宇宙戦争(2005)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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宇宙戦争(2005)

[ウチュウセンソウ]
War of the Worlds
2005年上映時間:114分
平均点:5.89 / 10(Review 383人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-06-29)
公開終了日(2005-11-09)
ドラマサスペンスSFパニックもの小説の映画化
新規登録(2004-11-13)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2022-09-08)【イニシャルK】さん
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監督スティーヴン・スピルバーグ
助監督ヴィク・アームストロング(第二班監督)
演出ヴィク・アームストロング(スタント・コーディネーター)
ジョーイ・ボックス(スタント・コーディネーター助手)
キャストトム・クルーズ(男優)レイ・フェリエ
ダコタ・ファニング(女優)レイチェル・フェリエ
ジャスティン・チャットウィン(男優)ロビー・フェリエ
ミランダ・オットー(女優)メアリー・アン・フェリエ
ティム・ロビンス(男優)ハーラン・オギルビー
リック・ゴンザレス(男優)ヴィンセント
リサ・アン・ウォルター(女優)バーテンダー
アン・ロビンソン(女優)祖母
ジーン・バリー(男優)祖父
チャニング・テイタム(男優)教会の男
エイミー・ライアン(女優)幼児を連れた住人
タイ・シンプキンス(男優)3歳の少年
ダニエル・フランゼーゼ(男優)兵士
モーガン・フリーマンナレーション
森川智之レイ・フェリエ(日本語吹き替え版)
本田貴子メアリー・アン・フェリエ(日本語吹き替え版)
寺杣昌紀ハーラン・オギルビー(日本語吹き替え版)
野島健児ロビー・フェリエ(日本語吹き替え版)
津嘉山正種ナレーション(日本語吹き替え版)
伊藤健太郎【声優】(日本語吹き替え版)
志村知幸(日本語吹き替え版)
塩屋浩三(日本語吹き替え版)
石住昭彦(日本語吹き替え版)
西凜太朗(日本語吹き替え版)
大西健晴(日本語吹き替え版)
佐藤しのぶ【声優】(日本語吹き替え版)
朝倉栄介(日本語吹き替え版)
浦山迅(日本語吹き替え版)
原作H・G・ウェルズ『宇宙戦争』
脚本デヴィッド・コープ
音楽ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]
編曲コンラッド・ポープ
撮影ヤヌス・カミンスキー
製作ドリームワークス
パラマウント・ピクチャーズ
トム・クルーズ
キャスリーン・ケネディ
製作総指揮ポーラ・ワグナー
配給UIP
特殊メイクジョエル・ハーロウ
特撮ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
デニス・ミューレン(視覚効果スーパーバイザー)
マシ・オカ(デジタル・アーティスト)(マサヨリ・オカ 名義で)
美術リック・カーター(プロダクション・デザイン)
トニー・ファニング(美術監督スーパーバイザー)
アンドリュー・メンジース(美術監督)
トム・ウォーレン[美術](ニューヨーク班美術監督)
衣装ジョアンナ・ジョンストン
編集マイケル・カーン
録音ランディ・トム(サウンド・デザイナー)
アンディ・ネルソン[録音]
ゲイリー・A・ヘッカー
エリオット・タイソン
リチャード・キング[録音]
字幕翻訳戸田奈津子
スタントケイシー・オニール
エリザ・コールマン(ノンクレジット)
エリック・ノリス
その他ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生](指揮)
あらすじ
