《改行表示》31.アル・パチーノのキャリアで第2絶頂期ともいえる時期の名作。 スカーフェイスでのぎらつきが上手く抜けて、哀愁と円熟を感じられる演技と演出が光っている。 丸くなった…というよりはデパルマにしろパチーノにしろ、より洗練された感があり、 銃撃シーンやサスペンスシーンの撮り方・盛り上げ方はお手本級の完成度。 ラストの鉄道でのチェイスシーン、そこからの華麗な銃撃戦はもう悶絶もの。 アンタッチャブルの階段落ちに匹敵するぐらいにカッコいい。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-03-24 20:47:20) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 記念すべき初レビューはこの映画と決めていました。(ヒートと迷いましたが) 今までどれほどこちらのレビューを参考にしてきたことか、やっと仲間入りができて光栄です。 さて本作のレビューですが、あらすじに目立った起伏は無いものの、まるで映画のお手本のような作品に仕上がっています。物語としては非常にシンプルですが、カリート(アル・パチーノ)やその取り巻き達の過去まで感じられる台詞の数々はなかなかです。従弟役のジョン・オーティスも”イタイ”若造を好演しており、ビリヤード台のシーンは序盤の見どころの一つになっています。 カリートの独白やゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)との語らいが多く、彼らの人生観が掘り下げられていて感情移入しやすい作りになっています。ベネロープとの相性が良いのかアル・パチーノのキャリアの中でもかなり自然な演技が引き出せています。クルクル頭のショーン・ペン(クラインフェルド役)も奇跡の演技で、ラストのアディオス(弾無しで撃たれるシーン)は最高でした。そして怒涛の勢いを維持したままグランドセントラル駅の長回しへ。今までのツケを全て支払ってラストのYou are So Beautiful(ジョー・コッカー版)が流れてくると感動の嵐です。(いや、結末はわかっちゃいるんですが・・) また、本作ではデ・パルマ監督特有の演出やカメラワークがビシバシ決まっていて、パチーノのスカした演技と監督特有の癖がとても良くマッチしています。ビリヤードのシーン、女の部屋の扉をぶち破るシーン、ディスコの階段を上るシーン、四人のマフィアをテーブルで囲ったシーン、エスカレーターでの銃撃シーン等々、デ・パルマお得意の長回し&グルグルカメラのベタ演出がこんなにも決まっている映画も珍しいと思います。 カリートのセリフで「カサブランカ」が出るところもニンマリさせられますが、特筆すべきはオープニングとエンディングで語られるカリートの独白の上手さです。あの独白で一気に物語に引き込まれるオープニングは映像も含めて本当に素晴らしいです。またエンディング曲(ユーアーソービューティフル)も素晴らしいですが、劇中で使われている全ての70年代ディスコミュージックもクールすぎて、本当にもう何から何まで抜かりがない作品に仕上がっています。コテコテな作品ではありますが、私にとっては生涯トップ5の映画の一つに挙げられる名作です! 【アラジン2014】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-04-03 18:47:27) (良:1票) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 素晴らしい映画に出会えました。ラストのシーンはどうなるか分かっていてもドキドキが止まらなかったです。最後の最後までカリートが「案外軽症で助かっちゃったよ!」って起き上がってくれることを願っていたらあのEDですよ。テーマソングの「You are so beautiful」に合わせて女性の影が子供の影と一緒に踊る。ビリー・プレストンの歌声に聴き惚れながらも涙腺は決壊していたのでした。映画を見て久しぶりに完全にノックアウトされました。観てからしばらく経ちますが、今でもラストを思い返すと複雑な感情が湧き上がってきて、その度に少しだけ目頭が熱くなるのです。 (追記)主題歌の「You are So Beautiful」ですが、Joe Cocker(あんまり良く知らない…)というアーティストの歌ったバージョンがあって、そっちも最高にカッコよいです。ビリー・プレストンとは違った、荒々しい歌声が癖になります。 【bolody】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-03-01 00:47:43) (良:1票) |
28.映画とはこういうものだ!と強く思いました。駅のシーンなど本当に最高です。 【norainu】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2010-12-27 02:05:59) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 元・麻薬王が真っ当な人生を歩もうとお金を貯めてレンタカーショップをやろうとするお話。色んないざこざに巻き込まれるも何とか過去の自分を切り離さそうとするカリートの姿がカッコいいですね。駅での逃亡シーンも緊張感があって大好きです。そしてラスト、色んな困難を乗り越え、なんとか愛する女性と南国でゆっくり生活できると思った矢先、チンピラに銃撃されてしまいます。担架で運ばれ、天井の蛍光灯を見ながら彼は何を思ったのでしょうか。自分の人生を悔やんだのか?それとも南国での生活を想像していたのか?