75.映像だけなら10点満点。非常に素晴らしい。ただこれ映画で観る作品ではないように感じた。DVDで繰り返し見てようやく理解できる、そんな作品だと思う。 内容はともかく、登場人物のセリフが難解で、私の小さな脳みそでは理解するのが難しかったっすよ(笑)声優陣で、一体何人が自分のセリフを理解して喋っているのか甚だ疑問だ。 DVDを最後まで見た後、何故DVD特典として、日本語字幕がついてあるのかようやく納得した。日本人が日本語のアニメを見るときには日本語字幕なんて必要ないからね。でも、この作品は字幕ありで観たほうが理解度は高まると思う。とにかくセリフが多くてストーリーを追うより頭ん中でセリフを反芻するのに忙しかった。 【カナン】さん 6点(2004-12-29 12:42:10) |
74.DVDで何度も見返すたびに、映画館で繰り返し観なかったことを激しく後悔する映画がこれ。こんな贅沢な映画はそうないです。攻殻機動隊とは一味違うハードボイルドの世界。現在、これほどのコテコテなハードボイルドが生身の人間(笑)にこなせるでしょうか?無理でしょう、あるいは出来たとしてもそこには一種の滑稽さが潜んでいるのではないでしょうか。一方、彼ら(ゴースト)の孤独はシャレにならないです。人間によって彼らの似姿として作り出された人造人間。それら(というのも憚れるが)は人間の理想形として、従属するものとして量産されます。この映画の冒頭、球体人形のような姿の美しい人造人間は、暴走した後、自ら壊れます。このプログラムとして予定された自殺の残酷さは、意外な存在によるものだとわかるのですが・・・それにしても生々しすぎる。バトーもまた、マトリクスの裂け目の向こう側に行ってしまった少佐の影に囚われ、それでもゴーストを体現する自らの肉体を必死で引き止めるかのように、犬に対して過剰な愛情を注ぎます。バトー(人造人間)もまた、誰かとつながっていたいと願っているということです。終盤、ロボットに乗り移る少佐と彼女に自分のジャケットを着せるバトーのペアは、最も美しいカップルの一組だったのではないかと思ってしまいます。≪われわれの神々もわれわれの希望も、 もはやただ科学的なものでしかないとすれば、われわれの愛もまた科学的であっていけないいわれがありましょうか≫ 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-12-19 02:24:02) |
73. コンピューター、ネットワーク、ロボットやサイボーグの技術が発達して、それが人間の機能をサポートするだけでなく、無機質なものまでもが人間のように振る舞うようになったら?そんな未来のダークサイドを描き出した作品。人間、サイボーグ、ロボット全ての領域が曖昧になってしまったら、彼らはそれでも生き物と言えるのか?生き物として扱われるのか?最後のバトーと少女の対話に作者の問いかけが凝縮されている。そしてそんな作者の思考の向こうに鉄腕アトムの影が見えた。久しぶりに楽しめました。 |
72.人間と機械の境界があいまいな世界で自己の存在を問い続ける押井さんのいつものテーマで、それが今回は全面に出てて徹底してるんで、マジョリティ受けのしないアニメであることは間違いありません。自己満足といわれればそれまでですがこれが彼の作家性でもあるし、そういう作品を作れるだけの実績を持ってるわけだから、押井さんの集大成としてはこれでいいんじゃないですかね。 【あろえりーな】さん 5点(2004-12-17 23:05:37) |
71.なんじゃこれ、映像だけなら10点あげてもいいくらいがんばってます。でも内容が攻殻に輪をかけて難解になってる感じがします。セリフ多すぎだし・・・ 押井監督だからしょうがないけど娯楽性ゼロです。見終わってからよかったなーと言える作品作ってください。押井自己満作品です。声優の方々は一流どころが集結、ERのベントン、カーター、コバッチュ先生が総出演です。 【kenz】さん 3点(2004-12-17 20:19:50) |
70.映像の美しさはいいのですが・・・、ストーリーがよく分かりませんでした。最初に見たときは全く意味がわからなかったのですが、何度か見直してようやく理解したかな?という感じ。でも結局何が言いたいのか分からずじまいでした。私がアホなだけでしょうけど・・・。 【みさえ】さん 4点(2004-12-15 16:35:58) |
【チビすけ】さん 8点(2004-12-13 11:12:11) |
