《改行表示》54.《ネタバレ》 E棟の看守たちがそれぞれに魅力的で、仕事の中身はさておき、こんな同僚たちと一緒に働きたいと思わせる演出がいい。 監房での出来事をコツコツと積み重ねていくことで、一人一人の人間性が明瞭になって、結末へと収斂していく様は見事。 映画館で観た時には気にも留めなかった、ポールの妻の優しさが、今回はしみじみと感じられた。彼女のポールへの愛が細やかで深かったからこそ、ラストでポールが痛切に感じる孤独が際立つ。 人智を超えた力を持つものは、その代償としてなんらかの苦しみを背負う宿命なのかな。 人の苦しみを思うことの少なくなった現代人の我々には、いささか心痛む映画。 |
《改行表示》53.《ネタバレ》 よくできたヒューマンファンタジーで、大人のおとぎ話として魅せてくれる。原作がストーリーテラーのスティーヴン・キングだけのことはある。マッドで生粋の犯罪者と姑息で卑劣なクズ看守の極悪ぶりにストレスが溜まるが、二人にはともに天罰が下るので溜飲は下がる。悪人がステレオタイプといえばそうかもしれないが、この辺りは同監督の『ショーシャンクの空に』にも通じる脚本のうまさを感じる。巨漢の黒人が神のごとき慈愛と超能力を持つ存在で、その命を救えなかった主人公の無力感がラストからも伝わってくる。 しばらく後に再鑑賞。色あせずに感動できる。愛する者たちを見送って一人残され生き続けなければならない孤独な辛さが余韻となって残る。フランク・タラボン監督&スティーヴン・キング原作は「ショーシャンクの空に」でも感服したが相性がすごく良いようだ。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-30 00:53:56) (良:1票) |
【TAKI】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-23 22:57:09) |
51.《ネタバレ》 役者は芸達者揃いですが、中でも2人の俳優が抜群です。一人はマイケル・クラーク・ダンカン。心根のまっすぐな朴訥とした男を好演しています。ベストキャスティングでした。そして主演のトム・ハンクス。演技の上手さは折紙付きですが、それでも感服しました。トム演じる看守・ポールの人物造形がしっくりきます。看守としての職務を踏まえつつ、精一杯“人間として”正しい選択をしようとしている。その真摯な姿に心打たれます。神の与え給うた奇跡を、自らの手で殺めることの是非。彼が心を振り絞って出した答えが、コフィーへの“問いかけ”でした。「自分にして欲しいことは何かないか」。もしコフィーが命乞いをしたなら、迷わず逃がしたでしょう。その覚悟は出来ていたと思う。でも反面、コフィーが決してそれを望まないであろうことも承知していたと思います。本当にコフィーを助けたいなら、黙って逃がせばいい。でもそんなに簡単な問題じゃない。社会秩序を守ることの意義と、人としての良心。どちらが重いのか。どちらを優先されるべきか。それにコフィーを逃がすことは今まで自分が築いてきた全てを失うことでもある。主人公が守らなくてはいけないモノは何か。選択に正解があるとは限りません。それでも選ばなければならない時もある。自分の心に一番「言い訳」ができる選択。それがコフィーへの“問いかけ”だったのだと思います。カッコ悪いしズルイのかもしれない。でもそれが生きていくための知恵です。人はそうやって、なんとか生きている弱い生き物だと思います。結果、ポールはコフィーの命の十字架を背負う羽目になりました。いつ終えるとも分からない贖罪の日々が続く。彼は自分のグリーンマイルは長すぎると言います。それでも歩き続けるしかない。人生は理不尽なで儘ならぬ事ばかりです。だから価値がある。 【目隠シスト】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-06-08 22:21:07) (良:1票) |
《改行表示》50.以外に平均点低いですね・・・ この手の映画は、いろいろ突っ込み始めるとキリがないと思うので・・・ 私は、単純にいい映画だと思いました。 キャスティングも豪華で、みんな演技派だし 見応えあると思います。 【しま】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-05-11 23:46:29) |
49.素晴らしい。ところどころ笑わせてくれるけど、泣きっぱなしでした。 【STEVE-O】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-05-10 22:42:19) |
48.長すぎるからって減点されてしまいがちですが、素晴らしい作品だと思いますよ。鑑賞後の満足度はかなり高かったです。キャストもいい感じにマッチしていると思います。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-17 15:49:11) |
47.冤罪ものやトム・ハンクスに弱い私にはド真ん中の作品。 【あるまーぬ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-08-01 04:26:21) |