その日、地球上には磁気嵐や落雷が続発し、交通網や通信網が遮断されていた。そして、落雷の跡の地面を突き破り出現した巨大な物体。その三本足の物体は、強靭な脚で構造物を破壊し、眼のような部分から発射する光線で逃げ惑う人々の肉体を分解した。それは、宇宙から飛来した知的生命体による地球侵略の始まりだったのだ。遠い過去から企てられた遠大な計画の始まりとして… H.G.ウェルズの古典的名作SFを約半世紀の時を経てスピルバーグがリメイク。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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13.《ネタバレ》 スピルバーグは見る人を驚かせるのが上手いなぁと思う。最初は姿なき敵からの破壊に始まり、現れた謎のマシンに対し人々はカメラを構え、逃げればいいのに人だかりが出来る始末。何だなんだと思ったら、謎のビームであれよあれよと人間は粉々。ようやく事の重大さに気づいた群集たちはパニックに陥り、我先にと逃げ惑い争い、攻撃的狂気となる。戦い挑む者逃げる者をよそ目に、敵の姿が明らかになる。トライポッド、それを操る宇宙生命体、人間を捕らえ血を吸い、血管のような根っこを張り巡らせて侵略を進める。鬼ごっこ、追いかけっこ、おとり作戦、全ての抵抗を集約させ、戦い団結を始める地球人たち。そこでラスト、地球の水が合わなかったと自滅。宇宙人のリサーチ不足。死んでいった者(敵も人間も)は無駄死。でも家族は生きててとりあえずはハッピーエンド…。書き出すとかなりチープな話にも映るが、この広い宇宙で生きる事の困難さ、広い宇宙の中で偶然出会い家族を作ったことの貴重さ、そういったヒューマニズムを忘れない監督、そして人を驚かせるサービス精神を忘れない大監督が撮ったSFホラー大作なのであった。
ちゃかさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-02-27 18:44:10)
12.《ネタバレ》 現時点でのスピルバーグの最高傑作でしょう。映像言語のみで押し切る手腕に感服させられました。絶望的な状況と詩的な映像とのコントラストが印象的です。特に川に死体が流れてくる場面が凄絶に美しい。恐怖でたたみ掛ける展開の中、『シンドラーのリスト』や『プライベート・ライアン』よりもさらに深く戦争の本質がえぐり出されていきます。ラストは悲痛。主人公が辿りついたのはボストンなのか、それとも、、、 もうひとつの解釈の可能性が映像でほのめかされていることがわかったとき、この作品の衝撃力に震えました。
藤堂直己さん [DVD(字幕)] 10点(2011-01-27 00:13:49)(良:1票)
11.これは傑作。監督自身のフィルモグラフィーの集大成だと思う。随所に散りばめられたスピルバーグ的な演出は過去の作品を自らオマージュし、時にはニコラスレイや、キューブリックはたまたゴジラやウルトラマンといった作品までもオマージュしているようで仕方がない。とにかく様々な場面で映像に意図を感じる。また、その雑種性が見事に作品の中で活きているからスゴイ。さらに言えば、伝説的なSF映画のリメイクとして130億もつぎ込んでいる作品を容赦なくB級映画にしてしまうのもスゴイ。世間的な評判は全然よくないが僕はこの作品を傑作だと考える。何度見ても新たな発見がある実に興味深い実験的な作品だと思う。こういった大作で実験をしてしまうあたりはスピルバーグにのみ許された特権なのだろう。
ジャザガダ~ンさん [DVD(字幕)] 10点(2006-07-25 00:28:07)(良:2票)
10.人々が宇宙人になすすべもなく侵略され、その中をスッタモンダしながら逃げる一つの家族、それを最近の技術を駆使した迫力ある映像で見たければ、この映画をおいて他にはございません。逃げる家族とパニックの映画です。しかも人間の汚い部分もきっちり見せてくれます。主人公からして家族を守るために犯罪を色々犯します。登場人物が現実どおり我が我がばっかなんで感情移入しにくいのが難点かも。でもパニックなったらこんなもんちゃう?他の事なんてかまってられないし。そーゆう意味じゃリアルかも。昔のショボい宇宙戦争を観た後だからか、おもろかったです。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-12 20:19:08)(良:1票)
9.《ネタバレ》 他のレビュワーの方がトム扮する主人公を「電波男」と評しておられたけれど、実は小生もそう思いました。そう、これは実のところ、あるひとつの「目的(=我執)」にとり憑かれた男の物語に他ならないと。では、その「目的」とは何か? 言うまでもなく、子供たちを母親のいるボストンまで何があっても連れていくということ。この、「何があっても連れていく」ことが、この映画における主人公の<すべて>だ。そしてそれは、決して「家族愛」だの「父親の復権」だのといったものじゃなく、まさしく“電波系”そのもののオブセッション(=強迫観念)として…。

