赤ひげのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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赤ひげ

[アカヒゲ]
Red Beard
1965年上映時間:185分
平均点:8.01 / 10(Review 142人) (点数分布表示)
公開開始日(1965-04-03)
ドラマ医学もの時代劇モノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-06-22)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督森谷司郎
松江陽一
出目昌伸
大森健次郎
演出久世竜(擬闘)
キャスト三船敏郎(男優)新出去定(赤ひげ)
加山雄三(男優)保本登
二木てるみ(女優)おとよ
頭師佳孝(男優)長坊
香川京子(女優)狂女
山崎努(男優)佐八
桑野みゆき(女優)おなか
土屋嘉男(男優)森半太夫
江原達怡(男優)津川玄三
志村喬(男優)和泉屋徳兵衛
藤原釜足(男優)六助
杉村春子(女優)娼家の女主人
笠智衆(男優)登の父
田中絹代(女優)登の母
菅井きん(女優)長次の母
団令子(女優)お杉
内藤洋子(女優)まさえ
藤山陽子(女優)ちぐさ
根岸明美(女優)おくに
七尾伶子(女優)おとく
千葉信男(男優)松平壱岐
柳永二郎(男優)利兵衛
荒木保夫(男優)
三井弘次(男優)平吉
小川安三(男優)竹造
西村晃(男優)家老
大木正司(男優)地廻り
常田富士男(男優)地廻り
広瀬正一(男優)地廻り
荒木道子(女優)娼家の女主人
三津田健(男優)まさえの父
風見章子(女優)まさえの母
沢村いき雄(男優)むじな長屋の住人
小林十九二(男優)むじな長屋の住人
本間文子(女優)むじな長屋の住人
佐田豊(男優)むじな長屋の住人
出雲八重子(女優)むじな長屋の住人
左卜全(男優)入所患者
野村昭子(女優)おふく
久世竜(男優)地廻り
堤康久(男優)むじな長屋の住人
東野英治郎(男優)五平次
三戸部スエ(女優)おたけ
田中浩(男優)
木村博人(男優)
鈴木和夫(男優)
石川進(男優)
原作山本周五郎「赤ひげ診療譚」
脚本黒澤明
井手雅人
菊島隆三
小国英雄
音楽佐藤勝
撮影中井朝一
斎藤孝雄
原一民(撮影助手)
製作田中友幸
菊島隆三
東宝
配給東宝
美術村木与四郎
録音下永尚(整音)
渡会伸
照明森弘充
その他野上照代(記録)
キヌタ・ラボラトリー(現像)
あらすじ
長崎で西洋医学を学んで意気洋々と江戸に戻った保本登(加山雄三)は父の命令で庶民の医療機関である小石川養生所を訪ねるが、到着するなり自分の身の回り品などが届けられ、「おまえは今日からここの医者だ!」と言い渡される。将軍や大名など、上流階級の患者だけを相手にしたいと考えていた保本は憤慨して部屋にこもってふてくされるが、やがて「赤ひげ」の愛称で知られる養生所の所長(三船敏郎)の広い知識と経験、そして深い人間愛に触れ、保本は自分の思い上がりを反省して真の医療の道を探る医者へと成長していく。
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12
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27.《ネタバレ》 20歳で初めて見てから、古希にして通算4回目の鑑賞で、ストーリーは知っているので、事務仕事のついでに、ながら見でしたが、どんどん引き込まれ、ついには手をとめて見入ってしまいました。いつもの感動から10点といいたいところですが、今回は以下の2点をマイナスとして、9点にしました。①山崎の回想はいらない。山崎を好きな女がめでたく結婚できたのに、地震のショックで、あまりの幸せなことに不安になり、山崎を捨てて、親が決めていた男の元に走り、子供までもうける。そして山崎に会い、悔いて自殺する。そんな話はありえないと思う。残された夫と子供があまりにもかわいそうです。ここを省けば、やや長い映画も時間的に丁度よくなると思いました。②加山と結婚を約束していた女が、違う男と結婚していたのも、不自然です(もっとも、内藤洋子が可愛いので、むしろ、そっちの方がいいなあとも思いましたが)。三船の重厚な演技、加山の純真の青年ぶり、その他の出演者の演技等は、何回見ても感動させられます。
黒部の太陽さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2023-12-19 10:51:40)
26.赤ひげ先生の頼れる人っぽさは半端じゃありません。3時間もあるのに、もっと見ていたいと感じました。すごい。
次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 9点(2022-08-11 13:05:54)
25.《ネタバレ》 黒澤ヒューマニズムといったとこか。

黒澤監督は、2~3の大きな構成で挑むんだよね。
この映画で言えば、前半は若い医者の赤ひげへの反発から敬意へと変化していく様を、
後半は若い医者の腕の見せどころで少女と向き合う姿を描くと言った感じ。
でも舞台は小石川の療養所から動かない。

ちょろちょろ舞台が変わらないところが黒澤さんの映画の見やすさなんだよなぁ。
凄いです!黒澤監督!
