄島の二部作でも日米の戦う(戦争でなく)意味の違いを際立たせてよく日本に好意的な映画を作ったなあと感心したのですが、イーストウッドはアメリカ人を幸福にしない第二次大戦以来のアジアへの侵略は保守として納得できないことを改めて訴えたかったのだと思います。最終的に古き良きアメリカの象徴グラントリノをウオルト翁は身内でなくアジア移民のナイーブなタオ少年に譲り、次代のアメリカの夢を託すという結論になるのですが、この結末にどれだけの現代アメリカ人が共感できたのか直接聞いてみたい気がします。娯楽映画としては見れませんが、イーストウッド最期のメッセージがこれかということでこの点数。 【rakitarou】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-10-22 23:15:31) (良:1票) |
215.小さいころからお昼のロードショーで親しんできたイーストウッド爺さんのことなんで、だいたいパターンはわかっていました。が、オチがちょっと突っ込んだものになったので「おー」ってなった。オチって言い方は違うか。 【kagrik】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-08 21:56:05) |
214.《ネタバレ》 淡々とした展開ですが、思いっきり映画にのめり込んでしまいました。「暴力に頼らず、悪を罰する」「復讐の連鎖を絶ち切りながら、復讐を果たす」男の美学だと思います。クリント・イーストウッドといえば、ガンマン、暴力刑事の役を長く演じ、目には目をで暴力を通じ勧善懲悪を貫いてきました。今回の映画は過去の自分の主演映画に決着をつけたように感じたのは、私だけでしょうか? 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-24 00:17:17) (良:1票) |
213.凄くシンプルな展開でしたが楽しめました。邦題は「ザ・クリント」にしたいと思ってしまうぐらい、クリント・イーストウッドが格好良いです。この映画を野郎5人で見ましたが、皆ちょっとウルっと来てました(笑) 【dy2cyr】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-17 18:02:42) |
《改行表示》212.「まったくひどい」という神父に「それが世の中だ」と答えるイーストウッド。 このセリフに彼のこれまでの作品に内在するテーマが見てとれるのだが、本作ばかりはややテイストが違う。 なんとも微笑ましい前半部、近年のイーストウッド作品ではすっかり影を潜めていた“笑い”がこの作品にはあり、かつてのイーストウッド映画を想起させ、それだけでもなんだか泣けてくる。 ダンディズムの象徴みたいなイーストウッドが、少年タオに男の口のきき方、女の子の誘い方を伝授するシーンの温かさ、演出の巧さには鳥肌が立った。 ストーリー自体は極めてシンプルだが、それでいてラストの懺悔シーンとその後の結末の現わすところの深さは尋常ではない。 さらにさらにそれでいて、後味は信じられないほど穏やか。 彼のこの偉大な作品に込められた遺言は、きっと遠く遠く先の世代にまで届くのだろうと思う。 【poppo】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-08-07 12:58:30) (良:3票) |
211.見て損はない映画だと思うが、皆さんの高評価にあえてこの点数。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 21:15:51) |
210.血を流さず、悪を罰する。永遠に繋がる復讐心の連鎖を、皺らだけの手のひらだけで、その心をその場に置き去りにする。ぼくにはその手のひらの温もりが心に強く残った。グラン・トリノのハンドルを通して、彼にも必ず伝わっている。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-06-24 01:30:30) (良:1票) |