91.《ネタバレ》 妻投稿■久しぶりに面白い映画を図書館で観ました。フォレストは滅茶苦茶成功して勲章まで貰って大統領にも何回も会いました。これを「素晴らしい人生」と人は言うのでしょう。でも果たして彼は勲章や名誉に興味があったのでしょうか。もしそうだったら、彼はピッピー会場で暴力沙汰は犯さなかったはずです。彼はジェニーとずっとアラバマの家にいたいという子供のころからの願いをかなえる事が出来ませんでした。ジェニーに何度会えても、ジェニーは様々な理由でいなくなってしまう。やっと会えたと思ったら彼女はエイズに冒されているのです。■私はガンプがマイクに向かっていい事を言う時に警官が妨害して何も聞こえず、ガンプがジェニーと抱き合った時に観衆がワーッというときが、この映画のメッセージだと思います。人は他人の栄典には興味はないけど、愛する人がいつもいることにはとても拘ります。ダン中尉のエピソード、走っている姿に勝手に感動する人々、ラストの寂しそうなガンプ。「感動大作」とよく言われる本作ですが、この映画は作中のアメリカ人がそうしたように「観客をフォレストで感動させるため」に作られたものではありません。観客に愛する人がいる事に感動してもらうために作られたのだと思います■蛇足だけど、知的障害者を映画にするとマスコミから「障害者を出汁に使っている」とか「障害者を差別(あるいは美化)している」という非難がなされるが、知的障害者は全人口の2%いる事を考えると、知的障害者を主人公にした作品は目くじら立てるほど多いわけではないと思います。確かにこの映画は知的障害者をファンタジーにしている傾向がありますが、これは映画そのものがファンタジーなのであって、女の子に天使の羽を生やしたり、目の見えない人に透視能力を持たせたり、片腕のない人に万能サイボーグハンドを装着させるのと同じだと思いますよ^^ 【はち-ご=】さん [レーザーディスク(字幕)] 9点(2009-06-22 23:56:35) (良:5票) |
90.アメリカ戦後史の陰と陽、表と裏を淡々と描いていく。ガンプが歴史の表舞台を歩き続けるのに対し、ジェニーはHIVで死ぬまで裏街道を歩き続ける。ただ一瞬のみ、お互いの愛情を確認した陰と陽、表と裏が交わったときに誕生したのがジュニア。そんな非常に切ない物語を、感動させるように作っているのがズルイ。でも感動しちゃいました。だから9点献上。 【sayzin】さん 9点(2001-07-03 13:30:40) (良:4票) |
89.《ネタバレ》 前に観た時は、惹き込まれはしたものの良く良さが理解出来ませんでした。10年位年をとってまた観たら、何と良い映画なのか。フォレストの人生、ごちゃごちゃ考えずにその時に与えられた事ごとを一生懸命全力でやる。それでいいんだ。45年生きてやっと私もそれを理解したんですよね。どなたかがこれが人間のあるべき姿かもしれないと仰っていましたが、私もそう思います。白い(天使の)羽がそっとフォレストに寄り添うのも、そうやって 目の前に与えられた事を一心に頑張っていれば、天はみているよ、またはそうであって欲しいという製作側の意思ですよね。 IQが低い故に、単純なフォレストはそれでも自分が賢くない事を分かっていた。息子の存在を知り頭脳を真っ先に心配するフォレストの珍しい苦悩の顔。 観てて泣きそうになりました。 ジェニーは、父親に性的虐待も受けていたんでしょうね。フォレストの回想でわざわざ父親が「触ったりキスをしたり」と付け加えているので そうなのだと思います。ジェニーが性に緩く自分を大切にせずDV彼氏と付き合い幸せから常に逃げるような行動を続けていたのは そのせいでしょうね。周りがフォレストを差別するのにジェニーとババは全く差別しなかった。フォレストはジェニーの心の美しさを知っている。 ダン中尉が壊れた状態から立ちなおる姿も胸を打たれます。 御伽ばなしな映画なんですが、素直に頑張ろうと思える映画です。ハンデがあっても明るくひたむきに頑張る姿は周りの心に勇気を与えてくれます。 【梅干御飯】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 9点(2012-12-12 22:50:32) (良:3票) |
