1.《ネタバレ》 この映画は、様々な映画雑誌や新聞でも評価されているように、色々な意味でとれると思います。世間で言われているように男同士の固い友情でももちろん良いし、男女間の恋愛に変換してみても、はたまた男同士の叶わぬ恋に変換してみたって、どれも当てはまってしまうのです。ヤギとオオカミという、本来なら食う食われるの関係である二人(二匹?)が、自分がオオカミ(もしくはヤギ)であるという誇りを捨ててまで、相手を守り抜こうとするのです。びっくりしました。びっくりしながら号泣しました。「何でオイラ、オオカミなんかに生まれてきちまったんだよおおお!!」のところで涙腺が一気に崩壊し、その後は怒涛のように涙が流れ、ガブの遠吠えのところなんて鳥肌立てながら大泣き。素晴らしいです。
原作も元々大好きで、6巻まで読んで、このまま悲恋(表現できないのですみません、恋、で…)で終わってしまうのだろうかと冷や冷やしながら新巻を待っていたわけですが、ほんと、ほんとに良かった、幸せになれて。あのまま悲恋でも個人的には凄く好きな終わり方ですが、やっぱりあの子らには幸せになってほしいんです、私。映画も原作に忠実に作られていて本当に良かった。大好きです。素晴らしい映画に巡りあえました。
ただこれ、深すぎて子供に分かるのかな、という気がしないでもないんですが…。
でもやっぱりイイものはイイ、です。