68.期待感が高かったせいか、大まかなストーリーがコミック版のあるエピソードを切り取ってちょっとひねっただけだったのが残念です、多くの人が言われるように、小難しい引用は俺にはついていけません、電脳化してないので外部記憶装置無いですし。。。あとTV版にはまったのですが、TVと映画版のキャラクタの微妙な違和感があり、続編という見方ができませんでした。 【追記】初鑑賞だと思ったら既にレビューしとった。。。世界観は好きだけども映画版はがっかりすることが多いですね。 【ないとれいん】さん [地上波(邦画)] 5点(2004-12-08 00:03:32) |
67.(ちと長めで失礼します) 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の完全なる続編ということで、語られるテーマ、脚本・編集の構成等は丸っきり前作と同じ(ある意味、これはリメイクと言っても良い)。ビジュアルは実験作「BLOOD THE LAST VAMPIRE」の発展形。中盤、竹中直人が屁理屈をこね始める所は、「機動警察パトレイバー2 THE MOVIE」を思い出してしまった。映画としてはほとんど新しさの無い、いつもながらの押井守の集大成といった感じでしょうか。…しかし、そんなことはどうでもよくなる圧倒的クォリティ。このグラフィックと音響は、掛け値無しに現時点での日本最高峰。それを体験する為だけでも本作を鑑賞する価値はある(それを再現できるハードをも要求されますケド…)。また、必然的に「アイ,ロボット」に似た雰囲気にもなってましたが、あちらはいかにもお子様向けだということが本作を観て良~く判りました。ということで、正に日本を代表する世界品質に+1点して、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2004-12-02 00:36:32) |
66.人形が人間を映す鏡になってるんだね。この世界観嫌いじゃないけど、もっと息を抜いて観られる場面があっても良かった気がする。 【paraben】さん 5点(2004-11-30 14:31:47) |
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65.映像はすごくきれいで感心、でもストーリーにもう一ひねり欲しかったです。人間と機械の共存、対立、この手のネタは結局どれも同じ結論になってしまう。あとテーマ音楽?が中学のときの下校の曲なんで微妙。 【亜流派 十五郎】さん 4点(2004-11-24 18:28:03) |
64.シナリオ、ビジュアル表現の両方で前作を大きく下回っていると思います。シナリオに関しては、前作の世界観と同じものをもう一度謳う必要が無いし、悪の元締めを追いつめるという設定がとても単純なのである。ラストの船上での闘いなどは世界観の狭さを感じずにはいられなかった。ただ、電脳により個人の精神を操られるという恐怖感は前作よりも明確に示されていた。逆に前作の「甲殻機動隊」にはソレが足りなかったのかも知れません(原作には福祉施設襲撃などのいくつかの事例(エピソード)が上げられていました)。それが加味されていればもっと良かったかも。 あと、CGによるビジュアル表現ですが、ハッキリ言って“やり過ぎ”。従来のアニメーションの部分と比べて全く調和がとれていない。皆さんのレビューにも書かれている通り、これは明らかに自分の力量を見せびらかしているとしか思えません。 ちなみにこの作品って、原作の一部のエピソード(草薙素子があまり出てこないエピソードが有る)から引用してますね。 |
63.イノセンスで監督は何をやりたかったのか、未だに理解できない。内容がGHOST IN THE SHELLの時とかぶっているとしか思えない。確かCMで監督は「人間は本当に人間なんだろうか」とかなんとか言っていたが、そんな事は前作のラストで十分伝えきったはずだ。前作では人間の脳のコピーが作れるようになり、新しい形で子孫を残すことで新しいタイプの人間が創造された、といったストーリーに衝撃を受けたが、今回のはただそれの繰り返し。ストーリーと伝えたい事も一貫していない。あのストーリーで正しかったんだろうか。キャラクターに伝えたい事をしゃべらせすぎでもある。ストーリーや映像と、メッセージが一貫しているから面白さが増すのに。キムがしゃべってるときなんて特に酷かった。カンヌで何も賞を取れなかったようだが、ある意味仕方ないんじゃないだろうか。一作目が面白ければ二作目は期待されてしまうから、新しいものを出さないと期待は越えられないのだから。 【カジ】さん 7点(2004-10-27 23:15:37) |
