56.一風変わった作りをしているが、このテンポと言うか?場面々々で飽きさせない作りが非常に面白い!山崎努、宮本信子の演技も素晴らしいが、その周りを囲む面々も素晴らしい。映画作りに対し一体感を感じる。「女はここに隠すんだぁ」には笑った! 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-15 23:46:02) |
55.《ネタバレ》 伊丹十三監督と聞いて真っ先に思い浮かぶ本作(ちなみに俳優としてすぐ思い浮かぶのは「家族ゲーム」。)もかなり久しぶりに見たが、やっぱりストーリーテリングがしっかりしていて面白いし、例のテーマ音楽を聴くだけでワクワクできる。一般的にこのあたりから伊丹監督の映画に社会派的要素が加わったと言われているみたいだけど、きちんと社会性と娯楽性を両立させているのが上手いし、権藤(山崎努)をはじめとした脱税者たちと板倉亮子(宮本信子)らマルサとの戦いがスリリングに描かれていて最後まで飽きさせることなく楽しめるのが良い。いかにもバブル真っただ中の映画なのだが、そのことも含めてこの時代ならではのリアリティーというものがよく出てて、まさしく時代に合った映画だったのだろうと感じるし、伊丹監督のその時代を読み解く力のすごさというものを改めて感じることができる。登場する脱税者は曲者揃いだが、やはり伊東四朗演じるパチンコ屋の社長と絵沢萌子演じる特殊関係人のエピソードはそれぞれのキャラクターのインパクトもあって今見ても印象に残る。権藤も完全に悪というふうにはなっていないのも良かった。(この役名の人物を山崎努に演じさせているあたりはおそらく「天国と地獄」のオマージュだろう。)そしてラストの夕焼けを背にした板倉と権藤のやり取りはいつ見ても痺れる。(2022年9月25日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 9点(2005-03-09 18:09:56) |
54.まあ私の給料では一生コップからはみ出ることは無いと思うし、ましてや”おちょこ”からもこぼれないと思う。そうあの例えはサラリーマンや公務員のような固定給職にとってはあまり意味をなさない。でも素晴らしい小話だった。 【tetsu78】さん 8点(2004-10-15 23:39:53) |
53.《ネタバレ》 シュレッダーくらいするやろ、と思いながらも、なんせ当時は一庶民にとっても預金金利やボーナスが6じゃ7じゃという時代でしたので、’持ってる’人はこうやって隠すんか~とワクワクして見てました。デスクと電話だけが並んでる職場なんて誇らしいですよね。私は酒場?の赤ちゃんが出るシーンが好き。同じように誰もがこんな無邪気だったのに、正直者・ごまかす者・暴く者になっってしまうんかぁ・・と感傷的になります。居並ぶ俳優陣の中、余裕シャクシャクの表情が次第に険しくなっていく山崎努がやはりお見事だと思います。雑踏の中の黄色い電話と赤いワンピースの女も印象的、女ってやらしいけどタレこむその気持ちもわかるなぁ。この女優さん、志水季里子さん・希梨子さん・しみず霧子さんと改名されてるんですね。カタカナにされても素敵だと思います(ポッ)。 【かーすけ】さん 9点(2004-10-05 00:11:20) |
52.画にならないような職業に一点集中して描く作品も、伊丹風の独特な演出が見事に活かされた…言わずと知れた“女シリーズ”の傑作。のちに製作される飽きのくる女シリーズに比べ、構成・テンポともバツグンの作品で何度観ても面白く、センスが光ってます。俳優の演技だけ見ても、この作品に懸ける意気込みのようなものが伝わって来て、作品の初めから終わりまで実に見応えは有る。当時でも横行していた脱税事件の背景も、ドキュメントを視るかのような展開をもってする描き方は本当に素晴らしい。 【_】さん 8点(2004-08-27 03:08:57) |
51.楽しく、分かりやすくがモットーと思えるほどスッキリ起承転結を実践した邦画の傑作。脱税者の様々な手口と、それを追う税務署・国税局の執念の対比が明確に提示されて、観る上で無駄に疲れずにすむ。そしてメインキャラ3人(宮本・津川・山崎)の個性的で魅力的なこと。山崎の、津川へ財産を残す方法を指南するシーンは圧巻だ。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 9点(2004-07-04 12:35:37) |
50.これはオモシロイ!ワクワクする音楽も良かったです。 【Piece】さん 7点(2004-06-12 00:45:34) |
49.邦画にありがちな名作ぶった”間”が無い。日本のテレビドラマと映画の違いのひとつにこの”間”があると思うんですが、この作品ではソレを極力排除しているにもかかわらずちゃんと映画している。キャラ設定がしっかりしている為、心理描写に”間”を使ったりしなくてもちょっとした会話や行動で観客に伝わる。コミカルすぎるキャラもシリアスな題材とのバランスがうまくとれている。マンガチックでもしっかり人間ドラマも描かれる。伊丹十三監督は、一見娯楽には不向きな日本的題材を独特なテンポで面白おかしく仕上げるのが非常にうまい。中でもこの作品はホントに面白い。アイディアだけでは終わっていない。 【R&A】さん 7点(2004-04-28 11:44:09) |
