80.《ネタバレ》 あるがままを淡々と描いてくれたストーリーには好感が持てました。内容的にはかなり重たいテーマやメッセージが多く、ライトな部分をフォレスト(トム・ハンクス)が担当し、ヘビーな部分をジェニー(ロビン・ライト)が担当する形で明暗をつけていますが、フォレストも決して良いことばかりではなく、やはり人生とは「物事の捉え方や取り組み方で結果が変わるのである」ということを最後には教えてくれます。 フォレストの人生がちょっと都合良過ぎな感じはありますが、そこんところはフィクションということで華麗にスルーしたいです。淡々と描いた歴史の中で「こうなったらイイよね」という部分、アメリカ的理想像をフォレストが体現してくれています。世界的事実・大事件などと絶妙に整合性を持たせ、なんとなくフォレストが関係していく点も見ていて笑えます。ウォーターゲート事件、アップルコンピューターの株、ファッキンベトナムの演説を省く部分など超ハイセンスで最高でした。ただし、批判意見の中には監督の都合の良い部分だけ映画に納めてあって事実と異なるというレビューも多く見られます。確かにそうですが、この映画はファンタジーであり、またギャグ映画でもあるのです。悪名高き白人至上主義団体の創立者から名前を貰ったフォレストが今度は純粋無垢にアメリカの為に尽くしたギャグ映画なのです。 この時代(1995年前後)あたりから飛躍的にCG技術が進歩し、あり得ない映像をリアルに表現できるようにもなったと思います。足を切断したダン中尉(ゲイリー・シニーズ)の特撮には心底驚かされたし、前述の通り、フォレストが歴代大統領らと握手するシーンなども素晴らしすぎました。 この作品で語られる台詞「Life was like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.(人生とはチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまでどんな種類かは判らない)」は『アメリカ映画の名台詞ベスト100』にも選ばれています。良い意味で前向きに物事を考えて生きるべきだと教えられます。142分なのに長さを感じさせない点も素晴らしく、いつ観ても何度観ても飽きることがない本物の名作だと思います。観てない人なんて居ないでしょうが、万一観てない方は大至急観るべき名作です。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2023-11-05 15:37:52) |
【pillows】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-19 03:15:17) |
78.《ネタバレ》 私はアメリカ人では無いので本作で映し出されるアメリカの様々な歴史を現実味を持って感じる事は出来ない。 まだ40歳を過ぎたばかりなので本作に散りばめられた近代史のエピソードをリアルタイムで体験していた訳でも無い。 でも、何故か本作を観ると暖かい気持ちになれる。 毎回何故だろうと思うのだが、明確な答えは未だに見つからない。 多分これからも見つからないだろう。 私に取って本作は『答えを探す為に見続ける映画』である。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-06-28 16:39:27) |
77.《ネタバレ》 社会的なサクセスばかりで、自分の一番望んだものは失った不幸な主人公。時代に翻弄されても、走り続け、そのときを一生懸命生きることの大切さ。それぞれが独自に設定したゴールに向かって走る中、ぶつかり合ったときにどこまで相手を認められるか。あえて邦題を借りるなら、ダン中尉の「(あのとき助けてくれて)ありがとう」が真の一期一会の瞬間だ。目的地(生き方)に正解はないし、残酷な現実の前では意味が無いこともある。でもそこに向かって走り続ける尊さを、それとなく教えてくれる映画だった。 【九寨溝】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2012-03-19 00:04:18) (良:3票) |
76.《ネタバレ》 子供の頃この映画大嫌いだったけどねえ!!(苦笑)14年たった、今、見ると本当にいい映画だなあと思います。でも確かにこの映画の間延びした感覚に近いテンポが嫌いな人は嫌いかもね。個人的に印象に残っているシーンは、ジェニーの子供が現れて、フォレストが戸惑ったら、実はフォレスト本人の子供だったっていうシーン、映画の中の主人公に同調してしまった。トム・ハンクスの最高傑作だと思います。 【パジャマオウ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-11-29 21:36:27) |
75.最初から最後まで笑いが止まらなかった(かなり良い意味で)映画。原作も素敵でした。フォレストの純粋な心から生まれた素晴らしい一作。 【南の二等星】さん [地上波(吹替)] 10点(2007-12-06 14:38:50) |
【12times】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-09-17 20:00:50) |