62.背景の映像はとてつもなく綺麗です。綺麗すぎてキャラが浮いてます(笑) 多分実写とアニメの境目をなくす実験も試みられていたものと思いますが・・ お話自体はビデオでも良かったんじゃないかと。 しかし毎度バセットを飼ってる主人公ってどうなんでしょうね~犬好きなのは よくわかりますが、バトーさんはそれほど感傷的な男でもないでしょうし。 (名前も「少佐」か「モトコ」ならわかるんですけど) あとトグサの娘へのプレゼントに笑ったのと、ラスト近くの鬱陶しい喋りの 被害者少女(またおめ~か!K)にムカッ。以上です。 【ひろほりとも】さん 6点(2004-10-25 06:04:37) |
61.映像が前衛的な、アニメ映画でした。これまで見たことのない映像を、見ることが出来ました。こうした試みが、新時代を築いていくのでしょう。ただ、数年先にも残っていくような作品ではない気がします。なぜならば、裏を返せば、映像が実験的なだけだからです。映画の骨子となるストーリーや台詞は、正直言って陳腐。特に台詞は、多くの方がおっしゃるように、簡単なことを回りくどくカッコつけて言っているだけに聞こえて、聞いていて辛かったです。また肝心の映像も、CGを多用して描いた三次元の背景と、従来の二次元のキャラクターの共存に、違和感を感じてしまう部分が多々ありました。純粋に一つの完成された作品として、評価するとしたら、せいぜい『4点』でしょう。にもかかわらず『+2点』したのは、この作品が、これからの日本のアニメを触発することを祈ってのことです。 【IKEKO】さん 6点(2004-10-18 23:11:36) |
60.攻殻機動隊のアナザーストーリー(と言うか、続編)だと言うことで観る人の選別をしてしまっている作品と言うことと、難解(人それぞれですが)なセリフ回しや、世界観の複雑さが、如何に贔屓目に見ても失点では、ある。しかし、現実と夢想の境界が希薄になっていく感覚は、サスガ押井守監督のお家芸と言ったところ。音楽、色彩美、小道具、云々の美しさも、眩むような圧倒的。そして一点の、小粒ではあるが硬質で揺るぎのない、そして切ないラブストーリーのエッセンスが、コ憎い。失点を補うに余りある・・・けど、一応失点扱い。惜しい!押井。(あ!駄洒落オチ!) 【aksweet】さん 8点(2004-10-04 18:51:16) |
59.映像は恐ろしくきれいでした。最初は8点~9点レベルでしたが後半にいくにつれてアラ?アラ?というカンジ。総合で5点です。でも新鮮な内容なので見て損はないカンジです。劇場で観たらまたちがったんだろうと思いました。。 監督はマトリックスのように意味不明っぽくしたかったのかな、、と思いました。(時期的にもそんな時期だし、) 四文字熟語がやたら出てきたのには、はぁ?というカンジ。アニマトリックスよりはいいと思いました。 【レンジ】さん 5点(2004-10-03 22:03:11) |
58.CG凝りすぎ(^^;; おかげで人物が浮き上がってる(^^;; 更に難解でややこしすぎぃ(^^;; 綺麗な画は間違い無いがぁ・・・ 楽しく観ることはできませんでした。最近こんなんばっか(^^;; 葛藤や内面を表現しすぎてません?って感じです。 【だだくま】さん 5点(2004-10-03 16:44:34) |
57.難しくて面白い映画・・・なんだと思う。嫌いではない。ただ、やはり私の低い知能では、1回見ただけじゃほとんど理解不能。そこがまたいいのか?映像は本当に凄まじい。「スゴイ」では物足りない。ただ、CGがやはり多すぎる気がする。一部、不自然な映像がいくつかあって気になりました。 【はむじん】さん 6点(2004-09-30 22:43:49) |
56.あかん!しまった!「甲殻~」見る前にこっちを観てしまった!!!予告編とか周りの評判やらなんやらで、ついビデオ屋に行って手を取ってしまった。なにせイキナリこっちから観たもんだから、内容を理解しようとせずにヒタスラその映像に酔いしれながら観ていたけど、それだけでもかなり画面に釘付けになってました。本当に凄いです。何と言うか世界観もそうだけど、CGって言うのかアニメと言うのか知らないけどとにかく全編に渡って映像がもの凄かった!ここまでくると凄いとしか言いようが無い!!やっぱり日本のアニメってすげぇんだなぁと思った。あと少し有難かったのが、始めに本編の説明みたいな感じのやつが15分くらいあったので、あれでなんとか少しはストーリーを理解する事が出来た。助かった(笑) 【フージー】さん 7点(2004-09-30 21:24:31) |