5.最初にこの映画の情報を知ったときは、正直、今年もダメかなと思った。あの金子修介が監督とはいえ、センスのないタイトル、ポスター、強引な人気怪獣の設定に戸惑った。でも大好きなキングギドラが10年ぶりにゴジラに出るということなので、あまり期待せずに観に行った。ところがこれが予想外の傑作だった!初代ゴジラのコンセプトを踏まえ、あらゆる場面に深いメッセージが込められている。神話的なストーリー設定も、つっこまれがちな矛盾点をうまくカバーしている。さらに怪獣たちのキャラクターも光っていた。初代やモスゴジ、84ゴジにも負けない凶悪なゴジラ、顔の演技が凄いバラゴン、硬派なモスラ、そして千年竜王キングギドラ!いいっすね~。宇崎竜童もよかった!ただ、ギドラに関してはパワーアップ時には100mになってほしかったし、CGがショボイのが気になったかな。あと、いらんゲスト出演が多すぎて映画のバランスを崩していると思う。もっと金と時間をかければ、ものすごいエンターテイメントになったと思う。でも、そういう点を考慮しても、ゴジラ映画として久々に手応えのある、良質な作品だと思います! 【リョム】さん 9点(2002-11-01 01:37:50) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 褒めちぎった[VSビオランテ]以降の有様を見て… 過去の栄光とネームバリューの大きさだけで、出演すること自体が飽きられているのに大物扱いされ続ける年配俳優みたいなゴジラと、ソロデビューさせたからには是が非でもドル箱スターにしたいが為に、メークと衣装の愛らしさでゴリ押しが続けられる小娘アイドル歌手みたいなモスラと、奇抜なルックスと存在感だけで勝負するが、結局最後はヤラレ役で退場というパターンに決まっているお笑い一発屋芸人みたいなキングギドラ。こいつら【3バカ怪獣】を今更勢ぞろいさせて作る話なんて、どうせネタ切れのバトルロイヤル程度だろうとナメてた私がバカだった。いや、公開当時のポスターに写っているコイツらの顔ときたら、3バカどころか魑魅魍魎か文字通りの【化け物】で、この時点で氣付いたものの、本編映像はもっと凄まじかった。くだらない程に甘ったるかったこれまでの物語を(毎度の事だが)全て御破算にして心機一転。ゴジラが戦没者の怨霊。それゆえ残虐に暴れまわり、その他2人プラス1の怪獣が古代から日本を守護した聖獣として、残虐ゴジラに立ち向かう。怪獣が引き起こす恐ろしさの表現もまた嫌悪感が湧くほど巧み。『怪獣映画は恐怖映画でなければならない。』と評していた人がいたが私も賛成。もう二度と見たくないと思わせる恐怖映画だった。そう思わせてくれたからこそ高得点を献上する。尚、若干付記するが、商店の飼い犬を殺そうとしたクソガキどもに襲い掛かり、見事にこのガキどもを成敗した【化け物モスラ】。私は大ファンになった。 【役者の魂】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2015-06-23 22:07:07) (良:1票) |
3.ガメラよりゴジラな私は、金子修介が本作を撮ると聞いたときに何か悔しい気分になったものだが、やっぱり完成度は高い。うん、面白いです。箱根の対決といい、ランドマークタワーの吹っ飛ばしといい、手に汗握ったねぇ。ひたすら熱線を連発するゴジラもGOOD!大谷幸の音楽がややガメラっぽいのが気になったが(特に防衛軍のテーマとか)、全体的な出来には差し支えなかったと思う。横浜の湾岸工業地帯の大爆発カットも素晴らしい。 【ドラりん】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-18 01:07:54) |
【みけねこさん】さん 9点(2002-12-05 14:31:21) |
1.平成ゴジラ映画に足りなかったもの、それは“怖い”ゴジラ。ただ熱戦吐いてビルや船を壊して、敵怪獣をドッカーン!の繰り返しじゃあただの怪獣。怪獣王であるゴジラに必要なのは、そこにいて、ただ歩くだけでも威圧感を感じさせる雰囲気。初代ゴジラの、暗闇に浮かぶ巨体がまだ忘れられないが、今作のゴジラは昼間に現れたにもかかわらず威圧感を十分に感じさせてくれる素晴らしいゴジラだった。ただ、少し不満を言わせてもらうと、キングギドラとモスラの扱いが少し軽すぎたように感じました。でも、個人的に好きな怪獣であるバラゴンが大活躍してくれたので嬉しかったです。 【クラウン】さん 9点(2002-09-13 23:26:21) |