32.オリジナルの面白さを知ってるので、
リメイクがどのようになるのか少々期待していたのですが・・・
うーん、やはりアメリカ人向けになってますね。
内容はほとんど同じ、台詞からカット割りまで真似てくるとは思わなかった。
リチャード・ギアはかなりオリジナルを研究してたとの噂だけど、
予想通り、オリジナルとはメンタル面でかなり変えています。
勿論、悪いことではなくて、それは文化の違いだから仕方が無いところですが。
そういう意味で、夫婦の関係、同僚との関係などもかなり違いがあるもんだな、と
関心してしまいました。
個人的にはオリジナルで役所広司の演じた中年男の悲哀みたいなものが
気に入っていただけに、リメイクの変な明るさがやはり本質的な面白さを
表現できなかった様に思います。
でも、アメリカでオリジナルの様な感じはあまり受けないのも確かで、
そういう意味では、日本以外の国では比較的受け入れ易いのかもしれません。
ジェニファー・ロペスは多分、有色人種層向けの配役なのかもしれないけど、
申し訳ないけど彼女にワルツは似合わないですね。
確かに彼女は踊りは上手いかもしれないけど
途中に入っていた彼女のダンスシーンで、いろんなダンスをごちゃ混ぜにして
踊ってしまうのは如何なものかな、という感じがします。
オリジナルの草刈の様に感情の起伏とかを
もっとドライに見せた方が面白いかもしれないですけど、
それだと多分アメリカでは受けないのだろうなぁ。
(思い起こすと草刈民代は、結構役作りが上手かった)
脇も良くもこれだけ似たようなキャストにしたと感心でした。
しかしこちらもオリジナルに似てるけど、オリジナルとは違った表現になるのは
仕方ない所だけど、改めて竹中、渡辺、田口、徳井という個性的な役者の良さが
わかったような気がします。