2.《ネタバレ》 この映画は期待どおりに面白かったです。
「アラビアのロレンス」でピーター・オトゥイールに注目して、
これは史劇でないし気軽に見られそうと借りました。
私がヘップバーンの映画をよく見る人ならすでに見ていたはずで、
少女漫画のお姫様役というイメージのある彼女の映画を、
敬遠し見ていなかったのです。コレは正解だな。
DVD購入予定決定。
先にヘップバーンのことについてですが、
この映画のファッションはあまり好きじゃないんです。
ジバンシーの古いタイプよりオールディズしてた別の映画のほうが・・
あと髪型もあまり・・ちょっと老けて見えちゃう。
演技はコミカルでクールでよかったですよ。
さてピーターのほうですが、この人は完璧な男前じゃないですね。
そこがますますファンになりました。
妙に微妙に面白い顔をするし、本当に芸達者です。
ルパンと富士子そう、ルパン三世そっくりなふたり。
偽者コピー美術品を作る父の彫刻が博物館に飾られて、
父にしてみれば信じられてる自分のコピー作が嬉しいものの、
保険がかけられ鑑定にかけられるとばれる。
そこで娘のオードリーが都合よく、絵画を盗もうとしたピーターをおどし、
彫像を盗ませると・・
ギブ&テイクなわけなのですが、実はピーターの仕事は本当は・・?
博物館の彫刻を盗む計画はふたりの共謀で、
今の映画よりずっと面白くわくわくしますよ。
その彫像の上には最新の防犯システムが・・
頭を使って先を読む最近のサスペンスと違い、
子供のように手品を見る気持ちで楽しめるんですよ。
ルパン三世そっくりというのがわかります。
あと、このふたりだけじゃなく、金持ちの婚約者も出てきます。
隠し扉のある部屋の作りやら、博物館のロッカーやらもう面白すぎです。
スパイものが好きなんですよね。
しかもSFのスパイものは苦手ですが、こういうこじゃれたのはいい。
上品、コミカル、ベタベタしてない、後味もよい。
満点をつけたかったのですが・・
なんで指紋気にしないんだあ~!?そんな細かい・・
いいえ、最初額縁の指紋を気にしてたじゃあないですか(苦笑