4.《ネタバレ》 一緒の時間を過ごさないとわからないことが世の中には沢山ある。
黒人に対する差別や偏見がいかにつまらないものか、あくまで自然体のトニーが教えてくれる。
説教とか、主張とかじゃなく、態度で。
ツアー終わりのレストランで、黒人に演奏はさせても食事はさせないという支配人。
君がやれというなら演奏する、というドクに、こんなつまらない所さっさと出て行こうぜって契約を破棄するトニー、スカッとしたなあ。
同じ車で移動するうちに、互いを尊敬し合うようになる二人の関係性が最高にうらやましかった。
そしてドロレス。
黒人への偏見がない彼女は、決してトニーに説教なんてしなかったけど、変わって欲しいと思っていた。
そんな彼女の、クリスマス・パーティーにドクを招き入れるトニーを見た時の表情のなんと美しいことか。
手紙を添削してもらったのもしっかりバレてるけど、それはトニーには内緒。
素敵な女性だなあ。
いや、いい映画。
素晴らしい2時間を過ごせて大満足。