88.これは一見フォレストの自伝のようであり、実はそうではない。フォレストという主観で物を語らない無垢の存在を案内役に、アメリカの社会を、歴史を、客観的視点から見つめ直す映画だ。ヒッピー文化は何だったのか主観で肯定したり批判したりする必要がありますか、彼らは皆1人の人間です。ジョン・レノンや大統領と接することは特別ですか、彼らもまたヒッピー達と同じ1人の人間です。そう語るかのように無名の放浪者だろうと、スーパースターだろうと大統領だろうと誰に接するにも何も変わらない態度で接する彼。何をするにも計算するわけでも人を陥れようとするわけでもなく失敗もするし、大きな成功もつかんでいく彼。世の中色眼鏡をかけずに偽善も悪意もなく生きるとどれだけ穏やかなのか、この映画は語っている。先進的な特撮を次々に導入しこの少し変わった映画を完成度の高いものにしようとしたゼメキスのセンスも光る。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-09 00:41:21) (良:2票) |
87.《ネタバレ》 アメリカの戦後史をフォレスト・ガンプの人生を通じて描いていて、非常に興味深かったです。(だから、アメリカの戦後史の知識が無いと、多分面白さがあまりわからないと思います。) フォレスト・ガンプと幼馴染のジェニーの人生がアメリカの明と暗の歴史を対称的に表していて、その2つの人生が時折交差していくストーリーが非常に切ないです。おそらく、フォレスト・ガンプとはアメリカの理想を人間化したものなんだと思いました。そして、ジェニーこそが実際のアメリカの姿であって、フォレストに対し尊敬はするものの、ついていけず反発し、そして堕ちていく様は現在のアメリカに通じているような気がします。(まあ、そこまでアメリカの事を知ってはいないのですが。) 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-24 20:16:24) (良:2票) |
86.《ネタバレ》 正に娯楽映画の頂点で、所謂ハリウッドが毛嫌いする「臭さ」は全く感じない。俺の感性からすれば歴代の超VIPとの絡みやジェニーの自己中ぶりはマイナスなのだが、ダン中尉の「バカと言うな!」「ダン中尉は口にはしなかったが神様と仲直りしたようだ」などのエピソードは大好きだ、アメフトのタッチダウン後も走り続けてぶっとばしたのもかなりウケた。本作を知能指数の低い人間を馬鹿にしていて嫌いだと言っている人がいるのも わからないではないが、むしろ彼の純心を素直に愛せない人間がそう感じているのではないのかと思う。 【ジャイロボーラー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-02-07 10:16:12) (良:2票) |
85.素晴らしいストーリーにリアリズムなど要らない、と言い切ってしまいたくなる名作。追い風も向かい風もかわりなく、愛して身に受けるフォレストの生き方は、ある意味人間のあるべき姿を示しているようにも思う。一方ジェニーの抗う姿もまた人間そのもの。冒頭の羽のシーンと「ダン中尉は、神様と仲直りしたんだと思う」この短く深い台詞。これだけでも充分すぎるくらい映画的。CGの使い方、音楽、そして映画界の至宝トム・ハンクスの演技も素晴らしいの一言だ。 【poppo】さん 9点(2003-06-10 13:30:40) (良:2票) |
84.《ネタバレ》 トム・ハンクスの映画では最も好きな作品です。スクールバスのジェニーの隣の席が空いていた事、軍隊で素晴らしい仲間や上官と出会った事、これらは運命と言えば運命、偶然と言えば偶然。最初はどんな出会いもほんの偶然で、その偶然の出会いが後々いくつ運命の出会いだったと思えるかどうかは本人の生き方次第なのでしょう。フォレストの人生を見ているとそんな風に思えました。まさに一期一会、実にいい邦題です。彼の人生をアメリカの現代史と重ね合わせる展開になっていますが、僕にはそっちの方はあまり印象に残っていない。フォレスト・ガンプという1人の男の人柄と生き方に惹かれた。そしてママの教えが素晴らしく、その通りに生きてきたフォレスト。そしてその教えがフォレストJrに受け継がれていくような希望を感じさせてくれるラストもとても良かったと思います。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-05-06 21:21:06) (良:1票) |