73.今まで観た中でNo.1です。何回観たかわかりません。ゼメキスはこれに全力出し切ったのかもしれませんw これを超える映画ってあるのか? 【あらひろ】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-18 18:41:55) |
72.物語全編が優しく愛情に包まれています。子供に絵本を読み聞かせるかのようなストーリーには、老若男女問わず、誰にでもこの映画の良さが理解できるでしょう。何に対しても一途なフォレストの姿は、人として最も大切なことの1つです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-04-07 23:25:29) |
71.《ネタバレ》 大好きな映画です。 フォレストの人生を通じて色々なものを見せてくれて全く飽きない。アメリカの近代史やその時代毎の人々とのエピソードにちりばめられている喜怒哀楽。独特のCGの使い方。いいよ~! 印象的なのは、主人公の人生の浮き沈みを描く映画は多いと思いますが、この映画では主人公フォレストを取り巻く人々が時代に翻弄されていくけど、どんなにバカにされようと持て囃されようとフォレスト゛自身゛は何も変わらないということ。 そんなフォレストをこれまでに自分と"同等"と見てはこなかった人間たちが人生の苦悩を経験し、最終的にはフォレストを愛しフォレストと"同等"の本当の人間というものを取り戻す。 ダン中尉が自分を取り戻してくれて本当に嬉しかった!あと、走り続けるフォレストの背景に流れる風景の美しさにも感動! 素晴らしい! 【アップルマーク】さん [地上波(吹替)] 10点(2007-02-03 20:56:27) |
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70.《ネタバレ》 公開当時、話題になっていたので劇場まで足を運んだのだが、はっきり言って気に入らなかった。合成ばかりが目に付いたしアメリカ的だと思ったし、何よりフォレストの対比として悲惨な人生を歩まされるジェニーの描き方が嫌だった。だが月日を経て何度か見返すうちに気に入るようになり現在ではDVDも持っている。・・・と、前置きはこれぐらいにして・・・・・・人生哲学をファンタジックに描いた本作はシンボリックな描写が非常に印象深い。〝走ること〟もその一つで〝生〟の象徴として捉える事ができ、フォレストの人生の転機が〝走り〟によって持たされるところなど微笑ましい。さらに興味深いのがダン中尉の描き方で、死を願う彼の両足を奪い、落ちぶれた姿で凍った坂道を転げ落とす。人生の歩みを止めた彼に課せられた試練を表しているようである。だが神様と仲直りのシーンで彼は一人で泳ぎ、最後の登場シーンでは小奇麗な姿で自らの足で立つ。赤信号から青信号へと変わり人生を再び歩み始めたことを体現させるあたりが寓話的で面白い。ダン中尉を演ずるゲイリー・シニーズは悪役を得意とするが「二十日鼠と人間」でもそうだったように聖なる愚者の守役が実によく似合う。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-12-21 18:38:42) |
69.《ネタバレ》 人間、余計な我を捨てて純粋で素直に生きるのが一番幸せへの近道であることを教えてくれる素晴らしい作品。 【憲玉】さん [DVD(吹替)] 10点(2006-12-16 02:09:18) |
68. とても素晴しい映画だと思います。高評価のレビューを読むだけでも泣きそうになります。 劇中、頭の弱いガンプは自分が求める現実の愛をひたすら待っていて、頭の良いジェニーは自分が求める幻想の愛をひたすら探し続けます。その過程と結果は観ての通りなのですが、求める方法がどちらが正しいのかは僕には分かりません。どちらも正しいと思えます。愛の形はいろいろありそれが男女の愛であったり親子の愛であったり友情という形の愛であったりします。僕も含めみんな、それが欲しいと願っていると思います。しかし思い描くものはなかなか手に入りません。それでも時間と人生は容赦なく進んでいきます。人生は自分が主人公であり脇役で、回りの人たちは脇役であって主人公たちです。そういうことを「人生はチョコレートの箱、開けるまで中はわからない」や走り続けるフォレストに投影し喜怒哀楽をからめて表現しているのが素晴しいと思います。 【たろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-10-23 20:54:51) |
67.この映画は素直に面白かった。 アクション映画とホラー映画しか見なかった10代の頃、色んな映画を見るキッカケになったひとつです。 ゲイリー・シニーズ良かったです。 トム・ハンクス大嫌いですが、この映画はほんと良かったです。 【STEVE-O】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-17 08:03:14) |
66.わたし、走るときは大抵ガンプのことを思い出しています。あの映画がわたしに与えたインパクトを思うと、わたしは感謝してもしたりないくらいの気持ちを抱いています。人の純粋さってどういうものなんだとか、ひたむきな人が示す情熱ってどういうものだんだとか、見返りを求めずホントに与え続ける人ってどういう人なんだろうっていうのが、理論ではなく実感として感じることができた。わたしは今日も明日もジョギングします。それはアメリカ大陸横断ほどのジョギングではないけれど、わたしはガンプの影を感じているし、その逆もまたありえるのでしょう。 【ハル】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-25 02:22:40) |