【ボバン】さん 8点(2004-03-30 02:51:07) |
47.伊丹十三監督作品の中でも一番好きな作品です! 「お葬式」「タンポポ」のようなマニアックな映画とは違い、本作は誰でも楽しめる娯楽映画テイスト..脚本、演出の出来がすごくイイですね~ 当時としてはとても斬新なストーリーでした..今でも十分堪能できるレベルの高い作品、映画ファンなら、必見! オススメ!! 【コナンが一番】さん [映画館(邦画)] 9点(2004-01-14 12:43:05) |
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46.普通に生活している人にとっては馴染みのないマルサをテーマにして映画を撮ろうと思いつくことがすごい。伊丹監督ならではの分かりやすさ・テンポの良さを生かして、エンターテインメントにすることに成功していると思う。 |
45.非常に人間のエゴや心理戦にワクワクしてみれた映画。個性が強くそしてそしてすこし子供は受け付けない世界が大好きです。 【とま】さん 8点(2004-01-05 14:48:38) |
44.これだけ多くのクセのある役者を使いながら、その全てが見事にベストポジションに配置されているところがまずは凄い。 ワンシーンワンシーンどこを取っても映像に対する独特の強いこだわりを持って撮られていて、神経の行き届いた画面はとても個性的で、木漏れ日の描写などは情緒的でもあり、全体的に良く締まっていた。 マルサと山崎の心理的な駆け引きもスリルがあり見応えがあった。 金の為なら何でもする海千山千の輩も尻尾を捕まれまいと、なりふり構わず必死になる姿は芯を突いていてかなり滑稽だ。 人間の欲に対するえげつなさは大なり小なり誰しも一緒だろう。 その辺をマルサという誰も扱ったことの無い包丁で鋭く斜めに切って、エンターテイメントの皿に乗せて見せた伊丹監督の手腕が光っている。 エンドロールで映る都会の空は余韻を残すいい終わり方だった。 和製娯楽映画としては出色の出来だろう。 【Beretta】さん 9点(2004-01-04 20:23:56) |
43.高校の頃見た。悪役贔屓の私は山崎務に肩入れしてしまった。マルサ達の「俺らは安月給でマジメにがんばってるんだー」みたいなシーンでは「ああはなりたくないなー」と思った。 |
42.とにかく山崎努の演技力に圧倒された。宮本信子も負けじと対抗しており、決して見劣りしない。この2人は、まさに迫真の演技だった。テンポも良く、最後まで飽きさせない作りは見事。俳優としての伊丹さんをあまり知らないが、俳優より監督のほうが絶対才能あると思う(NHK大河ドラマで、やたらほっぺの赤いクリクリ坊や風の吉良上野介の印象しかない)。当時「マルサ」という流行語まで作っちゃうんだからスゴイ。 【やすたろ】さん 8点(2003-12-24 01:56:00) |
41.《ネタバレ》 伊丹十三監督が自らの趣味の悪さをぐーっとおさえて、硬派なハードボイルド調に仕上げているところが成功につながったと思う。題材が興味を引くだけではなく、シナリオもシンプルでテンポよく、オープニングの観客をギョッとさせる掴み(そういえば、前作「タンポポ」では、ラストで赤ちゃんがオッパイを飲むシーンがあり、この映画ではおじいちゃんがオッパイを飲むシーンで始まる(笑))、ワクワクする本多俊之の音楽もあいまって、とてもスリリングな映画だった。色使いも原色ツートンにこだわっていてワンシーンワンシーンが印象的。人物の対比も見事で、宮本信子、津川雅彦、山崎努がソファーに座っている場面は、枯山水の庭石を見ているようだった。後半子供がグレてしまう描写にリアリティがなかったのがちょっと残念。 【神谷玄次郎】さん 9点(2003-12-16 19:10:00) |
40.私もこの映画好きなんです。。エンターテイメントに徹してます。投げかけた問題提起、いいところを突いています。いい映画です。 【たかちゃん】さん 7点(2003-12-12 23:52:52) |
39. 題材が斬新ですよね。エンターテイメントに徹していて、テンポもいい。邦画って監督の思い入ればっかり先走ってだらだらしたものが多いんですけど、これはわきまえてるというか、さすがです。そして何よりも音楽が素晴らしい。 【ロイ・ニアリー】さん 9点(2003-12-12 16:07:58) |
38.伊丹監督の中では一番良かった。脚本は面白いし、出演者も全員名演技。特に山崎努がスゴい。でもあのラストがなぁ~ |
37.バブル期の日本の奇怪さを娯楽作品を通して描こうとした新しさは間違いなくあった作品。私はバブルと言うと、続編とともに、この作品を真っ先に思い出す。 【ノーコメント】さん 9点(2003-11-29 15:54:07) |