1.《ネタバレ》 OVA本編の1・2話+複数話に相当する部分。
本編がやや急ぎ足のダイジェスト風に対し、本作はヤン、ラップ、ジェシカ3人の徹底的な掘り下げをしてくれた。
OVAでいきなり死んだラップを知る者は、この映画を見ればラップとジェシカへの思い入れがさらに強まるだろう。
作画はOVAも後期に差し掛かっていた時期で、初期に比べると硬さが減りかなりソフトな仕上がりになっているが、その分絵、の柔らかさや温かみが増したとも言える。
それでも初期の作画を意識した描き込み振り。
パエッタ中将の安定感は異常。
それぞれの考えで「親友」を救いたいヤンとパエッタの考えはすれ違っていく。
その立場で無い者にしか解らない葛藤。
ラインハルト陣営も結構掘り下げ、メルカッツやファーレンハイトといった各提督の肉付け、OVA本編で活躍する他の人物も何名か登場している。
OVAファン向けのサービスが多い。
OVA本編でも最大の山場だった「指揮官の交代」。
敗北寸前まで追い込まれた自由惑星同盟の面々、
負傷者の救護と立て直し、
そして迎えるクライマックス・・・二人それぞれが迎えるラストへの流れ。