1.《ネタバレ》 あまりにもカルト臭、B級臭のするタイトル。でも出演者のみなさまはなかなか豪華。で、実際見てみたらこれが何とも面白い。こうなってくると、なんだかタイトルでずいぶん損している気がします。
ぴりりとした緊張感のサスペンスフルな展開。冒頭、いきなりおばさんが舌を切られるショッキングな映像。ここで女の子二人の顔はまだ見せないことで、より不気味さと狂気が強調されています。
更にはそこからのバス爆破。これ以上ないつかみ。これだけでもおなかいっぱいなのに、次に登場するは脳男。ぶっとんだサイコパス相手に冷酷無比な殺人マシーン。これ以上ない純度100パーセントのダークヒーローもの。厳しい評価も受けているようですが、私はこーゆーの大好きです。
女の子たちはオープニングで。脳男は留置所で。これ以上ないくらいの見せ場を作ります。この両者が相まみえるときが楽しみでならない。そんな期待を抱かせるのです。
中盤はだれそうになるものの、効果的な音楽の使い方と、何かが起こりそうな雰囲気が常に一定の緊張感を与えてくれます。これはうまい。それに鈴木一郎の正体に興味津々。退所して会いに来た志村の不気味な存在感もパンチが利いています。
唯一不満があるとしたら終盤。まず茶屋刑事が脳男を殺そうとしたことにドン引き。それに、新米を救うために殺そうとしたのは百歩譲って許せはしないが理解できるとして、駐車場で脳男に引き金を引いたのはマジで意味がわからない。新米が死んだあとに脳男を殺そうとするのは違うでしょ?茶屋刑事には最後まで刑事としての正義を貫いてほしかった。
そして最後の対決。これまでさんざん盛り上げておいて、ただ車ではねるだけって、それは芸がないんじゃない?
脳男もあれだけ天才っぷり強調してきたのだから黙ってはねられないで。
絶対このままでは終わらないと思っていた志村のラスト、良しです。すっきりしました。