【タコス】さん 5点(2004-12-31 01:57:04) |
94.映像だけなら10点満点。非常に素晴らしい。ただこれ映画で観る作品ではないように感じた。DVDで繰り返し見てようやく理解できる、そんな作品だと思う。 内容はともかく、登場人物のセリフが難解で、私の小さな脳みそでは理解するのが難しかったっすよ(笑)声優陣で、一体何人が自分のセリフを理解して喋っているのか甚だ疑問だ。 DVDを最後まで見た後、何故DVD特典として、日本語字幕がついてあるのかようやく納得した。日本人が日本語のアニメを見るときには日本語字幕なんて必要ないからね。でも、この作品は字幕ありで観たほうが理解度は高まると思う。とにかくセリフが多くてストーリーを追うより頭ん中でセリフを反芻するのに忙しかった。 【カナン】さん 6点(2004-12-29 12:42:40) |
93.固定した視点ではなく、キャメラを動かしているように映像を展開させたり、動物を立体的に描いたり、アニメの技術としては極めて素晴らしいといえるのでしょう。また、動物は、いくら調教しても表情や仕草まで完全にコントロールすることはできませんから、動物を重要な要素として描くことはアニメにしかできないことなのかもしれません。、、、、、というわけで、アニメでこれだけのものが表現できるのか、という驚きはあるのですが、、、、しばし考え、CGを駆使した今どきの実写では表現できない何かがあったのだろうか、と思うと、、、、、、なんか、無さそうな気がするのです。、、、宮崎作品だと雲の流れや、色遣いなどで、こりゃぁ実写じゃ表現できんな、と感嘆する部分がありますが、押井作品はどうなんでしょう。例えば、ゴシック教会の形態をしたあの都市も、「ブレードランナー」のタイロン社の映像と較べて、美しくもなければ、畏怖の念もわかないのですが、、、。というところで、内容ですが、一番期待していたのは、電子化された記憶とゴーストで電脳空間に転移した少佐が、その空間の中でどのように振る舞うのかということでした。、、、、しかし、最後に、ちょこっと出てきただけで、それも全く豊かな想像力を感じさせない登場の仕方。、、、、要するに押井氏は、技術的に大変優れたアニメーターだけど、物語的な想像力と創造性はあんましないってことではないでしょうか。一番重たい問題である、ゴーストって何なのかということを、一生懸命考え、見る人にも考えてもらおうとするのではなく、底の浅い引用なんか羅列しちゃって、、、、。押井氏は、自己顕示欲が強いわりに、どこか自分に自信がもてず、強いコンプレックスを抱えているみたいな感じがします。へんな自尊心を捨てれば、もっと素晴らしい作品を作れる力量があるのに。もったいない。 【王の七つの森】さん 4点(2004-12-19 21:00:06) (良:2票) |
92. コンピューター、ネットワーク、ロボットやサイボーグの技術が発達して、それが人間の機能をサポートするだけでなく、無機質なものまでもが人間のように振る舞うようになったら?そんな未来のダークサイドを描き出した作品。人間、サイボーグ、ロボット全ての領域が曖昧になってしまったら、彼らはそれでも生き物と言えるのか?生き物として扱われるのか?最後のバトーと少女の対話に作者の問いかけが凝縮されている。そしてそんな作者の思考の向こうに鉄腕アトムの影が見えた。久しぶりに楽しめました。 |
91.人間と機械の境界があいまいな世界で自己の存在を問い続ける押井さんのいつものテーマで、それが今回は全面に出てて徹底してるんで、マジョリティ受けのしないアニメであることは間違いありません。自己満足といわれればそれまでですがこれが彼の作家性でもあるし、そういう作品を作れるだけの実績を持ってるわけだから、押井さんの集大成としてはこれでいいんじゃないですかね。 【あろえりーな】さん 5点(2004-12-17 23:05:37) |
90.なんじゃこれ、映像だけなら10点あげてもいいくらいがんばってます。でも内容が攻殻に輪をかけて難解になってる感じがします。セリフ多すぎだし・・・ 押井監督だからしょうがないけど娯楽性ゼロです。見終わってからよかったなーと言える作品作ってください。押井自己満作品です。声優の方々は一流どころが集結、ERのベントン、カーター、コバッチュ先生が総出演です。 【kenz】さん 3点(2004-12-17 20:19:50) |