だから主人公は、その「目的」を達するためなら手段を選ばない。車を盗み、他人を蹴散らし、知り合いすらも見殺しにする。そして、自分たちを助けてくれた男すら殺すことさえ厭わないのだ。

ゆえにあの終盤も、原作に忠実であるというより、この映画の「物語」上の“必然”だったと考えるべきだろう。何故なら、主人公が娘とともにボストンに到着した時点で、映画は実質的に「終わっていた」のだから。これは『インデペンデンス・デイ』のような地球的危機を描く「シリアス(!)」な作品じゃなく、徹頭徹尾トム扮する主人公のオブセッショナルな視点に一体化しつつ、その逃避行を描いた映画なのだ。彼が「目的」を果たした時、もはや宇宙人たちはその「目的」を阻む<脅威>としての意味を失って死んでいき、家族は一同に会する。もちろん、それらは決してご都合主義なのではなく、この映画にあっては(あるいは、この主人公にとっては)至極「当然」のことなのである。 

…思えば、ある時期までのスピルバーグ作品とは、常にそういった、何らかのオブセッションをめぐるものではなかったろうか? 巨大タンクローリーも、人食い鮫も、UFOも、すべて主人公(たち)の「我執」あるいは「強迫観念」の実体化としてあったのではないか…。そう思い至る時、実のところ『未知との遭遇』までの映画こそを高く評価する者として、この最新作をやはり思いがけない興奮と歓喜の拍手とともに迎えねばならないだろう。そう、スピルバ-グは「狂っている」からこそ面白かったのだ。そしてこの映画は、本当に久々に、「狂っている」。
やましんの巻さん [映画館(字幕)] 10点(2005-10-12 20:01:07)(良:5票)(笑:1票)
8.《ネタバレ》 怖かった。。。。
だけど後半、小屋での宇宙人との追っかけシーンがコミカルに描かれていてなんか和んでしまい、怖くなくなった。
私は最後まで怖いままでいって欲しかったんですが。。。。

るるさん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-14 11:15:45)
7.最初に一言。本当に怖い映画でした!
原作も、オリジナルの映画も見ましたので、そのままいけばラストはあっけないのは予感していました。
みなさんの「ラストが弱い」というのは同感ですが、逆を言えば、ラストぎりぎりまでハチャメチャを続けられるということです。
通常ですと、後半に入ると、「弱点探し」の場面にスペースをとられてしまい、そこをうまくやらないと、だれる原因にもなると思います。
その点この映画は、原作に守られて(?)最後の最後まで反撃の糸口もなく「え、この映画どうやって終わるつもりなの・・?!」と不安にさせてくれます。

また、私はダコタちゃんの演技に感心してしまいました。
悲鳴が多いとの批判もありますが、私はあのパニクった悲鳴を聞くたびに背筋がゾッとして、さらに映画の世界に入り込めました。ダコタ恐るべし!

それにしても前半部の緊迫感はすさまじかったと思います。
登場シーンなど見ると、出てくるのは間違いなく「ゴジラ」ですね!

