88.観始めて10分「ちょっとキツいかも・・・」と半ば困惑していたのだが、酒場で小説家に告白するシーンあたりから無意識に背筋を伸ばしている自分がいた。ただ、志村喬の迫真の演技は驚愕に値するが、少々過剰な感じがしないでもない、エピローグ(にしては長いが・・・)の葬儀のシーンにしてもあの結論を導き出すには少々遠回りな気がする、しかし、私が今でも黒澤監督の最高傑作と信じて疑わない「7人の侍」と「生きる」どちらの志村喬がよいかと問われれば迷わず「生きる」と答える。これは黒澤作品というより志村作品といったほうが良いのかもしれない。 【るね】さん 9点(2004-06-04 02:03:42) |
87.ダメだ……。あまりに完璧すぎて、称賛の言葉が出てきません。「死」という万人にとって等しい重みを持つテーマといい、破天荒な構成といい、単純なエンターテイメントの枠を越えた作品です。黒澤映画を観ずにいるのは、確実に人生の何割かを損しています。 【K】さん 10点(2004-05-16 01:38:02) |
86.日本の人間が凄く旨く描かれている。志村さん凄すぎ 【ヒロヒロ】さん 5点(2004-05-08 15:28:37) |
85.志村喬さんの演技がリアルな舞台の構成とは逆に非現実的なオーバー演技で舞台と喧嘩してしまった気がします。(黒澤監督も演技に納得出来なかったとか…最近知ったのですが。やっぱり、そうだろうなと思いました。)また、小田切に感化され「創作」に気付くシーンは思わず「え~?そうか?」と思ってしまいました。かなり無理押しだと思います。ルーチンワークから抜け出すきっかけが死の宣告ならば、児童公園建設もそれなりに納得できる切っ掛けを作って欲しかったです。葬式の回想シーンもしつこく、不自然に感じました。(構成についてじゃなくて回想シーンに入る接点がいい加減で)そもそも、志村喬さんがルーチンワークに身を委ねて生きてる人に見えないのもいけないですね(七人の侍のイメージが強くて…Uu)。 後、自分のような変人はルーチンワークに身を委ねた気持ちが分からないので、主人公のルーチンワークに身を委ねている生活シーンもちゃんと撮って欲しかったです。 【魚弱】さん 3点(2004-04-30 03:26:27) |
84.志村喬さんの演技は素晴らしいと思いました。いろんなものがつまった映画だと思います。個人的には「終わりよければすべてよし」ってことかなあ…と思いました。最後の「ごはんだよ」は懐かしさを感じました。 【Syuhei】さん 8点(2004-04-29 18:09:58) |
83.志村香さんの「内面を語らずに表情・雰囲気で芝居をし観客に伝える」いう演技に感動した。 【つっきー】さん 10点(2004-04-22 17:29:57) |
82.《ネタバレ》 残り3分の1で突然主人公の死をもってきて、葬儀の場で故人を偲ぶ構成はさすがだなと思います。でも、課長も仕事の面では生きた証を残すことができましたが、あんなに愛していた息子に勘違いされたまま逝ってしまうなんて浮かばれませんね。 【T橋.COM】さん 5点(2004-04-18 21:20:16) |
81.もちろん課長の生き様もだけど、葬式の席で課長の名誉を守り抜こうとした、あのおっさんがとても感動させてくれる。 渡辺課長があんな行動に出たのは、別に役所の体質を変えようとしたわけじゃない。自分が生きた証を見つけたいという、ある意味では自分勝手(いろんな人を巻き込んでいるし)な動機からなんだけど、そんな彼の行動から役人体質に心を痛め、現状に立ち向かえない自らの無力さに苛立ちを覚えているおっさんの姿を見ていると、人間って捨てたもんじゃないと思えてくる。 噂に違わない傑作でした。 |
80.ストーリーに起伏があまり無いが、見終わった後心に残る。名作。 【ucs】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2004-04-04 02:03:10) |
79.人の苦しみや絶望は、他者と関わることで癒されることもあるけれども完璧ではない。やはり経験している本人にしか分からない部分が必ずあり、またその部分が一番苦しいところである。それを癒すには、究極の自己満足が必要。社会的にどう評価されようと、何と思われようと自分のために必死になる。後半から終盤にかけては、身内も含めた他人の理解の限界を示している。シビアな現実をこれでもかと示している。そして、そんな闇のような世の中で孤独にさいなまれても、必死に生きていかなくてはならない。「生きる」とはそういうものだという厳しい決意を受け取った。 【ラーション】さん 9点(2004-03-14 02:00:07) |