89.映像の美しさはいいのですが・・・、ストーリーがよく分かりませんでした。最初に見たときは全く意味がわからなかったのですが、何度か見直してようやく理解したかな?という感じ。でも結局何が言いたいのか分からずじまいでした。私がアホなだけでしょうけど・・・。 【みさえ】さん 4点(2004-12-15 16:35:58) |
【チビすけ】さん 8点(2004-12-13 11:12:11) |
87.《ネタバレ》 恐らく押井監督はこの作品において、「人形」と「人間」を区別せず、そして(人間自身を含んだ)「動物」に対する愛と「人形」に対する愛をも区別しないという姿勢を取り、そこから見えてくるものをこの作品で表現しようとしたのではないかと思います。 個人的に印象に残っているセリフで、「鏡は瞥見するものであり熟視するものではない」というものがあるのですが、これに関しては、作中に出てくるような精巧な「人形」が登場するようになれば、人間と人形との境界が曖昧になっていくばかりであり、そのような状況であえて人間と人形の区別を問うことは、それこそ人間の存在基盤を曖昧にしてしまう恐れがある、従って我々はあえてこのような問いを発するべきではない、すなわち「鏡を熟視」すべきではない・・・こういう意味があるのではと思っています。 僕はこういう主張に対しては、ある程度共感すると共に、「ちょっとそれは考えすぎではないのか」という気がしないでもありません(もし上に書いたような主張が本当にこの作品に込められているのだとすればですが)。例えば作中での「子育て=人造人間製造の欲望」という考えに関しては、実感としてピンと来ない上に、このような考え方が余りにも論理的であり、人間の「人間臭い」面を軽視しているのではないかと思えてなりません。 もっとも、この点に関しても、押井監督は監督なりに回答を用意しているのかもしれませんが。そしてその回答が、ラストにおける少佐とバトーとの再会シーンに込められているのかもしれません。個人的に異論もあるとは言え、結局この点数にしたのは、このラストの展開がやたらに感動的だったからです。 <追記>久しぶりに見返してみて、その時もラストに至ってやたらに感動してしまいました。そしてその時になって、その原因が作品の構造にあるのではないかということに思い当たりました。 この映画は、物語が進むにつれて、人間の人間たる基盤みたいなものを揺るがしていく(もっともこれは押井監督の意地悪ではなくて、あくまでご本人の問題意識の表れなのでしょうが)という構造を持っていますが、ラストに至って少佐が「登場」し、そこでようやく徹底的に揺るがされた「人間性」に訴えかける事により、見る者(と言うかこの場合僕自身ですが)に何とも言えない、虚無的な寂寥感を伴う感動を与えるのではないか・・・こんなことを思いました。 【マーチェンカ】さん 9点(2004-12-10 16:53:02) (良:1票) |
86.前作との因果関係云々言われているようだが、私の場合何も知らずに本作だけを観ている。それでも独立した作品として楽しめたと思う。とにかくメカにしろ背景にしろすべてに緻密な描写が素晴らしい。DVDで観たのだが、アニメ作品で「劇場で観た方が絵の迫力も音の好さもマシだったろうな」と思えるのは久しぶりな気がする。 後半のキムの館でのくり返しシーン。あれは、「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)の夢邪鬼とあたるのやりとりを想い出すね。そういう意味では20年経っても進歩がないとも言えるし(笑)、逆にそれだけこの手法が好きなのだとも言える。この辺を意識した人はどれだけいるだろうか? 山ちゃんと大塚さんという「心地好い声」の声優がメインをはっているのも嬉しいことだ。この二人の会話にさまざまな引用を絡めて、斜に構えた人間関係が築かれていく過程は、ニヤニヤしてしまう。孔子や世阿弥を理解できなくても雰囲気が楽しめるだけで充分だろう。