46.《ネタバレ》 「仕事」というものを考えてしまう映画でした。ご飯を食べるために「稼ぐこと」と、個人的な「やりがい」の関係について。全ての社会人が持つ命題をテーマにして、そのネガティブな部分をシビアに見せる残酷な映画です。だから、揺さぶられる。余談になりますが、本作の主人公のような立場の人は、結構いると思う。プロレスラーじゃなくとも、専門性の高い仕事には様々なリスクが付きまとう。でも、若い頃にはその専門性が魅力的に見えて、若さのエネルギーだけを頼りに飛び込んで行ったりする。好調な時期があっても、ステージが変わらないまま年月を重ねて色んな負債を抱えたパターンがこの作品です。それは自ら選択した人生のツケ。自分で選んでいるんだから愚痴ることも出来ないし、簡単に改善できない深刻な状況です。本作では、トップロープからダイブした瞬間に映画は終わる。あの後に悲劇が待っていたとしても、それは「本望」という終わり方でした。家族との関係を除くなら、主人公は後悔していないと思いました。外見はとても哀しく痛々しいが、結局はここに戻って来ると云う諦観と共に、自分の居場所に安堵しているようにも見えました。先の話に戻ると、彼は究極の「やりがい」を選択したと思います。正確な想いは推し測れないが、不器用な男が唯一の選択肢を覚悟を持って全うした。私には仕事と心中するような思い入れも勇気もありません。だからという訳じゃないけど、気高く映りました。ブルース・スプリングスティーンの歌が沁みました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-22 22:40:05) |
45.「俺にとって痛いのは外の現実の方だ・・・」 涙を浮かべながらプロレスを見る事になろうとは。余韻を残すラストもなかなか良いと思います。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-03 18:10:58) |
44.《ネタバレ》 ミッキーのはまり役。結構リアルな人間ドラマにミッキーに哀愁を感じた。ネクロブッチャーも出演していて随所に見所が有り。親子のエピソードはもっと真に迫ってほしかった。ラストはちょっと現実とは違いそうだが、またDVDで見てもいいかな。 【朴モグタン】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-14 11:04:13) |
43.バカな男ほど愛おしい、というわけで。 ミッキーロークの今の顔も、好き。 【mogu】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-06-21 23:31:04) |
42.《ネタバレ》 冷静に考えれば、単なるダメ男の話なんですが、観ている間はついついランディを応援してしまいます。プロレス好きには是非とも観て貰いたい映画。グレートサスケがラム•ジャム使ってましたッケ?緑のタイツ履いて。ロックとその変遷が会話の中に入って居たり、同年代の方には堪らないんじゃないでしょうか⁉ステロイドとレスラーの死、と云うテーマは近年のアメリカンプロレスでもたまに耳にする話ですし、観た後には色々と思い出します。デスマッチで戦うベテランレスラーなんて、テリー•ファンクを思い出しますな。最後のシーンはその後が気になる終わり方です。 【キノコ頭】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-21 00:38:57) |
41.《ネタバレ》 オープニングに鳴り響くLAメタルの先鋒クワイエット・ライオットの「Metal Health」は主人公ランディの入場曲である。恋心を抱くストリップバーのダンサーと仕事を離れて街でビールを飲むその店で流れるのがLAメタルの真打ちラットの「Round and Round」! この名曲(でしょ?)を二人で歌い踊るのだ。そしてランディは言う。80年代は良かったと。ガンズ&ローゼズ、モトリークルー、デフ・レパードは良かった。90年代はクソだ!ニルヴァーナが出てきてぶち壊した!って・・(笑)。たしかにとりあえず頭振っときゃいいみたいな陽気なLAメタルと比べるとオルタナティブロックは辛気臭いってのも解からないではない。少なくとも実に単純明快な生き方をするランディには絶対合いそうにない。しかし時代は変わるのだ。時には時代に寄り添うことも、先を見据えることも大事。でもランディは変わらない。それがかっこいいからじゃない。そこに夢があるからでもない。ただ不器用で、それ以外の生き方ができないのだ。あまりに哀れな男が哀れなまま終わる。泣くしかないではないか。最後の試合での入場曲はガンズの「Sweet Child O’Mine」。LAメタルの時代の終焉をきらびやかに飾ったガンズとランディの最後の試合をだぶらせる。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-06-11 16:53:11) |
