《改行表示》10.《ネタバレ》 すばらしい。テリーギリアムだということをすっかり忘れてみていたのですが、やっぱりどこから見てもテリーギリアム。駅のダンスシーンのあたり。幸せの絶頂でどん底に落ちるあたり。ラストはハッピーでよかった・・・。シャンパンのふたで椅子を作られたら私もコロッといきそうです。はぁーいい映画でした。元気が出た。 【しゃっくり】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-25 22:12:00) |
9.《ネタバレ》 罪の意識を負いながら、罰が与えらないこと。贖罪が叶わぬことは、罪の重さを知る者にとっては最大の罰です。理不尽な形で愛する者を失うこと。これもまた神から罰を与えられたようなもの。ジャックはともかく、バリーには何ら非がありません。しかしこういった悲劇が突如降り掛かるのも現実です。重い罰を与えられた2人の出会いは、単なる偶然か、あるいは神の配剤か。いずれにしてもこの出会いが、2人の人生を動かします。瀕死の状態の彼らを救った“癒し”。それは聖杯に象徴されます。もちろんウソ聖杯にその力はありません。彼らにとっての聖杯は、恋人の支えであり、友情でした。心を傷つけるのも人なら、癒すのもまた人。もっともジャックは後悔の念を、バリーは妻を失った悲しみを、一生負い続けるのは変わりません。真のハッピーエンドは、本作には存在しないのだと思います。しかし2人は罪に対する“許し”を得ました。僅かな許し。でもそれが生きる力になるのだと思います。重いテーマでありながら、自分は楽しく、そして正面から物語と向き合えました。脚本が抜群に素晴らしい。駅の舞踏会、夜の公園シーンを、忘れることはないでしょう。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-02-25 00:19:04) |
8.大人のためのお伽話です。ロビン・ウィリアムズとジェフ・ブリッジズ、2人のダメ男の友情と、人生を取り戻す物語。ギリアムらしくないという声もありますが、夢や妄想に囚われている、いつものギリアムらしい設定を、2人の友情に彩りを与えています。他の作品と違ってハッピーな妄想もありますしね。ラストではないですが不条理に思える展開も忘れていない。だけど見る者の気持ちをハッピーにしてくれる魔法のような映画です。人生うまくいかないことばかりと思っている人は男女問わず、是非見てはいかがでしょう。蛇足ですがロビンは、これでオスカー獲って欲しかった。 |
7.《ネタバレ》 元々数は少ないギリアム作品の中で、唯一の人情物語。「らしくない映画」と不人気な作品だけれど、私は実は結構好きなのだ。初めて劇場で観たときはえらく退屈で長いうえに、ギリアムの持つ尖った部分が消え失せた気がして相当ガッカリして帰ってきたのだが、改めて見直すと、それまで彼の作品の中では感じることができなかった優しい空気が非常に心地よいのだ。映像で魅せる方法でコケてしまい、自分の個性を抑えて監督したのが本作。だからロビン・ウィリアムズ出演でも強い個性同士のケンカは感じられないし、彼の持つ優しさ、アドリブのうまさを逆に活かして成功していると思う。ギリアムも失敗で苦労して、こんな人情物語に少なからず共感しながら撮ったんじゃないのかな、なんて今は思う。しかし、ギリアム印とシールでも貼ってありそうなほど目を惹くシーンは、少なめだがちゃんと盛り込んである。今後も、ここまで後味が清々しいギリアム作品って出てこないと思うのである意味貴重かも知れない。余談ですが、劇場に見に行ったとき、全裸ダンスのシーンで館内がら空きなのを良いことに、外人カップルがげらげら笑いながら踊りだした。残念ながら服は着たままだったけれど…。 【のはら】さん 9点(2004-06-13 16:57:39) |
6.中華料理のシーンはほのぼのして、あたたかい気分になります。ジェフブリッジスのカップルもロビンカップルも最高に良い雰囲気で、見終った後やさしい気持ちになれる映画!ロビンの笑顔はいつもそうだけど... |
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5.《ネタバレ》 ロビン・ウィリアムスが鼻に付く直前の作品だったので、ギリギリセーフで9点。テリー・ギリアムの懐の深さを思い知らされましたね。こんなヒューマン寄りな作品を撮れるなんてねぇ、脱帽です。火を噴きながら疾走する馬のシーンは、映画史に残る名シーンだと個人的には思います。あとラストの花火も、ね。 【ダブルエイチ】さん 9点(2003-12-08 21:07:17) |
4.ギリアム最高。-1はいつものロビンアイリアムスに。いい映画です。 【ビックルT】さん 9点(2003-07-11 14:14:45) |
3.現代を舞台にした、とても質の高いおとぎ話だと思いました。印象的で奇麗な場面がいくつもありましたが、特に駅での舞踏会と病院でのリディアとパリーの再会は、個人的にとても素晴らしいと思います。駅でのシーンの、魔法が解けたかのように一瞬で元の風景へと変わっていく場面の移りかたには、夢のはかなさが実に効果的に表現されてると感じました。ジャックが一生懸命理由を探して、やっと友人を助けたいと思ってる自分に気づき、そこにありふれた自分自身の安息を見付けたときに、劇中のフィッシャーキングのお話の本当の意味に少し近づけたように思えて、ほっとしたような気分になったのが不思議といえば不思議です。ギリアム監督っぽくないといえばそんな気もしますが、この方の人に対しての視線は、冷めててそのうえ毒に満ちてるようでいて、実際の所は意外なほど優しいような気が(個人的には)してるので、僕的にはOKです。すごく良作。 【ロバちゃん】さん 9点(2003-06-03 15:39:42) |
【映画ファン】さん 9点(2002-04-08 12:21:03) |
1.部分部分のオレ的解釈としては・・・過去の記憶を思い出しそうになると現れる赤い騎士、パリーはおびえて騎士から逃げるだけではなく、その後を追いかけたりするのはパリーが事件の衝撃から立ち直ろうとしているのを表している。もちろん事件の衝撃からパリーが立ち直るには偶発的、必然的(パリーがジェフの顔を心の奥底では知っていたこと)、どちらでもいいのだが、引き金となったジェフ・ブリッジス(役名忘れた)がフィッシャー・キングの御伽噺とからめて関わってくることが必要になってくるのだろう。アマンダ・プラマー(役名忘れた)とわかれた後、また赤い騎士が出てきた時、なぜパリーが自殺防止用の拘束具をはめられたような仕草をするのか。拘束具をはめられているところがフラッシュバックするシーンが一瞬あった。妻の後を追いかけて死のうとしたことがここで分かり、それを止められて拘束具をはめられたシーンが出てきたのだろう。だからゴロツキに胸をさされて、妻のことを引きずり自分で死ねないパリーは、これで死ねる、となり「サンキュー」と言った。・・・と思う。もちろん主人公はジェフブリで彼の立ち直り物語なんだろうけど。そして全体をフィッシャー・キングっていう御伽噺とからめてるってかんじだと思うんだけど・・・。ヘタレ文で悪いけどオレはこんなかんじとうけとったのだが・・・。もちろん大好きな作品。 【七郎】さん 9点(2001-12-02 02:16:36) |