それはとりもなおさず、最初の頃に大木さん(これも心地好い声)が言う「シーザー云々」の台詞がそれを暗示している。別に理解できなくたってかまわないのだろう。 と言いつつ7点なのは、やはり1度で理解できなかったというのが大きい。2回観たがまだスッキリしない。もう1度は観ないといけないなとは思っている。それくらい、「何度も観ないといかんな」と思わせる作品だ。つまらなければ2度と観ない。その結果点数は変わる可能性がある。今回はとりあえず(←口癖(笑))こういうことで。 (2004年12月9日11時23分追記) エンディングで流れる"Follow Me"って、私にとっては「アランフェス協奏曲」の一部にしか感じないから、よけいな歌詞つけて歌うなよって印象です。ギターソロの方が好いね。 【オオカミ】さん 7点(2004-12-09 11:26:27) (良:1票) |
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85.《ネタバレ》 押井守著「哲学入門」。「自己存在とは」とか、「意識とは」という、現代科学未解決の大問題に対して、ただ自己陶酔しているだけの独り言を聞かされているような居心地の悪さを感じる。作品の見た目とは違い、意識に対する科学的・生物学的なアプローチはほとんどなく、古今東西の文献からの引用や、衒学的かつ抽象的な単語を並べ立てて、何となく思わせぶりな雰囲気の中でキャラにしゃべらせているだけで、内容的には何の結論も出さず終い。非常に薄っぺらい。そんな言葉それ自体には、何も喚起させるものはないし、心に響かない。もっと態度や行動で示してくれないと、人の心を打つことは出来ないはず。これならまだ前作の方がテーマを伝えるための骨子がしっかりしていた。今作で一番「生きたセリフ」だったのは、「給料分は働いてもらうぜ」くらい。 美麗なCG映像も「表現の本質」から明らかにズレて来ている。内容同様、表面を飾り立てているだけで、「何を見せたいのか」という表現における明確な方向性がない。写実主義が悪い訳ではないが、CGという表現媒体を得てから、特にアニメの表現力は逆に後退している危惧を感じる。一度、原点に戻って「表現の本質」を見直してもらいたい。 【FSS】さん 5点(2004-12-05 11:17:48) (良:4票) |
84.すごく良かったが、ある程度バックボーンがわかってないとかなりつらい。 意識とは?自我とは?肉体とは?、人はなぜ人の形をしたロボットを作ろうとするのか、などの問いかけが 宙を漂う。少佐を捜すバトーの哀しいラブロマンスですね、この映画は。少佐を求め彷徨うバトーのダメ親父ぶりが哀愁に満ちていてむせび泣き・・・男ってのはどうも、なんつうかねえ・・・ 【ぱぴんぐ】さん 9点(2004-12-03 21:39:45) |
83.(ちと長めで失礼します) 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の完全なる続編ということで、語られるテーマ、脚本・編集の構成等は丸っきり前作と同じ(ある意味、これはリメイクと言っても良い)。ビジュアルは実験作「BLOOD THE LAST VAMPIRE」の発展形。中盤、竹中直人が屁理屈をこね始める所は、「機動警察パトレイバー2 THE MOVIE」を思い出してしまった。映画としてはほとんど新しさの無い、いつもながらの押井守の集大成といった感じでしょうか。…しかし、そんなことはどうでもよくなる圧倒的クォリティ。このグラフィックと音響は、掛け値無しに現時点での日本最高峰。それを体験する為だけでも本作を鑑賞する価値はある(それを再現できるハードをも要求されますケド…)。また、必然的に「アイ,ロボット」に似た雰囲気にもなってましたが、あちらはいかにもお子様向けだということが本作を観て良~く判りました。ということで、正に日本を代表する世界品質に+1点して、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2004-12-02 00:36:32) |
