192.カフェで対峙する主役二人の対話が二人の後方からそれぞれごくシンプルな切り返しによって捉えられる。その構図は二人がまるでお互いに自分自身の鏡像と対話しているかのような印象も同時に与える。立場としては対極にある相手に自分との同質性を認め合う場面とも解釈できようか。かつてのノワール映画では、低位置のキーライトで人物の相似形の影を作り出し、オルター・エゴ(もう一人の自我)を仄めかすスタイルがあるが、これに近い印象でもある。終盤の最終対決にみる光と闇のモチーフも同様、背後の誘導灯の点灯によって逆光の中に浮かび上がるロバート・デニーロの黒いシルエットは、対照的に照らし出されたアル・パチーノ自身の投影でもあろうか。対極でありながら一体でもある光と闇の領域の対立、実景主体の写実的市街犯罪と、俯瞰撮影も交えながら印象的な夜景を捉えた都会的ルックはまさに大戦直後(1945~1949)のノワール第二期作品群を髣髴とさせつつ、シネスコ画面の水平ラインをより意識した新たなノワール様式を創出している。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-09-27 20:47:57) |
191.GOOD。 '09.8/25 2回目鑑賞。何と云ってもこの豪華出演者、2大スターと名脇役人。また今回気が付いた「24 -TWENTY FOUR」のデニス・ヘイスバート、「スター・ウォーズ エピソード」のナタリー・ポートマン、「プリズン・ブレイク」のウィリアム・フィクトナー、皆若い。二人の濃い濃い演技に+1。
【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-21 22:36:56) |
190.パチーノは相変わらず血管切れそうな熱血オヤジ。年をとってからどの作品も同じ演技なのが気になる。刑事だろうが盲目の退役軍人だろうがプロデューサーだろうが悪魔だろうがどれもみーんなアル・パチーノ。役の人物じゃなくてアル・パチーノなの。この作品は全体に緊張感があるのがよいです。監督のマイケル・マンは寡黙に戦う男を描くのが好きみたいね。あの銃撃シーンも見ごたえありました。ただね、ダイアン・ヴェノーラとナタリー・ポートマン母娘が出てくると途端に緊張感がプツっと切れてシラけてしまう。あの二人は全然必要じゃないです。デ・ニーロは渋かった!強盗チームに肩入れしながら観てたのは言うまでもありません。
読み直して見て、文句ばっかり言ってることにあせりました。不満な点を差し引いても、プロ中のプロ同士の対決を描いたものとしては傑作です。時間の長さなどまったく感じず堪能しました。警察側は熱い、それに対する強盗チームのクールさ。このコントラストが心地よい。心残りなのは最高にかっこよかったヴァル・キルマー、あのあと彼はどうなったのかということが気になってしょうがなかった。そして、なんだかんだいっても夫を裏切らなかったアシュレイ・ジャッドはイイ女。彼女は必要不可欠な存在でした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-07-02 20:25:19) (良:1票) |
189.10分以上の銃撃戦以外はこれといったアクションシーンはないのでやはり見るべきはパチーノVSデ・ニーロの男のドラマのはずなんだけど、そのへんの印象が極めて薄い。なんだか両雄とも忙しい中を無理やりブッキングされましたという感じで、インパクトがなかったように思う。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2009-06-24 15:48:40) (良:1票) |
188.どっしりたっぷり、あー映画見た~!って満足させてくれました。やっぱりデ・ニーロとパチーノってだけでも十分見応えありなんですけれど、長い上映時間の中にドラマが散りばめてあって、決して飽きさせる事がありません。悪人側の方がじっくり、ドラマティックに描かれていて、パチーノ側が不利な感じはありましたけれど。ちょっと気になった点は、デ・ニーロとパチーノの二人だけの会話シーン。二人して視線がきょろきょろ。あのー、プロンプター読んでるのがモロバレなんですけど~、って。でも、実は似た者、孤独な男同士の対決の物語、堪能させて貰いました。ただ、この映画を見た渋谷の映画館は音響が過剰で、銃撃音が大砲状態、飛行機の着陸音が実物レベル状態だったのには参りました。音の自己主張が強すぎると気が散るとゆー事を実感した映画でもありました。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-23 00:09:03) |