46.《ネタバレ》 大好きです。ダラボンよくやってくれた。この作品のトム最高です。「よき職業人、よき家庭人」て、ある意味本人のキャラに近かったのでは。離婚してるけど。この看守役、ほどよいリーダーシップが最高ですね、「アメリカの良き男性」の象徴ですな。キングは本当はこういう男性になりたかったのであろう。うん、こういう男の人がいっぱいいたら、世の中良くなると思うよ。モースもよし。テーマは「罪と罰」「正義を行うことの困難」「神の業の不思議」あたりでしょうか、キングだからね。老人ホームもほのぼのしてよし。これを見ると、アメリカはまだまだ大丈夫なんだろうなあ、と思いますね。こういうヒーローをまだ描けるところが。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-20 16:15:20) (良:1票) |
45.皆さんの評価はなかなか厳しいようですが、かなり中身が濃く良かったですよ。世の中には悪い人間もいれば良い人もいるなとつくづく思いました。また見たくなる映画ですね。ただ監督は冤罪を訴えたかったのか、最後の終わり方が残念-1点。 【syuumai51】さん [地上波(吹替)] 9点(2005-05-22 00:45:08) |
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44.残酷なファンタジー。当ても果ても無い看守の贖罪の人生に、身震いを覚える。奇跡の代償にしては重過ぎる。でも、神様ってケチだからなぁ。 【aksweet】さん 9点(2004-06-09 22:36:09) (良:2票) |
43.無実の罪と知りながら死刑にせざるをえないやるせなさ、悲しさが伝わってきました。冤罪ってやだね。とにかくこの映画には泣かせられました。 【ぺん】さん 9点(2004-05-03 00:21:45) (良:1票) |
42.酷評されていますがとてもバランスの良い映画だと思いました。4人の理想的な仲間と彼等と信頼関係が築かれている囚人たち。嫌な奴がいてそいつに不幸が訪れ気分爽快(水戸黄門と同じ感覚)。出てくるキャラクターにそれぞれ個性があり、そしてそのキャラがいる意味がちゃんとある。無駄キャラがほとんどいないと感じた。そしてそんな映画があまり無いことに気がつく。コーフィの純粋さとポールの優しさ、ブルータスの頼り強さ。落ち着いた仲間関係と残酷な運命への悲哀、普通、その辺で終わる(これでも十分なのだけど)のだが、ラストにかけての生と死の命題を問い掛けて終わる。考えさせられる映画です。いろいろな要素を十分に満たしている名作だと思います。 【epitaph】さん 9点(2004-03-17 22:40:00) (良:1票) |
41.《ネタバレ》 死刑のシーンがあまりにインパクトが強くて、2度目を観る勇気が無い。あまりの純粋さ故、生きることをやめたいと望んだコーフィ。人間の愚かしさに、その純粋な心は耐えきれなかったのだ。純粋で優しい人間が傷つく世界。悲しい。本当に悲しい。そして我々にとっての正義とは何なのか。彼の望んだ事とは言え、コーフィを死刑にしてしまった事実を、看守達は一生背負っていくのだろう。それもまた、重く切ない。罪深き人間が人間を裁く。そんな矛盾も描かれていた様に思う。本当に色々な事を考えさせられる映画だった。 【深海】さん 9点(2004-01-19 23:09:46) |
40.映画館で観て、直ぐ原作を買いました。是非読んでいただきたいです。現在と過去とが交錯するシーンが絶妙です。流石スティーブン・キング! 【hyam】さん 9点(2004-01-14 16:06:18) |
39.ほんと、素直に感動しました。感動というか。。。涙がボロボロ止まりませんでした。死刑について深く考えさせられたし、いい映画だと思います 【リノ】さん 9点(2004-01-13 23:10:05) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 囚人と看守たちのやりとりが面白く、傑作を期待したが、 超能力が出た所でやや興ざめ。 だがジョンが無実の罪で入れられたにも関わらず、何人もを助け 死刑にかけられたところは泣けた。 「現実のやりきれなさに疲れたから死にたい」という ジョンの気持ちがこの作品の本質かもしれない。 【kazu】さん 9点(2004-01-09 23:04:04) |
37.《ネタバレ》 人は恐ろしい現実から自分を守るために鈍感になっていくのかも知れません。ジョンはそれができなかった。彼が死を望んだのは、天使ではなく人間である証拠。巧く言えませんが、彼に死を選ばせる世の中を嘆かわしいと思うと同時に、彼を解放できてほっとしました。丸くなったミスタージングルスはこれから眠るのか、死んでしまうのか。はたして、ハッピーエンドはどちらか。いろんな意味で、観るのに体力の要る作品です。 【ぽめ】さん 9点(2004-01-09 22:40:41) |
36.キングの過去の作品「デッドゾーン」のネタをより上手く書き上げたという印象はあるもののそれより遥かにいい話になっていて満足しました。 【SN】さん 9点(2003-12-03 23:58:07) |
《改行表示》35.ラストのトム・ハンクスの台詞と歩んできた人生に強い衝撃を受けた。「私にはグリーンマイルが長すぎるのです(だったかな?)。」電気椅子に向かう生。絶望と後悔に支配されるグリーンマイルを歩く。なのにいつまでたってもそれの終りは見えなくって・・・。まさに地獄です。 作家の沢木耕太郎さんも映画レビューの本のなかで褒めてました。作品を、というより原作をうまくまとめたフランク・ダラボンの手腕を、だったけど。 【池田屋DIY】さん 9点(2003-11-24 00:54:52) |