エンディングで流れるビリー・プレストンの「You Are So Beautiful」を聞きながら考えてしまいます。 アル・パチーノの演技が凄いのはもちろんの事なんですが、それ以上にショーン・ペンの演技、クソ弁護士っぷりが際立ってました。こういう演技もできるんですねぇ。 【関白宣言】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-07-28 00:34:18) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 デ・パルマは個人的に好きなのですが、いかんせん趣味丸出しすぎるんですよね。マニアック?悪趣味?なのか(笑) 彼の映画で完成度が高いのは「アンタッチャブル」「キャリー」くらいかな~と思ってました(個人的には大抵の作品は好きですが・・・)。 ところが、本作はすごい。アル・パチーノ、ショーン・ペンの演技合戦、作品全体の雰囲気、音楽、ストーリーどれも文句なし。 そして、何よりもデ・パルマ・カットがこれほど決まったのも珍しい。恋人とのぐるぐるカット、後半の逃亡劇。すごいの一言。 オープニング、エンディングもデ・パルマとは思えないほど美しい。(数ある映画の中でも名オープニング、名ラスト) デ・パルマはサスペンスよりもマフィアものを撮らせるべきだなぁ 【シラヒゲ】さん [DVD(吹替)] 10点(2009-07-25 00:18:00) |
25.《ネタバレ》 ■得も言われぬ美しさを湛えた作品。今、『You Are So~』の歌と共にシーンの数々を思い出しただけでも、目頭がジーンと熱くなってしまう。■演技、プロット、演出、映像、どれをとっても素晴らしいことは、僕なんかがあらためて書くまでもないのだけれど、人間ドラマ、ラブ・ロマンス、アクション、サスペンス、ダンディズム、といった、映画を構成する要素の数々が、奇跡的なほどバランスよく詰まっていることは、この作品の凄さの一つに挙げてもいいのではないか。それはデ・パルマの手腕だろう。そういえば、『アンタッチャブル』もバランスのよい作品だった。『スカーフェイス』は違うと思うが。■そうは言っても、コメディの要素はない。強いて挙げれば、ショーン・ペンの頭髪か。違うと思うが。■P.S. 17番のはりマンさん、何故か僕も宗教モノだとばかり思ってました。カリートって名前の求道者はいかにもいそうだ。確かに、このカリート、ある意味求道者ではあるが。 【麦酒男爵】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-11-26 23:47:08) (良:1票) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 やっと念願のレビュワー登録させてもらいました。で、記念すべき最初のレビューは絶対これ、と決めてました。 といいつつ、普通の感想は皆さんにおまかせするとして、、、、僕的にぐぐぐ、ときたのは、 映画の中で2回、You Are So Beautifulが流れるんだけど、2回とも、もう、たまらなくいい場面で流れるのです。 2回目(最後)は看板の写真が動き出すのも含めて、も、涙ぼろぼろでした。こんだけ音楽、しかも歌モノで じーんと来たのは初めてでした。歌のビリー・プレストン(この人はビートルズのレットイットビーの屋上ライブで キーボード弾いているので有名です)も、2006年に他界してしまいましたね。。 ということで??僕にとっては全てが最高の映画です。 【mitan】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-07-25 17:41:00) (良:2票) |
23.スカーフェイス、その後。見たいな感じですね。 【TVC15】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-25 09:58:48) |
22.アル・パチーノの例えようがないカリスマ性…ショーン・ペンの滲みでる駄目っぷり…テンポ、展開、構成、画角、色もセリフもイカしてます。最初に鑑賞したとき、カリートの髪型にしてと理髪店に頼んだ自分に苦笑します。デ・パルマとパチーノ、もう一度・・! 【460】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-24 01:18:46) |
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【コーホー】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-02-12 17:21:22) |
20.ラストの息詰まる展開から渋すぎるパチーノの姿、ラブシーンの撮り方、エンドロール、そしてチリハゲショーン・ペンまで、ツボを押さえる演出が多く、個人的には倒置法も好きだった。やっぱりパチーノ&デ・パルマコンビはすごい。もう一度コンビを組んで欲しい。 【ローリング@ストーン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-26 10:52:04) (良:1票) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 これは10点つけるしかない。 なんてことだこれを見ていなかったなんて。 脚本演出キャスト音楽全部すばらしい。(音楽のジェリービーンは昔マドンナと組んでた人ですね。この人の音は昔から快い。) デパルマは、全編通して「くくっ」という笑いとともに作っているんですね。