トントさん [DVD(邦画)] 9点(2020-08-02 23:09:54)
24.《ネタバレ》 長さを感じさせず、物語に引き込まれた。
保本が酒を飲んでくだを巻いているのに、赤ひげは一切責めない。また、薬を飲まずはねのけてこぼしてしまうおとよにも忍耐強く優しく接する所は、一般的な組織のリーダーに必要な忍耐にも通じるものがあると思う。
長坊を死なせなかったのは、貧困を放置しないヒューマニズムの勝利ではないか。
世の中を救う偉人は、なにか特別な魔法を使っているわけではなく、ただ自分の周りの人に全力で接しているのだ。
チェブ大王さん [地上波(邦画)] 9点(2020-07-23 18:40:17)
23.予備知識無く鑑賞。
恥ずかしながら時代劇かとおもったwある製薬会社に赤ひげのポスター貼ってあったのを思い出す。なるほどね。
現代の医療も問題だらけ。医者の不祥事、隠蔽、医療事故等大いに問題題もつきまとう。虐待や精神病だって今も尚社会問題。
だからこそリンクする部分が多く赤ひげの威厳さをダイレクトに感じる。こんな医者がいつの時代でも親身に救ってくれればなと思うし願いたい。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-01-13 14:48:02)
22.《ネタバレ》 初見。赤ひげが仕切る小石川養生所を舞台にした新米医師保本登の成長物語。弱き者には慈悲深く強き者からは金を巻き上げる三船敏郎の重厚さに対する加山雄三は清々しくて凛々しくて引けをとらない存在に驚く。赤ひげが語るところの「病気の陰には恐ろしい不幸が隠れている」が、各エピソードによって示される。狂女の帯使い、蒔絵師の娘の絞り出すような一言一句、佐八とおなかが再会した時の風鈴の音、床を磨くおとよ、また盗みをしてしまった乞食にしときゃよかったと謝る長次。言葉通りの恐ろしさとやるせなさでとにかく息苦しい。そんな中にあって賄の4人が見せる人情が殊更胸に沁み、この世も捨てたものではないと思わされる。井戸に向かって長次の名を叫ぶおとよの回復した姿は保本にとって医者の務めを果たしたと言えるのでしょう。赤ひげが枯れ木を折るように手足をへし折る立ち回りシーンがマイナス0.1。製作に携わった全員の渾身の思いが感じられる傑出した作品。感服しました。
The Grey Heronさん [DVD(邦画)] 9点(2016-05-31 01:51:11)(良:1票)
21.《ネタバレ》 非常に濃厚な人間ドラマ。前半は暗く重苦しい印象。後半は前半で蒔いた種を一気に刈り取って行くような爽快感があった。見終わった後も様々印象的なシーンが余韻とともに残る名作。
rain on meさん [映画館(邦画)] 9点(2015-10-17 14:24:42)
20.《ネタバレ》 語りがメインのヒューマン医療時代劇「赤ひげ」。
「生きる」は重すぎてダメだったけど、この作品は嫌いじゃない。
俺としては「椿三十郎」や「七人の侍」みたいに刃を抜いて戦って戦いまくる映画こそ黒澤だと思うけど、こういう心と心をぶつけて“闘う”ヒューマンドラマも好きだぜ。ヒューマニズムこそ映画だ。
当時の医療や人々の交流を通じて、人間の本質に迫ろうとする。
かなり長いし、全体的に淡々とした語りで退屈してしまうかも知れないが、この映画は見れば見るほどじんわり染み込む類の作品だと思う。
しかもこの作品は前・後篇に別れている上にオムニバス風味。無理をせず少しずつ消化していくのも良いし、好きな人は一気に見てその積み重ねを味わうのも良い。
時に冷たく、時に辛辣に、時に暖かく見守るような描写は見応えがある。
加山雄三演じる若い医者。最初生意気だったけど、幾つもの修羅場を潜って徐々に成長していく。王道だが、こういうのは良いもんだね。
アクションシーンは全然無いけど・・・え?