82.人形が人間を映す鏡になってるんだね。この世界観嫌いじゃないけど、もっと息を抜いて観られる場面があっても良かった気がする。 【paraben】さん 5点(2004-11-30 14:31:47) |
81.クリオリティーの高さは文句無しに世界一だろう、呆れる程凄かった。ただ予想通り、世界観・ストーリーについては趣味が違った。「押井節」も覚悟していた以上で本当に参った。あそこまで抽象的でこ難しい言葉の羅列は嫌味にしか聞こえない。この監督は「多くの人に楽しんで貰う」という基本的な理念が欠如している。また、押井作品はどうしても盛り下がる傾向がある。今回も中途半端な”少佐”の登場で消化不良のまま終わった。最後にビデオで観たのが悪かったのか、最初にネタばらしの説明を観てしまった。本編のアクションシーンも含まれており、もう少し配慮があっても良かった筈。 【まさサイトー】さん 6点(2004-11-27 22:23:59) (良:1票) |
80.映像はすごくきれいで感心、でもストーリーにもう一ひねり欲しかったです。人間と機械の共存、対立、この手のネタは結局どれも同じ結論になってしまう。あとテーマ音楽?が中学のときの下校の曲なんで微妙。 【亜流派 十五郎】さん 4点(2004-11-24 18:29:03) |
79.シナリオ、ビジュアル表現の両方で前作を大きく下回っていると思います。シナリオに関しては、前作の世界観と同じものをもう一度謳う必要が無いし、悪の元締めを追いつめるという設定がとても単純なのである。ラストの船上での闘いなどは世界観の狭さを感じずにはいられなかった。ただ、電脳により個人の精神を操られるという恐怖感は前作よりも明確に示されていた。逆に前作の「甲殻機動隊」にはソレが足りなかったのかも知れません(原作には福祉施設襲撃などのいくつかの事例(エピソード)が上げられていました)。それが加味されていればもっと良かったかも。 あと、CGによるビジュアル表現ですが、ハッキリ言って“やり過ぎ”。従来のアニメーションの部分と比べて全く調和がとれていない。皆さんのレビューにも書かれている通り、これは明らかに自分の力量を見せびらかしているとしか思えません。 ちなみにこの作品って、原作の一部のエピソード(草薙素子があまり出てこないエピソードが有る)から引用してますね。 |
78.きょう試写会で見てきました。う~ん、いまいち言ってることが分かりませんでした 【すごろく】さん 5点(2004-11-03 02:56:32) |
77.イノセンスで監督は何をやりたかったのか、未だに理解できない。内容がGHOST IN THE SHELLの時とかぶっているとしか思えない。確かCMで監督は「人間は本当に人間なんだろうか」とかなんとか言っていたが、そんな事は前作のラストで十分伝えきったはずだ。前作では人間の脳のコピーが作れるようになり、新しい形で子孫を残すことで新しいタイプの人間が創造された、といったストーリーに衝撃を受けたが、今回のはただそれの繰り返し。ストーリーと伝えたい事も一貫していない。あのストーリーで正しかったんだろうか。キャラクターに伝えたい事をしゃべらせすぎでもある。ストーリーや映像と、メッセージが一貫しているから面白さが増すのに。キムがしゃべってるときなんて特に酷かった。カンヌで何も賞を取れなかったようだが、ある意味仕方ないんじゃないだろうか。一作目が面白ければ二作目は期待されてしまうから、新しいものを出さないと期待は越えられないのだから。 【カジ】さん 7点(2004-10-27 23:16:43) |
76.背景の映像はとてつもなく綺麗です。綺麗すぎてキャラが浮いてます(笑) 多分実写とアニメの境目をなくす実験も試みられていたものと思いますが・・ お話自体はビデオでも良かったんじゃないかと。 しかし毎度バセットを飼ってる主人公ってどうなんでしょうね~犬好きなのは よくわかりますが、バトーさんはそれほど感傷的な男でもないでしょうし。 (名前も「少佐」か「モトコ」ならわかるんですけど) あとトグサの娘へのプレゼントに笑ったのと、ラスト近くの鬱陶しい喋りの 被害者少女(またおめ~か!K)にムカッ。以上です。 【ひろほりとも】さん 6点(2004-10-25 06:08:26) |