私は貝になりたい(2008)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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私は貝になりたい(2008)

[ワタシハカイニナリタイ]
2008年上映時間:139分
平均点:5.90 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-11-22)
ドラマ法廷もの戦争もの刑務所ものリメイクTVの映画化
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タイトル情報更新(2024-06-25)【イニシャルK】さん
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監督福澤克雄
助監督片島章三
キャスト中居正広(男優)清水豊松(理髪店の主人)
仲間由紀恵(女優)清水房江(豊松の妻)
柴本幸(女優)敏子(房江の妹)
西村雅彦(男優)根本(薬屋・町内会長)
平田満(男優)三宅(郵便局長)
マギー(男優)(男優)酒井正吉(豊松の友人)
武田鉄矢(男優)武内(町役場職員)
伊武雅刀(男優)尾上中佐(大隊長)
名高達男(男優)足立少尉(小隊長)
武野功雄(男優)木村軍曹
六平直政(男優)立石上等兵
荒川良々(男優)滝田二等兵
織本順吉(男優)松田老人
金田明夫(男優)刑事
浅野和之(男優)通訳
梶原善(男優)折田俊夫
片岡愛之助(六代目)(男優)日高大尉
中島ひろ子(女優)折田の妻
泉ピン子(女優)折田の母
笑福亭鶴瓶(男優)西沢卓次(死刑囚)
草彅剛(男優)大西三郎(死刑囚)
上川隆也(男優)小宮(教誨師)
石坂浩二(男優)矢野中将(中部軍司令官)
森田順平(男優)米軍通訳
加藤隆之(男優)
原作加藤哲太郎(遺書・原作・題名)「狂える戦犯死刑囚」
脚本橋本忍
音楽久石譲
作詞桜井和寿「花の匂い」
作曲桜井和寿「花の匂い」
編曲小林武史「花の匂い」
Mr.Children「花の匂い」
主題歌Mr.Children「花の匂い」
製作東宝(「私は貝になりたい」製作委員会)
朝日新聞社(「私は貝になりたい」製作委員会)
TBS(「私は貝になりたい」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「私は貝になりたい」製作委員会)
毎日放送(「私は貝になりたい」製作委員会)
ジェイ・ドリーム(「私は貝になりたい」製作委員会)
プロデューサー濱名一哉(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給東宝
特撮尾上克郎(特撮監督)
三池敏夫(美術)
美術清水剛
衣装黒澤和子(衣装デザイナー)
編集阿部亙英
録音武進
照明木村太朗
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2.《ネタバレ》 私は貝になりたい、こんな言葉を発する人間はどんな心境なんだろう。だりーなー、猫になりてーなーってな感じでは絶対ないと思うけど。例えば、僕は昔、死ぬのがものすごく怖かった。死後の世界などないし、生まれ変わることなどなくて、人間は死んだら、そのままいなくなるだけ。じゃー、今ある、この自分の意識はどーなっちゃうの?無になるって、意識が完全に消滅するって、考えれば考えるほど怖い。今ある、ちょっとした幸せとか思い出とか全部が消えて、完全に一人ぼっちの孤独で、消えていく。そんなことを突き詰めて考えていくと、いっそ、こんなことなら、生まれてこなきゃ良かった。そしたら最初から存在しないし、死に恐怖を感じることもないってゆう思考が、一瞬、頭をよぎったりした。貝になりたいって、それにちょっと近いのかなー。そんな気分で映画鑑賞。さて、この映画、映画の題材に対して、配役がちょっとポップ過ぎるとゆう評価をよく聞くけど、僕は逆にこの配役で良かったと思っている。なぜなら、それによって、映画の絶望感が少し中和されているから。この映画のストーリーだけを追うと、かなりきつい。主役は希望⇒絶望の繰り返しだ。やっと幸せになれそうと思ったら赤紙、で、戦争で生きて帰ってこれて、これでよーやく幸せになれそうと思ったら逮捕、で、なんとか死刑だけは免れたと思った矢先に死刑宣告、で、減刑だ、やったーって思って移動したら、24時間後に死刑。これは普通の絶望より数段レベルの高い絶望だ。それは例えて言うなら、彼女が最初からいないのと、彼女が出来てから、その彼女がいなくなるくらいの差がある。ちょっと違うか。こんな絶望的なお話、過酷すぎる感じでやられたら、僕的には精神衛生上とても良くない。もう観てられない。でも、中居くんや仲間由紀恵がやることで、演技がんばってるなーとか、きれいだなーとかってゆう余計なノイズが逆に救いになる。例えば、初めて死刑宣告された時、もう酷すぎて、きついんだけど、その部屋に草薙くんがいることで、そのスマップ力に、ちょっとだけ心強い気分になれる。ただ、それを凌駕するほど、クライマックスの中居くんの表現は凄かった。絶望のはてに狂気が宿る感じがこっちに伝わってきた。それによって、貝になりたいってゆう強烈な世界否定、自己否定の感情がちょっとだけ理解できた気がした。助かったーって思ってからの、死刑発動。この怖さ、この絶望感、狂気的な感じ。それが中居くんのあの目、あの動き、あのしゃべり方のなかに垣間見れて、鑑賞後、トラウマ的に引きずってしまった。きっと、こーゆう人がこんな境遇になったら、貝になりたいってゆうかもって、ちょっと想像できてしまった。そして、その手紙を後々、豊松の家族が知ることになることを想像すると、欝だ。果てしなく欝。そんな映画でした。
なにわ君さん [DVD(邦画)] 10点(2016-11-17 12:38:47)
1.史学専攻だったので「世紀の遺書」も「壁厚き部屋」も、もちろん「巣鴨プリズン13号鉄扉」も読んでいます。原作とも言われる加藤氏の本も読みました(ちなみに加藤氏は処刑されていません)。フランキー堺さんのTV版・映画版も所ジョージさんのTVドラマも見ました。この映画は良くできていると思います。
プリズンの中の様子・建物の配置、木曜日に響くお経と聖書・・引かれていく時の号の様子・賛美歌の響き・・考証も素晴らしいです。現存する資料をよく勉強されていて、驚きました。あらゆる意味で戦犯の方がたを描いた映画の中では傑作と思います。中居さん、素晴らしかった。タレント・コメディアンの方を代々、豊松役で配役している「貝」ですが、作品で描かれているとおり、ほとんどのBC級戦犯の方は、職業軍人ではなく「徴兵された・一市民」であり、身近な方ばかりなのです。豊松の配役に関しては、この路線を守っていただき、個人的には感謝しています。フランキーさん・所さん版に家族の歴史を加えた点も素晴らしかった。 【クロエさんへ】フランキー堺さん版の「貝になりたい」はツタヤでレンタルされています。この映画の公開にあわせてリリースされたようです。また横浜市の「映像ライブラリー」ではフランキー版、フランキーさんが戦犯家族を訪ねて話を聞くドキュメンタリー版、所ジョージさん版などが無料で視聴できます。
グレースさん [DVD(邦画)] 10点(2009-06-03 01:21:00)
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 5.90点
000.00%
100.00%
213.33%
326.67%
4310.00%
5516.67%
61033.33%
7413.33%
8310.00%
900.00%
1026.67%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review3人
4 音楽評価 4.33点 Review3人
5 感泣評価 8.33点 Review3人
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