何処ぞの用心棒そっくりなオッサンがゴロツキぶちのめしまくって暴れてる?
恐ろしい表情の香川京子が加山雄三を殺そうとしてる?
やだなあ~。そんなエグイシーン出てくるわけ無いじゃないですか~(棒読み)
あれだけ痛めつけておいて自分で治療をはじめるんだから面白い。でも骨が飛び出てるのはやりすぎ(笑)
地震の被害を地震後の惨状だけで語る、まっ裸の女の治療も傷口を見せない(乳首は見えた)、生死をさ迷う子供がどうにか一命を取り留める様子を見せない“演出”。もどかしさも黒澤映画随一。
でも井戸に向かって全員で一斉に叫び続けるシーンは胸に響くぜ。
体も病めば心も病む。
内も外も健全でこそ健康と言える。
ラストの二人の会話も印象的。
情の厚い人間ドラマだ。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-19 19:13:08)
19.《ネタバレ》 「貧困+病気=不幸」だが、不幸の様子は人によって様々。ここで描かれる不幸模様は通り一遍のものではなく、大不幸と呼ぶべきもの。底辺に生きる人々の姿を描く事で人間の真の姿、エゴ、死の荘厳さ、人と人の絆、人間愛等を浮き彫りにする。不幸だから可哀相という皮相的な描き方はしていない。人間が自分の力ではどうすることもできない運命や不幸にみまわれた時、それをどう受容するか、どう考えるか、どう行動するか、いくつかの切り口で見せてくれる。不幸には多面性がある。不幸を背負った者にしかわからない事、味わえないものがある。不幸になって初めて幸福だった自分を知る事もある。もしかしたら不幸は、人間らしくあれと神様がお授けになったものかも知れない。不幸があってこそ偉大な人生が歩める。そんな感傷的な考えが思い浮かぶほど、考えさせられる映画。名作です。何より無駄が無いのが心地よい。例えば、おとよの着物の使い方。まさえがおとよに着物を贈る。心を病むおとよは着物を溝に捨ててしまうが、やりて婆が迎えに来て「着物がうちにいたときのぼろのまま」となじると、「私はこんな佳い着物を持っている」と服を見せる。着物一つでまさえの優しさ、おとよの病気、その回復ぶりが顕かとなる。巧いです。いちいちおとよ目元にライトが当る職人芸も満喫。気になる点もある。それは赤ひげが遊郭の用心棒を叩きのめすところ。赤ひげをスーパーマンする必要はない。人間味ある医者としての赤ひげに弟子の保本が心酔し、成長する姿を描くのが主軸。他の要素を入れず、医者物語で終始してよいと思う。他にも気になる点がある。保本が手術に立ち会い失神するが、これはまずない。保本は長崎で蘭医学を3年以上修行している。蘭方医と漢方医が覇を競いあっている時代で、蘭方医が出来て漢方医が出来ないものが外科、内科手術。手術は念入りに実施研修する。左八とおなかの挿話だが、おなかは佐八との生活を「幸せすぎて怖い」と感じていたところに地震が起きて、罪意識から佐八の許を去る。ミステリアスな展開だが、再会後おなかは自責の念にかられ「強く抱いて」と佐八に短刀を突かせて自死する。乳呑児を持つ母が自殺するとは思えないし、最愛の男に殺人をさせるのも疑問。相手を苦しめるだけ。看病日記だが当時は全て候文で、「おとよははっきり意識を回復した」等と口語では書かない。これは完全なミス。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2012-07-12 01:44:40)
18.《ネタバレ》 はぁはぁはぁ。。。やっべぇぇぇぇ。。。クロサワ映画で萌え死ぬところだった。。。
とっすぃさん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-25 07:23:10)
17.やっぱりすごい。まさに引き込まれる感じ。ちょっと描写が長すぎると思える箇所もありましたが、現代の展開の速い映画に慣れてしまっているからかも知れません。
三船敏郎ではなく、他の役者の演技が素晴らしい。

