7.タランティーノ監督のこの映画、好きな映画へのオマージュや、そのサービス精神もすごいけど、コダワリも尋常じゃないですね(普通、なーんの意味もないのに主役の名前いちいち隠したりせーへんし)。ここまで、色々こだわりまくって作られると、ほんとしびれます。監督が自分の映画で自分の持ってるモノをこだわりを持って表現するのは、他の芸術同様(絵とか演劇とか)映画でもありやねと思う。ま、才能あるかないかはおいといて。ただ彼の場合、そのコダワリがマニアックなんで、他の監督よりは一般ウケは少ないとは思うけど。だから受け入れられない人達からは、自己満足映画(今風でゆーならオ○ニー映画)と言われたりするんやろな。でも少なくとも適当に映画作られるよりは自分の映画に愛情持って色々こだわって作ってるほうが、共感を得られる人達の満足度は違ってくるんで、オマージュ詰め込んだコダワリでも俺はOKっす。んで、この映画、色々なレビュワーが書かれてるけど、1とはスピード感とか雰囲気が違うので、俺もやはり最初はとまどりました。でも途中からは、1同様ドンドンのめりこめた。そして最後のビルとの対決。ここで俺は大満足をえれてん。この最後の対決に関して、俺の勝手な解釈でゆうなら、殺し屋の世界の男と女を描いたというより、むしろその逆で、男と女のエゴを、殺し屋の世界を使うことで、わかりやすく、タランティーノ風に表現した感じかな。ビルの「お前は素晴らしい女で、大好きな女だ、でも時たま性悪になる」って台詞、自分がほれた相手のエゴを語る男の本音としてこれほどうまい台詞はないと思った。あ、世の女性の方々、誤解しないでください、これは非難じゃなく賞賛です。だから女性は魅了があるんだと。そして、最後のユマ・サーマンはすごく魅力的に見える。キルビル1のユマ・サーマンみて、彼女がそんなに綺麗に見えなかったんは、ワザトやったやんね。とにかくそのサービス精神ぶりやコダワリは、細部にわたってゆきとどいてて(不自然なところも全部わざとな感じがするし)、エンドロールでも続いてました。タランティーノ監督は、このまま自己満足(オ○ニー)映画を作り続けて欲しいです。だってこの映画、退屈なところ全然なかったもん。ちなみにエルってキャラが一番好きです(ダリル・ハンナは1から味でまくり輝いてますね)ってとこで俺の自己満足(オ○ニー)レビューを終わりにします。 【なにわ君】さん 10点(2004-11-01 15:15:48) (良:1票) |
《改行表示》6.キル・ビルの2作目は前回もタランティーノらしかったが今回はもっとタランティーノらしかった。 レザボア・ドッグスやパルプ・フィクションに少し似たような感じですな~。 鬼才・偉才・天才などの言葉は彼にぴったりの言葉です。 【みどりいろ】さん 10点(2004-10-12 00:14:52) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 “史上最大の痴話喧嘩” 二作合わせて“よくぞここまで!”って感じでしたね エンドロールでビルが倒れたまま(当然なんですが…)には笑った 【栗頭豆蔵】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-06-11 04:42:10) |
4.《ネタバレ》 ビルの部屋に踏み込んだブライド。そして…!「Bang、Bang!ママ!」愛らしく成長したBB!!!“ぅおお~おのれビル~!アタシの手でたたっ斬ってやる~(私の心の声です)”娘とのひととき。そしてビルとの対決。五点掌爆心拳が決まる!ブライドを見つめ、5歩歩み去り崩れ落ちるビル。“ぅわ~~ん、さすがアタシが惚れた男だよ~ビルかっこいいよ~(私の声です)”あぁ、Vol.1観た時はちょっとひきぎみだった私のバカバカバカ!こみ上げる泪、エンドロールで溢れ出す泪泪泪…号泣。タランティーノよ「恨み節」にわざわざ日本語の歌詞テロップをつけてくれてありがとう。アタシは日本人なのに女なのにアンタの一割もこの唄の意味がわかってなかったよ。この映画は恨んで恨んで恨みぬいて、その裏で育てて育てて育て続けた「愛」と対峙して「愛」を勝ち獲った女の物語、まさにラブストーリーだった!!! 【宝月】さん 10点(2004-05-20 00:51:31) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 復讐劇のそもそもの発端が実はビルの復讐劇だったという、復讐という行為の真理をついたような展開。両方の言い分がそれぞれ分かるだけにやりきれなさが増幅し、心に響いた。そして行き着く先は男にとって最大最強の存在である母の愛。タランティーノ監督個人の内面世界を1、2通じてたっぷり堪能させてもらいました。 【ラーション】さん 10点(2004-05-13 02:05:38) |
2.感動した。変人が撮ったからこんなんなっちゃったけど、とても普遍的な愛に満ちあふれた、心温まるラブストーリーだ。変人よ、ありがとう。本当に美しい作品をありがとう。 【ぽめ】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-05-02 23:56:49) |
1.これ誉めちゃっていいのかなあ。レビューワーとしての良心は著しくとがめるんですけど、映画ファンのハートが「誉めて誉めて誉めちぎれ」と悪魔の声でささやき続けるんですよね。つい昨日、「コールドマウンテン」を「これは映画じゃない」とコキおろしたわけですが、じゃあ「キル・ビル Vol.2」は映画なのか、と。前半とつなぎ合わせて考えてもね、これってただのタランティーノの好きなものコラージュですよね。悪く言えばほとんど思いつきだけで出来ている。過去の作品にも十分あった傾向だけど、過激にエスカレートした結果、ストーリーもへったくれもない話になっちゃった。これが許されてしまうっていうこと自体が、タランティーノの実は最高の才能なんであって、普通こんなの絶対に許される物じゃない。言うなれば公開マスターベーションなわけですよ。実際、そういう映画ってけっこうあるし、たいていは誰からもハナもひっかけられない。ただしこの作品の場合は、あらゆるカットから監督の映画に対する熱い情熱がほとばしり過ぎてしまっているのが素人目にもあまりにもわかってしまうので、この狂おしいまでの愛情を誰も否定できないんだと思います。クライマックスだけあって前半のVol.1よりもはるかにテンポは良いし見やすいです。意見がハッキリ分かれた前作である程度客層が絞り込めた結果、劇場内は純粋なタランティーノファンだけで占められており大変雰囲気の良い鑑賞となりました。「Natural born killer.」とか、ビルの倒れるタイミングとかね、必要な場面でちゃんと笑いが取れてましたしね。この客層は本当に良かった。はっきり言って、タランティーノにある程度理解のある人以外は、見ても完全に無駄だと思います。これは彼の「好き!」だけに突っ走ってる映画だから、冷めた観客には通用しない。でも私は好きです。どこまでも、おつきあいしたいと思います。無茶苦茶で問答無用でセオリーもへったくれもないんだけど、これはタランティーノが本当に作りたかった映画。なんだかねえ、優等生みたいな人たちばっかり増えて、誰もがお利口になって行く中で、一人いつまでもガキ魂を失うことに決死の抵抗を続けている姿が泣かせてくれます。少なくとも、21世紀にはタランティーノがいる。これは大変な救いになっていると思います。 【anemone】さん 10点(2004-04-26 23:29:55) (良:4票) |