65.《ネタバレ》 映画自己ランキングでベスト5に入る映画。ダン中尉ことゲイリー・シニーズが出てる映画でも一番好き。最後にジェニーの墓の前で話をするフォレストに号泣。サリー・フィールドの母親役ははまり役だろう。 【湘爆特攻隊長】さん [地上波(吹替)] 10点(2005-11-09 08:17:14) |
64.《ネタバレ》 この映画に出会えた事を本当に感謝しています。2度、3度と見ていてもラストではいつも心がいっぱいになります。この映画を「ご都合主義的な愛国映画」と批判なさるようですが、それはこの映画がある意味教訓的なテーマも併せ持っているからでしょう。個人的にはこの映画の「ご都合主義」には目をつぶれます。フォレストとジェニーの人生は既に指摘される方も多いように、アメリカの表舞台と裏社会を反映しています。フォレストに反し、ジェニーは成功に向けて活動するほど、どん底に落ちていってしまいます。フォレストの「羽」の話にたとえると、彼が羽のような人生で、ジェニーは運命に従ったことになるのでしょう。しかし、成功を物にするフォレストは本当に幸せだったのでしょうか。彼が人生で求めていたものは友達だったのではないでしょうか。その事を考えると、彼の行動の多くが孤独を紛らわすための行動と見ることができるでしょう。だから、ジェニーが子どもの事を告白したときには「よかったなぁ」と思い、ラストの子どもとのやり取りには本当に泣かされました。羽が舞い上がっていく終わりかたも最高に印象に残りました。トム・ハンクスの演技、音楽、どこかほのぼのとした故郷の風景、全てが素晴らしく、まさに宝箱に入れてとっておきたいような映画となりました。 【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 10点(2005-08-15 18:36:44) |
63.素晴らしい映画だ。どっからこんないいストーリーが湧いてくるんだろう。頭は弱いけど、フォレストは、自分を信頼できどんどん成功していく。それはいい母親を持ったからだろう。子供の生き方はある部分、親次第である。それはフォレストとジェニーを比べればよくわかる。 |
62.《ネタバレ》 この映画は、今までテレビで何回かやっていたのをチョコチョコ観ていたけど、初めから最後まで観たのは今になって初めてです(^^;フォレストのお母さんの深い愛情や、ダン中尉とのエピソードなど、それらは初めて見たときから感動的だったけど、ジェニーのキャラは私もそんなに好きじゃなかった。でも、今になって印象が変わりました。荒んだ子供時代を過ごして、大人になってもどう生きていいのか分からず、荒れた世界をがむしゃらに進んできたけど、後半フォレストのところに戻ってきてようやく落ち着くのかと思った。でも、今は空家になっている自分の実家に向かって石を投げつけたり、その後またフォレストのもとを去って行き、数年後に彼と再会した時には病気で余命わずかだった(たぶん、エイズだったってことだよね!?)。それを思うと、彼女は、子どもの頃の傷も癒えないまま、ずっと独りで生きる道を模索し続けていって、無垢なフォレストの存在が一服の清涼剤で心の支えにはなったけれど、最後までとても苦しい人生だったんだと思った。でも、それも一人の人間の生き方で、ダン中尉が幸せになったのは、一旦は絶望しても、その後また、自分でいい方向に人生を切り開いて行った結果だからなんだ…。この映画は、人間にはみんな心や意志があって、一人一人に人生があって、それらが偽りや奇麗ごとなく描かれていると思った。また、夢を持っていても突然死んでしまうかもしれないし、絶望していても、希望が戻ってくるかもしれない。そんなことも起こる…。こういう生き方が、いちばん素晴らしいことだとは言われていないように思えて、私自身、一般的に見て決して順調な人生ではないんだけど、なにかとても安心できた。そして、自分の行動については何にも考えてないけど(笑)純真でまっすぐで、知らずと出会った人たちを癒してくれるフォレストも大好きです。この先も、いろんな時にこの映画を思い出すと思うな~。行き当たりばったり風に吹かれながら(^^) 【kiku☆taro】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-21 15:41:31) (良:5票) |
61.《ネタバレ》 小学校を卒業する直前に、映画館で仲の良かった仲間達で見に行った思い出の一作。観客と一体となって笑い、一体となってシクシク泣く。映画が終わった後パチパチと拍手が起こる。そんな不思議な経験を体感しました。その後中学校に、進学した後もいろいろ嫌な事があったけどこの映画があったから乗り越える事が出来たと思います。人間臭く生き続け最後に成功を、おさめたダン中尉。一人の女性をただひたすら愛し続けたフォレスト・ガンプ。本当にありがとうございました。 【一番星☆桃太郎】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-03-30 01:18:02) |