医療や介護の仕事に就こうと思っている方には、特に見てもらいたい作品。 現場は綺麗事じゃ済まないんだよと言われそうですが、それでも医療の根本を忘れてはいけないように思います。
くろゆりさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-05 21:41:24)
16.《ネタバレ》 とにもかくにも、力強く傲慢にならずそして何より包み込むように優しい赤ひげの人物描写が素晴らしい。冒頭で酷い所だという津川の話しを聞かされ、いかつい風貌の赤ひげから偏屈な人物を連想し懐疑的になる。だが、駄々っ子のようにする保本を頭ごなしに叱ったりするのではなく気持ちをちゃんと察する赤ひげの姿を見せられ興味が湧いてくる。この展開により観客と保本の視点は同一化され赤ひげの人柄に保本と共に触れていくことになる。人物観察を始めると様々な面が描出され徐々に好感を持てるようになってくる。お偉いさんの診療シーンで医者として折り紙つきの腕であることが判明し、法外な治療費の請求で弱きを助け強きを挫く彼の人物像が決定付けられる。その上、己の力を過信せず医術の及ばなさを嘆き、行為を下劣だと認め恥じている姿に潔さを感じマイナス面の存在に親近感が湧く。でも決して赤ひげが絶対という事ではなく、嫌気が差した津川も悪い人物として描かれている訳ではない。それが赤ひげが極めて特異な人物であるという事を証明しているようである。だがやはり、貧しい者のために小石川養生所で日夜全力を尽くす、名誉や金に無縁な赤ひげこそ医者の、いや人間の鑑だっ!
ミスター・グレイさん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-03 17:49:10)
15.《ネタバレ》 ヒューマニズムの塊のようなとにかく人間の生きるべき本当の姿はこうあるべきだと言わんばかりの映画である。赤ひげと呼ばれる三船敏郎演じる医者にとって医者はただ人の命を助けさえすれば良いというものではない。人の命も大切だけど心をケアしてこそ本当の医者の務めであるというその態度、例えば二木てるみ演じるおとよを療養所へ、保本へ預けるという場面でそれを邪魔する大勢の男達を一人一人とやっつけていく時の姿、ここでの三船敏郎の放つ台詞は思わず笑ってしまうぐらいだけど、医者であると共に一人の人間としての真の姿を大いに見せてくれる。この映画、特に後半の保本(加山雄三)とおとよ(二木てるみ)とのやりとり、介護するものとされる者との立場における二人の姿は感動的でもあり、また一人の小僧(長次)とおとよとのやりとりも泣けてくる。貧乏人同士でなければ解らない。金持ちなどには絶対に解らないであろうこの二人の会話、特に長次が盗んだ飴を一旦受け取ると見せて再び長次に渡すおとよの優しさ、こういう素晴らしい描写などは如何にも山本周五郎原作らしくそれをとても解り易く描く黒澤明監督の人間的素晴らしさ、色んな意味で人間が本来持つべき優しさを見せてくれている。こういう映画こそ金持ちの人間、特に自分達のことしか考えない政治家達に見せてやりたいし、観るべきである。最後に全編重苦しくて張り詰めた空気の中であの憎たらしい婆を演じている杉村春子に対して追っ払おうと大根で頭を叩く場面を見て、大根斬りとは正にこれだと思わず笑ってしまう。こういうちょっしたユーモアをも描くことで飽きることなく見せてくれる映画でもあるし、黒澤映画に笠智衆という珍しい場面などとにかく見所たっぷりの人間ドラマの傑作!黒澤映画は個人的にはこの「赤ひげ」までだと思ってます。この映画を見て黒澤映画は絶対に白黒に尽きるとそう感じる映画でもある。
青観さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-02 18:29:05)
14.おもしろかった! え、もう終わり?という感じでした。もうひとエピソード欲しかったくらい。長さを感じさせない映画っていうのは、こういう映画なんでしょうね。半太夫とお杉のロマンスも見たかったなぁ~。