83.ショー・シャンクが「必死に生きる」尊さを訴えているとするならば、この映画は「生きる」ということそのものをテーマにした作品だと思いました。我々は現世で生きていくうちに次第に小ざかしくなってしまい、人生に意味や目的などがあるように錯覚しているだけではないのか?そしてうまくいかない現実を目の前にして、神や他人や自分のせいにしてしまっていないか?そうではなくて、今生きているということ自体が美しいのだ、ということを訴えているように感じました。フォレストにまつわる幸運の数々、人を幸せにしていくエピソードを、彼自身が叙事詩的に語ることによって、何の駆け引きもない、命と命の触れ合いを描き出しているように思いました。歴代大統領やヒッピー文化、ベトナム戦争は、さほど重要ではないのではないでしょうか? 【神谷玄次郎】さん 9点(2004-01-22 02:23:57) (良:1票) |
82.いつまでも残る名作。トムハンクスの演技のすばらしさといったら。 【オスカー】さん 9点(2000-05-10 21:45:05) (良:1票) |
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81.ストーリー、演技、音楽、、、全てが良いです。よくもあれだけ多くの要素を1本の映画にまとめましたね。しかもジーンとくる感動作に。アカデミー賞作品賞に値する映画だと思います。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2022-01-06 05:43:38) |
80.《ネタバレ》 設定やあらすじだけ見れば似たような映画はいくつもある中で、刺さる映画と刺さらない映画があるのはなぜなんだろう?と考えさせられる映画。 その理由が明確に説明できる場合もありますが、なぜ刺さるのか理由が上手く説明できない映画もまた多いわけです。 で、自分にとってこの映画は刺さります。 多分「FORTUNE誌を見せたらおばあさんがマジかよ?という顔をする」とか「ケネディのトイレにモンローの写真がある」とか、普通のこの手の映画ではあまり見かけないゼメキスらしい小ネタ要素が映画中にちりばめられている事で、ともすれば退屈で重いだけになりがちなこの手の映画の欠点を打ち消しているからなのかな、なんて思いますが… ゼメキスはBTTFだけではなくこの映画も撮ったという事実だけで、私にとって超一流の監督なわけですが、でも彼が「名匠」とか「巨匠」と呼ばれるのを世間であんまり見た事ないんですよね。 まぁ現実問題、ゼメキスにそんな冠ついても全く似合わないと思うのでそれでいいと思うのですが、しかし私にとって彼はかけがえのない名匠なのです。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-06-15 01:09:22) |
79.《ネタバレ》 第二次大戦後のアメリカ現代史を背景にしたヒューマンドラマ。 それぞれの時代背景・風俗とフォレストの人生、視点を巧みに絡め、テンポもよくダレることなく観ることができる。 人生における人との関係性の重さ、岐路、そして大切なものについて考えさせられる。ダン中尉との関係性〜エビ採り業への話が特に心に残った。 【クリプトポネ】さん [DVD(吹替)] 9点(2019-02-04 23:37:28) |
78.《ネタバレ》 有名な人物、物、etc・・・と関わりがあったというのは面白かった。 フォレストには幸せな展開だったかもしれないが、ちょっとジェニーが勝手すぎるよな~。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-04-03 23:41:02) |
77.《ネタバレ》 「暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド」よりも高密度で、「ヨーク軍曹」よりも出来すぎだと思うくらいの“実話”。 余りに出来すぎてて完全にギャグ映画の領域です。 人によってはその出来すぎ振りが嫌いな人もいると思う(俺だってエルビス・プレスリーの話は流石にギャグかよと)。 でも、俺は映画として本当に面白かったし、楽しかった。感傷に浸る間もなく次から次へとフォレストの半生は進んでいく。 待って、待って、待って。走って、走って、走って・・・。 政治家の背中よりも曲がった骨はいつしか逞しく伸び、「國民の創生」のように黒人への憎しみを募らせた祖父と違って、子孫のフォレストは黒人も白人も関係なく平等に、馬鹿正直に友情を結んでいった。 ババことベンジャミン・ブルーは良い奴だった。“ババ=ガンプ”は不沈だぜ。でもどんだけエビ好きなんだよ。 それに我等がダン・テイラー小隊長。 先祖代々名誉の戦死、でも本当は戦後に“生きる勇気が無かった”男だったのかも知れない。 ベトナム戦争のエピソードは好きなシーンの一つだ。いままで「M★A★S★H」の様な何処かふざけた雰囲気があると思ったら、雨のシーンの美しさ、そして音楽が鳴り止み銃声と悲鳴がこだまする戦場の恐怖。