40.《ネタバレ》 ロッキーのような熱血スポコンではなく哀愁漂う雰囲気のヒューマンドラマという印象を受けました。リングの上でしか生き場所を見出せない不器用な中年レスラーをミッキー・ロークが熱演。ただレスリングシーンよりもランディの崩れた生活を映した場面が多くあまりスカッとしないです。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-06 01:07:17) |
39.《ネタバレ》 佳作。“あの”ミッキー・ロークが、こんな役を演じるという意外感。そして、その演技に魅了される。ストーリーは比較的単調だけれど、プロレス界の(おそらくよく知られた)裏側を丁寧に描写するなど、随所に光るシーンがある。マリサ・トメイの実年齢にも驚いた。この映画の成功は、キャスティングの成功であろう。プロレスのシーンは、プロレスが苦手な人には辛いかもしれない。【ネタバレ注意】個人的に「80年代の音楽は楽しかったが、ニルバーナがあらわれて90年代はダメになった」というセリフに大変共感した。レスラーどうしの仲がよく、最後まで裏切りがないというのはよい描き方だったと思う。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-28 09:46:38) |
38.こんな生き方に憧れちゃーいけないんだろうな。僕の理性は「やめておけ」って言うんだけど、心の底のどうにもならないところで「ありだろ」って感じてる。あらゆる岐路の果てに”孤独”が待っているとしてもただその道を行くしかなかった。壊れかけの心臓を胸に、磨耗しきった身体で戦い続ける、心優しくも馬鹿な男の物語。愛する妻や子供に囲まれた生活は夢のまた夢。羨ましくはないはずなのに、胸を打つ。ブルース・スプリングスティーンは脚本読んでから曲を作ったらしいけど、彼もきっとしびれたんじゃないかな。そうでなければあんないい曲は産まれないはず。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-24 07:55:44) |
37.70年代主演は健さん…という感じのベタな映画だけど、良くできている。枯れた日常や哀愁たっぷりの間をこれでもかと言わんばかりに叩きつけてくる。リングを選んだのではなく、リングしかなかった彼の痛々しい姿など、魅せ方が非常に上手だと思った。監督は色々とよく解っている、計算のできる人なんだろう。しかしそこが鼻について、どうも手放しで好きと言えない。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-23 01:33:23) |
|
36.《ネタバレ》 不器用に生きるプロレスラーの一生を描いています。俳優として落ちぶれていたミッキー・ロックが息を吹き返したかのように良い演技をしています。決して、ハッピーエンドではありませんが、プロレスラーとしては良い人生だったと思います。仲間に悪い人が居ないのにも好感がもてますし、キャシディとも良い関係でしたね。でも、ラストはキャシディも素直になっていたし、無理しなくても良かったのにと悔やまれる。ミッキー・ロックのゴツゴツした体とボコボコの顔、それに老いぼれた姿が揃って、素晴らしい貫禄。ミッキー・ロック以外にこの役をこなせる人はそうは居ないでしょう。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-09 17:32:12) |
35.《ネタバレ》 この映画の宣伝を観ただけであらすじがわかってしまうので、これから観る人は宣伝(レンタルDVDに入っているもの等)は観ないほうがいいと思います。私は観てしまったので、ラストがどうなるのかだけ注目しました。が、なんとも消化不足という感じでした。あまり泣ける映画という感じもしませんでした。内容はありがちです。あと、血が流れるシーンが多いように感じました。しかし、ミッキー・ロークとマリサ・トメイが素敵でした。存在感があるというか、人物として映画の中の二人を観ているだけで満足できると思います。ANVILの映画と比較されることがあると思いますので、(ANVILも)観てはいかがでしょうか。こちらも予備知識なく観ることをお勧めします。 【大谷イレブン】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-05-05 20:09:25) |