それは「ガハハ」でも「フフフ」でもなく「くくっ」である。どうですこの散りばめられたコントの数々。しょっぱなから「レンタカー屋はあまり殺されないから」って決めセリフで「笑」。だいたいペンの髪型からしてバカにしてます。昔の栄光も陰が差し、ムショを出てから次々に昔の仲間が現れてはカリートを裏切る。裏切らなかったのはサッソだけ。そして最も信じていた相手に裏切られて死んでゆく。これは意図的に「笑い」を演出しなければ「悲劇」でしかないわけです。それをデパルマはあくまでも乾いた笑いを基調にテンポよく見せていく。なんという匠の技。 ここに出てくる暗黒社会の男たちは皆可愛くてアホに撮られている。特にカリート、なんて可愛くてアホな中年男性なんでしょう。 構成も絶妙といえます。「俺はしぶといから死なない。」のプロローグから、「OKボーイズ、もう助からない」のラストまで。「あっこいつは死ぬわけね。」と最初から分かっていたのに、カリートの人生を垣間見た後では、ウルウルしないではいられないラスト。まさにマジック。(同じ場面でありながら、最初と最後で見る者の気持ちが完全に変化していること、これを味わわせるためだったと思う。) スコセッシ、コッポラの両巨匠の撮ったヤクザものよりこちらのほうがはるかに洗練されていて完成度が高い。カリートが「勘」を頼りに生き抜いてきたというのがリアリティを感じさせる。デパルマはすごい(のも撮る)。 ペネロープ・アン・ミラーはニコール・キッドマンに似ていますね。ドアチェーンごしのラブシーン、明らかに「シャイニング」のパロディーと見た。こんなとこでまで遊んでいるデパルマ、イケている。 パチーノがプエルトリコ系移民というのはどうみても無理があるけどそれも「洒落」なんでしょう。このとき何歳だか知らないけど後半パチーノを無茶苦茶走らせるのもデパルマ流の「洒落」ですね。 つきぬけた名作。大拍手。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-08-09 12:54:36) (良:3票) |
18.《ネタバレ》 最後のアクションシーンには、手に汗握りました。スリル満点の追跡をかわし、列車にも達し、私も胸をなでおろし、なんだ、ハッピーエンディングじゃないか、映画の冒頭は何だったの?と思っていたら、とんでもない落とし穴が! 過去に起こしたしょーもない出来事が、忘れた頃に(一番大事な場面で)致命傷となって戻ってくる…そんな教訓じみたフィルムでした。筋書きは意外とシンプルですが、何と言ってもエンディングが超最高! 曲といい背景といい、文句なしです。鑑賞後、その余韻が残ることうけあいです。アル パチーノの相変わらずの名演技ぶりもあり、じゅうぶん満点に値する映画だと思います! 【元締・虎】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2006-04-19 19:26:55) (良:1票) |
《改行表示》17.まよわず10点。文句なし10てん。 もーとにかく切ない!! 最後なんか結末しってるのに応援しちゃう。 足を洗おうとおもえばおもうほど、 深みにはまっちゃう。。 そんなとこが悲しく悲しくてたまんないです。 一度失敗をおかすと、その失敗をとりもどそうと 思ってもなかなかできないんですね。いやーきをつけよ。 しかも主題歌もなけるー… あと、ゲイルはレナードの朝にもでてますね!! 彼女いちばんかわいそうなのかも・・・・ 最後おどってるのはゲイルだよね?良かったー・・・ アルパチーノはもうすごいオーラを放ってるよね…かっこいいとか渋いとかそういう次元超えてる!!ほんとこの映画のパチーノがいちばんステキです。それにしてもショーンペンもすごい(笑) この二つの役をアルパチーノとショーンペン以外の ひとがやったら、だめだったよね、あたりまえだけど。 【ギニュー隊長★】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-15 23:30:59) (良:2票) |
16.この映画のタイトルで勝手に宗教物だと決め付けていました。しかし手にとって見て見るとオレの好きなマフィア物バタバタ借りてしまいました!!最高な作品でした。 【はりマン】さん 10点(2005-02-07 01:11:03) (良:1票)(笑:1票) |
15.私はこの作品を教えてくれた人に”人生”を教わった。その人は別に”教える”という行為をしてくれたわけではなく、私がその人を見て”自分”というものを振り返って考えさせてくれたのだ。私はこの作品に思い入れがある。それはその人を思い出させてくれるから。そして自分を奮い立たせてくれるから。とにかく「ありがとう」と一言添えさせていただきます。 この作品を教えてくれた人とアル・パチーノに捧げる 2004/12/20 tetsu78 【tetsu78】さん 10点(2004-06-04 22:51:32) (良:1票) |
14.凄く良かった。バッドエンドを最初に見せることで、いつ、ジェットコースターは急降下で落ちるのか?じりじりと波乱を含んだ雰囲気にいつ導火線が点くのか、終始緊張して喉がカラカラになってしまった。こんな作品に出会えるのが嬉しくて映画を観てしまう。 【イチヨウ】さん 10点(2004-04-25 03:05:51) |
13.スカーフェイスの後日談。2度流れるYou Are So Beautifulで号泣。 【ナクサライト】さん 10点(2004-02-06 08:05:51) |
12.アル・パチーノ最高、デ・パルマ最高。私の人生1番の映画といってもいいくらい…。 【いざ、ベガス】さん 10点(2003-11-12 01:09:40) (良:1票) |