187.《ネタバレ》 好きなアル・パチーノとロバート・デ・ニーロの競演、そして好きな映画ジャンルということで劇場へ足を運びました。するとこれが期待を大きく上回り、とんでもない傑作でした。ところが、アメリカ人の友人はテンポが遅くて面白くないとのコメントをくれました。難しいものですね。銀行襲撃後、逃走用の車に乗り込む寸前、ヴァル・キルマーのいきなりの発砲は、これまでにないすばらしい演出だと思います。女を守るものが勝ち、女を捨てるものが負ける結末、私には説得力がありました。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-06-18 00:37:04) |
186.完全にパチーノ派なんですけどこの映画だけは別です。デ・ニーロの良さに気付けた映画です。 |
185.《ネタバレ》 この映画の良さはみなさんが書いてある通り、主人公を始め、登場人物の公私それぞれの苦闘苦悶を、渋く描いたところでしょう。それよりも、気になったのがゴッドファーザー2でも主役を張った二人はこの英語で共演とはいえ、同じ撮影の場に立ち会わなかったのではないか、というのが気になって気になって。コーヒーショップのシーンもどうにもパッチワーク、ラストもどうにも後ろ姿が代役……なんだか、大物二人の関係の緊迫感を感じて、こっちのつばぜり合いの方が、ヒート!だと思いました。、 【K-Young】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-01-25 11:58:15) |
184.《ネタバレ》 何度も観てますが今回はDVDを購入しての観賞。 あ、この黒人さんなんか見た事あるって思ってたら24のパーマー大統領じゃないですか!!この映画では見せ場無く(逃走用のドライバーに雇われたのに、カーチェイスもなくあっさり昇天。ハンドルにうなだれた逝き様は悲しかった)ちょい役だったのに凄いね。アシュレイ・ジャッドもスモークに続き(同年上映だったらしいけど、どっちが先だったかは?)ハミダシ者の役で出てたんですねぇ。彼女はサイモン・バーチとダブルジョパディでファンになったんですが、その後がコレといった作品に出てないようで・・・。ハリウッドの層の厚さが伺えますね。 ロスには2度行ったけど、あの夜景を見ないまま(知らないまま)帰国した悔しさで-1点(笑 【Pea Shan】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 01:38:58) |
183.《ネタバレ》 この作品はなによりもデ・ニーロ演じるニール。この作品の男たちは皆カッコイイが、彼は別格。私が観てきた映画の中でも最も好きなキャラクターでもあります。ヴァル・キルマーも今作で主演二人に引けを取らないリアルな演技をしている。そして、そこらの映画とは一線を画すマイケル・マン監督の本物の演出。冒頭の現金輸送者襲撃シーンに始まり、映画史に残る市街銃撃戦、実に良く作られている。構え、リロード、まさにプロフェッショナル。強盗ばっかりしてるそんな奴も個人の付き合いの間では、たたずまいやしゃべり方から優しさが見えるのがこれまたカッコイイ。大切な人と穏やかに幸せに暮らす事だって出来るのに、それを捨ててまで決着を付けようとするニールとヴィンセントが愚かで美しい。二人の間には正義や悪、法律といったものは無く、自分の意地とプライドの為に戦う。最大の敵でありながら、最高の理解者となった二人の姿が切なく、そんな彼らの姿に憧れてしまう。 【Sgt.Angel】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-18 19:32:25) (良:1票) |
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182.アルパチーノとデニーロの共演、最高ですね。よく比較される二人ですが映画の中の役柄的にもお互いの人生を重ね合わせてる感じがまたイイです。ラストの緊張感もはんぱなかったです。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-10 11:55:54) |