34.《ネタバレ》 まわりの人間がやたら絶賛していましたが、個人的にはそれほどは。ラストがちょっと…… 【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-17 21:22:39) |
33.《ネタバレ》 ダメダメな男の生き様を見せつけてくれます。がらがらのサイン会と、子供とTVゲームをするシーンが個人的に好き。拍子抜けするラストだったのですが、プロレスのリングの上でしか存在意義を見出せない男にふさわしい終わり方だったのだなと納得できます。消える間際のロウソクの様に見えました。 【はらへり】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-10 23:17:35) |
32.《ネタバレ》 観る前のイメージと全く違っていてビックリしました。 観ていて痛々しかったです。 娘さんの気持ちもよく分かりますよ。 それにしても、昔スーパースターだった人間がここまで落ち目になるかな~? それなりのポジションにつけると思いますがね。 ま、ランディはそういう人間だったんでしょう。 観ていて何かモヤモヤした感じでした。 【かずまる】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-03-13 12:08:37) |
31.背中を追う追う、重い空気感の画質の中でドキュメンタリーのように話は進む。 ショーシャンクやベトナム帰りの映画と同じように、社会に適応しにくい男の哀愁はこれでもかと、むせ返るほどに漂う、映画はミッキー・ロークとマリサ・トメイの演技力に支えられ記憶に残るものになった。 私自身はプロレスというものに昔から全く興味が無かったが、一度脚光を浴びた不器用な男のドラマとしては良くできてる、時間が長くないのもいい。 【カーヴ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-11 09:56:01) |
30.《ネタバレ》 不器用な漢を演じるミッキーがリアルでした。 【osamurai】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-22 23:48:03) |
29.《ネタバレ》 これはもう、ミッキー・ロークとマリサ・トメイのキャスティングでほぼ成功していた。それに見事、というか期待以上に応えた2人もまた素晴らしかった。駆けつけたトメイのシャツが「モトリー」なのには「おま、絶対行くつもりだったろ?w」とは思った。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-21 01:43:04) |
28.アンタ ほんとにミッキー・ロークなんかい?!(ナインハーフの時以来のご対面。) アンタ どんだけ良い芝居をしでかしたんだい 素晴らしいですやん。 (その佇まいやら、顔立ちやら ほんと痛々しいったらありゃしない ) アンタ ほんとレスラーに見えたよ。(よれよれの ) 良い作品に巡り合いましたね。なにかといろいろおめでとう。 ☆☆☆ マリサ・トメイ。撮影当時、42ですか。 まだまだイケてますね。十分許容範囲です。 良いオッパイに巡り合いましたね。なにかといろいろありがとう ☆☆☆ 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-01 23:03:48) |
27.ミッキー・ロークかっこえぇー!! 90年代に猫パンチなどと揶揄され、日本を失笑の渦に巻き込んだボクサーへの転向、 その後、俳優としてもパッとせず随分長い間影を潜めていた彼でしたが。。 それがし、今作品の彼はすごく輝いてみえます。勿論、当の本人の事なぞ経歴程度しか知らないわけですが、彼が幼少時代の頃に両親が離婚し母親に引き取られた時分の事と本編における父娘との関係、そしてプロレスラーとし全盛期だった頃との比較などなど、本人の人生とダブってみえてしまった。それが役にピタっとはまったのかまさに適役。 整形を繰り返したが故のボロボロの顔も一層渋くみえ貫禄すら漂う。スクリーンに映る彼の佇まいには哀愁すら感じました。 自分にはこれしかないという決意を胸に“生きた証”を残した彼から勇気を与えられた。 落ち込んだとき観ればまだ自分はがんばれるって言い聞かせられる。 ミッキーには、彼しか演じられない個性ある俳優人生を今後も続けてほしいと願う。 応援してるよミッキー・ローク! 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-30 20:30:02) |