よしふみさん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-04 11:17:21)
13.人は正しく生きるべきだ。俺は定期的にこの映画を観て腐った性根を叩き直す必要がある。
pied-piperさん 9点(2005-01-03 15:32:50)(良:1票)
12.こういうのを素晴らしい映画と言うんだろうねぇ。
アルテマ温泉さん 9点(2004-12-29 00:01:49)
11.3時間が意外にもあっという間に過ぎた。後味のいい話ばかりではないけれどいろいろなエピソードが絡み合って、本当に観てよかったと感じた。
HKさん 9点(2004-10-25 06:51:26)
10.3時間以上もある作品なんだけど、不思議とだれずに見れた。まあ、山崎努の所はちょっと長いかなとは思ったけど。黒澤監督は音楽の使い方が絶妙だと思う。あとカメラワークも。
夏目さん 9点(2004-08-31 10:53:18)
9.威風堂々とした三船敏郎、彼が演ずる赤ひげの生き様を観た。彼から“生”を知り“生”の儚さを学び、そして“生”の大切さを心に深く刻んだ。
ボビーさん [映画館(字幕)] 9点(2004-03-24 21:45:05)
8.完成度と言う点においては黒澤作品でも屈指だと思います。エピソードがてんこ盛りでテーマが散乱してしまいそうな感じがしますが、構成のバランスがいいので気になりません。むしろ、それぞれのエピソードが一貫したヒューマニズムによってつなぎ止められ、お互いに共鳴し合っているところがとてもいいです。映画の中で語られる人と人とのふれあいそのままに、それぞれのエピソードが意識の中で絡み合っていく雰囲気が素晴らしい。原作も秀作ですが、本作はその原作に映画的な「躍動感」をうまく加えています。保本が狂女に襲われるシーンはもちろん、六助の臨終シーンという、人の死からさえも「躍動感」を受け取ることが出来るのは不思議。特筆すべきは、おとよが保本を看病するシーン。台詞もなく、テーマ曲と映像だけで詩的にあくまでも静かに表現しながらも、おとよの激しく揺れる心情が見事に盛り込まれています。まさに静の中に動を描いた黒澤映画の中でも選りすぐりの名シーンと言えるのではないでしょうか。三船の存在感も相変わらずで、ここまでくると凄まじいくらいです。結果的に本作は三船が出演した最後の黒澤作品となってしまいますが、黒澤監督が『赤ひげ』以前と以後に分けて評価されることが多いのは周知の事実。黒澤・三船の集大成とも言えるのが本作で、これ以後、黒澤監督は英雄を描き切れなかったという気がします。
スロウボートさん 9点(2004-02-05 22:12:27)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 142人
平均点数 8.01点
010.70%
100.00%
200.00%
310.70%
421.41%
564.23%
61611.27%
72416.90%
83021.13%
92719.01%
103524.65%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.58点 Review12人
2 ストーリー評価 8.25点 Review16人
3 鑑賞後の後味 8.63点 Review19人
4 音楽評価 7.66点 Review12人
5 感泣評価 7.77点 Review18人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

1965年 23回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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