181.《ネタバレ》 映画館で見ました!DVDも購入し何度も見てます。 それぐらい好きな映画です。 とにかくマイケルマンの映像美と主演二人のクールな演技。最高です。 銃撃戦での弾丸一発一発の音が凄い。 確かにもっと男臭くてもよかったなとも思いますが、家庭、恋愛など絡めることでこの二人の人物像を露にしたかったのでしょう。 唯一のマイナスポイントはラストシーンですね。 空港での追いかけっこはちょっといただけなかった。。。 【ゆたさん】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-25 14:43:03) |
180.マフィア映画好きの僕にとっては夢にまで見たゴッドファーザー以来の競演作品。そして刑事役アルパチーノとマフィア役デニーロが対立するという構図。双方の渋さやかっこよさを存分に引き出しています、たまりません!ジャスティンがハナに放った言葉「あなたってアニマルね」忘れません! |
179.《ネタバレ》 僕の中では、10点を越える本当に大好きな映画。 仕事長期休暇の時、 ネプチューンマンよろしくニールの口ひげを真似ていたほどラブリー。 主演はもちろん、あまりに豪華な脇役陣たちも一人一人がピタリと役にはまっていて 実に気持ちがいい。 そこに、90年代の映画特有の画面の粗さが加わり、もう雰囲気は最高潮。 繰り返し観て感じるのは、この映画は一貫して「愛」を描いているということ。 仲間同士の愛、家族愛、男と女の愛、そして、最期の宿敵同士の愛。 ニールが何度も口にする「いつでも30秒フラットで高飛びできるように、面倒な関わりは持つな」に相反するように、小さなラブストーリーがいくつも出てくる。 どのストーリーも決して外せない。 そして最後には、孤独を貫いてきたニール自身も「愛」を選択する。 やはり人生は一人ぼっちじゃつまらない。 もともとニールは、犯罪プロフェッショナルであったと同時に、人一倍愛に満ちた人だったのだろう。とりわけクリスの嫁の浮気を本気で怒った時のニールは誰よりも、愛情豊かだったね。あのシーンで泣いた人もなかなかいないだろう(笑 171分を全く感じさせない奇跡の映画。 ただの骨太ドラマにしなかったマイケル・マンに心から感謝したい。 この映画を公開当時に映画館で観たことは、僕の誇り。 【ワイティ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-08-08 02:13:13) |
178.《ネタバレ》 刑事の家庭を描く必要性がないように思えた。なくても成立するし、話が停滞するし。あと、前半のテンポが悪いですね。 【いさいさ】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2008-06-21 15:36:48) |
177.《ネタバレ》 3時間なんてあ"ーッと言う間。麗しのパチーノ君に、デニーロ君だよ?近々また、共演するってー話だし。じっくり見直したいわぁぁぁぁ。銃撃戦のテクはアルに軍配差し上げたい。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-27 21:08:13) |
176.銃撃戦までは7点、銃撃戦後は2点。後半のグダグダ感が尾を引くのでこの点数。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-02-18 18:47:07) |
175.ヴィンセントのキャラが見えだしてからは、非常におもしろかったです。「仕事」と「家庭」の間で揺れる系は好きな部類ではないんですけど、アメリカンはこういうの好きね。前半はデニーロ、後半はパチーノなんだけど、後半のデニーロはちょっと軽んじられてるかな。いや、それをいうと前半のパチーノもそうか。2人が会うシーンはいらないと思う。7点に、ヴィンセントが好きだからプラス1点で8点。 【ようすけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-12-11 04:52:31) |
174.パーマー大統領もジョンも出てましたな。 下のほうにも書いてあるけど、ほんと共演ではないです。 長いし、それで終わり?っというのもそうだと思います。 でも、二人ともかっこいい。 それでいいじゃないですか。 どちらもプロフェッショナル。 文句なくかっこいいです。 |
173.《ネタバレ》 アルパチーノとデ・ニーロという夢の共演だけで最高!作品もとても良かった。 【ジダン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-10-14 11:36:24) |