2.この映画の本質を大きく誤解させる邦題をつけた配給会社こそがLamb(愚鈍)である。
いったいこのストーリーのどこに「陰謀」があるのだろう?
タイトルが持つ深長な意味をすべてぶち壊し、このシンボリックな劇がもつメッセージを
決して伝えることのない愚かな邦題はあまりにも惜しい。
それはともかく、この物語で誰がライオンで?そして誰が羊か??
それは見るものの視点、知識、理念、そして「感性」に答えがあるのだろう。
2大政党政治、報道リベラリズム、そして政治的(宗教)原理主義者たち
これらのタームが皮膚感覚で理解できなければ、面白くはない劇だろう…。
エンディングは「ストン↓」と投げ出される、
未来の獅子、いや、間違いなくすでに若獅子であるタッド(Todd)の心象をつうじて、
観客にストーリーの参加者として考えるべきテーゼを渡されて終わる。
これは対話する映画である、だから僕はこの劇を大きく支持する。