フォレストは友のために走るが、そこで運命はまたも彼に幸運と別れを授ける。 そこから時間をかけて“死ぬ勇気”から“生きる勇気”に目覚めていくテイラー。フォレストはテイラーの目の前で“足”ではなく“手”によって卓球をして見せた。「まだ腕があるじゃないですか小隊長」というフォレストなりの不器用な気持ちを感じ取っていたのかも知れない。やっぱり部下想いな男だったり、吹っ切れた後の小隊長はとにかくカッコ良かった。 何をやってもフォレストは総て上手くいく。だが、本当に心から欲しかったのはジェニーの愛。いつの間にか増えるポストのように、ジェニーに対する想いはどんどん大きくなっていった。 肝心のジェニーは、想う所があっても中々フォレストと一緒になろうとしない、いや出来なかったのかも知れない。ヒッピー、薬物、情婦・・・再会した彼女がフォレストと“歌った”のではなく“踊った”事が後を引く。彼女を待ち続ける変わりに、フォレストは走る事で彼女のいない溝を埋めようとしたのだろう。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-26 19:31:29) |
76.《ネタバレ》 ヒューマンドラマ物の中では一番好きな作品です。知能が人並みよりも劣るフォレストが、純真さとジェニーへのひたむきな愛情により、激動の時代を乗り越えながらも、出逢う人間に幸福をもたらせていく様は、観ているこちらも幸福にさせてくれます。プレスリーやジョンレノンとすれ違ったり、スマイルマーク考案のエピソード等といったお遊びもあり、重くなりがちなヒューマンドラマを楽しんで見られる工夫があって良いですね。あと、フォレストが「林檎園の株を買ったら儲かった」と話すシーンは、あのApple社がベンチャー時代にApple ][で大当たりしたという意味なんですよね。フォレスト自身は単に林檎園だと思っていたようでしたが(笑)。 【けんおう】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-17 20:26:37) |
75.精神状態が不安定な時に見たくなる。 ほんの少し背中を押してくれる。 猫背の僕の背中と、心を。 【がらんどう】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-06-24 19:39:29) |
74.《ネタバレ》 いやーよかった! 実はこれまたちょっと避けてきた作品で「みんないいって言うけどどうなの?」映画だったんですよね トム・ハンクス好きだし御縁もあって鑑賞致しました 純粋で無垢なガンプ 素直で何にでも一生懸命で でも目的は「成功」することじゃない でもでもそんな彼に成功の神様はほほ笑んでくれたのでしょうね ガンプとジェニー この二人がアメリカという国の一つの時代の表と裏を表す展開 S・フィールド G・シニーズ そして多くの素晴らしい名優たち 大変美しい風景の数々(朝焼けシーンはキレイだゎ) そしてあくまでもさりげないけどすごいCG技術 いやーどこをとっても素晴らしい アカデミー賞獲得も大納得(これとかぶってしまったこの年の他の映画は残念) 個人的には… エビ食べたくなっちゃった(笑 シュリンプカクテルというのも初めて知った)ババ&ガンプのレストランもあるそうなのでいつか行ってみたいデスネ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-06 20:01:03) |
73.《ネタバレ》 小さいころに見た時はよくわからなくて嫌いな映画でしたが、改めて見直したらやっぱり名作だった。アメリカの史実とリンクさせながら主人公を描くのも見てて楽しかったし、その時代のBGMもノスタルジックでよかった。 人生について考えさせられる数少ない作品です。 【たっけ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-07-12 19:02:12) |
72.《ネタバレ》 大好きな作品で中学時代は多分、週一ペースくらいで見てました。アクション、ドラマ、ロマンス、コメディの全てがアメリカ近代史と調和して見事に表現されています。映像も美しい。人生についてもこれほど考えさせられたものはありません。見終わった後は走り出したくなること必至。ただ、唯一気に入らないのはニコちゃんマーク。あれはやり過ぎ(-1)。 【Kの紅茶】さん [地上波(吹替)] 9点(2009-03-07 13:02:15) |