1.《ネタバレ》 いかに事実をもとにしたフィクションとはいえ、むかしの少女マンガのようなキャラクター造形、ストーリー、そしてなにより時代とまったくマッチしないアレンジ(音楽の)。16ビートじゃないJBもどきとか、そりゃスイート・ソウルだろとかね。ステージという密室でたった1回限り目にするなら勢いだけで観ることができるかもしれないけれど、映画にするならある程度きっちり詰めていただかないと… ハリウッドというかアメリカのショービズ界の凋落としか思えない。こういうディテールをきっちり作るのがアメリカだと思ってた。ジェイミー・フォックスがだんだん柳沢慎吾に見えてくるし、C.C.って役の人、正面から見るとバルカン星人みたいだし、会話から移行する歌(特に後半)がほとんどバラードでメリハリないし、これがミュージカルだ、モータウンだって言って良いものでしょうか? ジェニファー・ハドソンが徹頭徹尾ゴスペル調で唄うのも聞いてて疲れるし。たぶんこれが当たり前になって、知らない間に歴史は改竄され、本当のことは闇に埋もれてしまうんでしょうね。