2.《ネタバレ》 自分は(だいぶ前にはなるが)周防監督オリジナル作品を見ており、ストーリーの大方が分かっていたので、それほどの感動を期待してなかったが、「最高」との感想を持った。観客は少なかったが、終了後、ほとんどの人が立ち上がって拍手をしていた。
ストーリーはオリジナルとほとんど同じであるが、ルーティンワークに疲れたサラリーマン役のリチャー・ドギア、バレイのコーチ役のジェニファー・ロペスらが、役所広司、草刈民代らと違った味を出していることに加え、特にオリジナルでの役所広司の奥さん役を演じた原日出子(?)と、リチャード・ギアの奥さん役を演じたスーザン・サランドンの雰囲気がかなり異なっており、その結果、アメリカ版をまた新鮮に見ることができたのだと思う。リチャード・ギアがカッコ良すぎるという批判を聞く。確かに、オリジナルと比較すればそうだが、また別の作品として考えれば、ジェニファーやスーザンと絶妙の調和を築いているように感じた。
もちろんオリジナル版は大好きな映画の一つだが、アメリカ版もまた大好きな映画の一つになった。
ちなみに、渡辺えり子とLisa Ann Walter(?)はかなり近い味を出していた。