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【藤村】さん 6点(2004-03-07 17:08:29) |
77.学生時代に見てめちゃくちゃ感動した。いま見ると直球すぎて少し引くところもありますし、最後の30分はくどいですね。まあでも、なにしろ1952年ですから、多少やぼったいのは仕方ないです。 【青い車】さん 9点(2004-03-04 15:34:10) |
76.「生きる」とは。果たして彼は生きることが出来たのか。ひとつの仕事をやり遂げ、いくらかの市民に感謝された。しかし一方で、家族は彼の苦しみを知ることは出来たものの、理解したとは到底思われない。通夜の席での役所の面々の能書きにもただ黙って聞いているだけとは情けなさ。また同僚達もおなじで、彼のようになろうとは酒の席とはいえ言ったにもかかわらず、またもとのお役所仕事に戻ってしまう。死を宣告された時、自分の人生を振り返る者もいれば、死に屈してしまう者もいるだろう。また何もしなかった人生でも満足してしまう者もいるだろう。だが彼は後悔し、そして人生を取り戻そうと紛争した。そしてわずかではあるが満足感を得て死を迎えられた。周りがどう思おうが本人の問題であろう。歯車の一部と化してしまいがちな日々といかにして戦うか。命短し、恋せよ乙女である。 【wish】さん 9点(2004-02-22 12:35:10) |
75.後悔しないように、がんばって仕事しとけってことかなぁ... 【よしふみ】さん 7点(2004-02-21 21:52:04) |
74.自分自身が「死」を宣告されたときに、「死」について真っ向に向かい合う事が出来るんでしょうか?この映画の時に、その時初めて「生きる」意味を理解する事ができるんでしょうか?この映画から発生られるテーマは50年以上経った今も色あせることなく伝え続けている事に敬意を払いたいです。 |
73.いわゆる省略法で場面を飛ばし過去を追想する構成を確立させた 斬新さが評価の高さだと思いますが、ストーリー的には今一で 同じ仕様であれば、”デルス”のほうが評価は高くしたいです。 【キダム】さん 5点(2004-02-08 01:49:22) |
72.人は死んだら、その死因や生きた長さより、「その人はどんな生き方をしていたのか」というのが重要になる。渡辺さんが、仮に病気にならずミイラのまま人生をまっとうしたとしたら、はたして葬式でどんな会話がされていたのだろう。例え死ぬ間際に一花咲かせず、ミイラのまま生きていたとしても、それを否定できる人はいるのだろうか。この主人公がそうだったように、自分がどうやって生きればいいのか、誰でも一度は悩んだテーマだと思う。なのでインパクトが大きく強烈に伝わってくる。シンプルだけど大きいテーマに挑戦した監督は本当に素晴らしいです。でも、没後の回想シーンが長くて、渡辺さんの功績を称える展開が途中からやたら大袈裟に見えてきてしまうのが残念。そしてまったくもってセリフが聞き取り難い。良い映画なだけに、致命的。これが黒澤映画の味なんだからという贔屓目には解釈したくない。 【VNTS】さん 6点(2004-02-07 17:49:51) |
71.評価が分かれると思います。 あのような展開は斬新だったのか・・・? ちょっと難解です。 【T-zen】さん 6点(2004-02-03 14:24:56) |
70.生きていることの意味について描いた傑作。志村喬の熱演は涙を誘います。主人公の生きがいが家族ではなかったのはさみしかったです。レンタルビデオで観たのですが音質がすごく悪かったです。 【ぽじっこ】さん 7点(2004-01-25 09:11:51) |
69.先日、職場の健康診断で胃のバリウム検査をしました。結果は精密検査が必要とのこと。ガーン、目の前真っ暗。数日後、気を取り直し胃カメラ検査。見る限り何ともなさそう。その時、先生が「細胞を取って、悪性か検査します」と言って、カメラの先のピンセットみたいなもので胃の3箇所ばかりをつまんでピッ。ガーンまた真っ暗。血が出てるし、どうなるのか。結果が出るまでの2週間が長かったこと。当然最悪の事態も考えました。もしもの時は公園作ろうか・・・。で、おかげさまで悪性ではありませんでした。 【パセリセージ】さん 8点(2004-01-14 23:49:02) |