ま、物語うんぬん等、みなさんがご指摘しているような「アラ」はいくつもあると思いますが、ETを作った方が、「9.11」を境に、こんな宇宙人を描きたくなった、ということで、私は平和に祈りを込めて、満点にしたいと思います。
モヨさん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-07 01:12:09)(良:1票)
6.SF小説の古典である「宇宙戦争」の映画化にあたっては、B・ハスキン版の傑作オリジナルに加え、同じ様な題材を扱って成功を収めた「ID4」があるだけに、かなりのリスクを伴っていた筈である。しかしながらスピルバーグが映画化を決意するからには勝算があればこそで、少なくとも過去のSF映画をなぞるような事だけは間違ってもしない筈。それがスピルバーグ流というものである。言葉ではなく、常に映像で語り続けてきた彼独自の切り口による、この全く新しい「宇宙戦争」は、まさに天才の創った映像と呼ぶに相応しい作品だと言える。 それはまさに戦場に放り込まれたような阿鼻叫喚の世界で、人々が逃げ惑い攻撃を受ける描写には臨場感が溢れ、痛快さとは無縁の真実味のある恐怖が、たっぷりと描かれていく。平和な街の日常風景が急変するこの序盤のシークエンスは、現代社会に起こる様々な恐怖を暗喩として描き続けてきたスピルバーグらしく、それらの描写は言葉では表現できないほど凄まじく、容赦が無い。破壊されたホワイトハウスや自由の女神といった有名な建造物など一切出てこない事も、市民レベルの恐怖に更なる実感をもたせ、単なる絵空事ではないと感じさせるのである。彼の作品で常に驚かされるのが特撮における迫真性である。今回のそれは、実際の宇宙人に攻撃されている街へ、そのままロケ隊が撮影に来ているような錯覚に陥る程であり、見事と言う他ないのだ。“スーパーリアリズム”という細密画のジャンルがあるが、スピルバーグはまさに映像に於ける“スーパーリアリズム”を実現したのである。夕暮れの小高い丘の向こうに攻撃を加える軍隊、あるいは墜落した旅客機の残骸が散乱しているシーン等、明らかに直接的な描写を避けているシーンが多い。これは「ID4」とは全く違うスタンスであるという意思表明である同時に、前述の街の攻撃シーンやフェリー乗り場でのパニック・シーンをより際立たす為とも思われるが、信奉する黒澤明の影響がここにも表れているようだ。オープニングのバクテリアから想像する結末は、オリジナル版同様、原作に忠実であり、象を倒す蟻の如く、微小なものが巨大なものを倒すカタルシスは一見呆気無いようでいて、それこそが生命の神秘でありまた真理なのである。またトライポッドは原作の古典本のイラストをそのままデザイン化したもので、H・G・ウェルズへのオマージュともなっている。
ドラえもんさん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-04 16:28:02)(良:8票)
5.《ネタバレ》 大変私事なのですが、私、先日離婚をしてしまいました、ダメパパでございます。当然のごとくオープニング10分で完全に主人公に入りきっていました。「せんえつながら、今から私はトムでございます!」と心の中でさけび、そこから始まる、完全主人公目線の大スペクタクル!!私にはまだ小さな息子しかいなかったはずですが、いつの間にか兄妹の父となり、とてつもなく恐怖を感じながら、一緒に逃げまどいました。そして、我が息子ロビーが戦場へ。号泣しながら「ロビーぃぃぃぃぃ!!!」。完全にヒキまくってる連れを尻目に、そこからはもう涙が止まりません。「子守歌歌って。」「ああ!そんな歌わからないよ!すまん!ダメパパで!!」号泣。ようやく前妻の元にたどり着くと、そこには。。。ああ!!我が息子よ!!!生きていたか!!!息子が生きていた嬉しさで、終わったことすら気づきませんでした。帰ってからも涙が止まらず、ようやく落ち着いた今、この文章を書きながらまたもや涙しております。日本で一番この映画で涙したであろう私は、あまりの感情の高ぶりのために、なぜ宇宙人が滅びたのかを完全に見逃した馬鹿者なため、今晩また再見する予定でございます。今のところ、私には10点以外をつける余裕はございません。
take4さん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-02 15:13:25)(良:3票)(笑:15票)
4.《ネタバレ》 ヒーローモノでもアメリカ万歳、軍事力万歳ものでもない
スピルバーグの大傑作。
すさまじいリアリティと恐怖の大人の映画。
カメラの視点が人間の高さに統一されています。
視点の意味はふたつです。
一つはほとんどのシーンが人間の目の高さに統一されてること。
もうひとつは基本的に「トムが見たもの」しか映像として出てこないこと。
だから、全てのカットがものすごいリアリティを伴ったインパクトで
脳裏に焼き付きます。
これはこういうSF映画としては画期的じゃないかと思うのです。
普通は、迫力を出すために、あるときは主人公の視点から離れ、
「神の視点となり」カメラを縦横無尽に動かし、
例えば実際に宇宙人と軍隊の兵器がぶつかりあうところを
バンバン撮るわけですが、今回神はいません。
基本的に「トムが見なかったものは写さない」という
手法を貫いています。
これは個人的には想像力をかきたてられ、
逆にものすごいリアリティを感じるのですが、
ここだけじゃなく、いくつか出始めてきた感想を読むと、
もっとスターウォーズなどのように、
ドンパチやってるシーンを詳細にハッキリ、バンバン見せて欲しかったというのが多い。
ラストも原作通りじゃなく、
人間側の知恵と勇気と工夫で、猛烈な反撃シーンを見たかったというのも多い。
いや、それならいつもの、軍事力賛美、
アメリカ万歳映画になってしまうだろうと思ってしまう。
あるいは少年ジャンプで育った漫画的発想かもしれない。
少年ジャンプもいいんだけど、この映画の素晴らしいことは
市民は圧倒的テロの前には「全く無力で、呆然と見て逃げ回るしかない」というところです。9.11事件を強く思い起こします。
骨格もラストも原作通りでGOOD。蟻と人間ほど力が違う場合、蟻の知恵と勇気で
反撃できて勝利を収め、最後、ばんざ~いで終るのはなんともリアリティにかけるのです。
圧倒的強者の自滅に待たなければならないわけです。



うさぎさん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-02 08:11:07)(良:8票)
3.《ネタバレ》 駄目男だけど、そんなにすごく駄目でもないパパ、であるとか、離婚の顛末だとかなんとか、息子とパパの関係であるとかを何気に描写し、さらに戸口でのトム・クルーズと元妻との切り返しに感動し、スピルバーグが「離婚」をこんなにちゃんと描いたのは初めてだったんじゃないかなと思い、しかも続く物語は「続・激突カージャック」の裏返し。■ところがトム・クルーズとダコタ・ファニングは次から次へと酷い目にあわされ苛められ、結果、特に駄目親父が復権したわけでもなく、なんとなく宇宙人が死んだように、なんとなく映画は終わるのだ。そのくせティム・ロビンズの地下室のシーンはやけに長く、おいおい商品ならこのシーン切るでしょ。つまりスピルバーグの妙な資質。■一方で、スピルバーグの技は冴えにさえ、クルーズ親子に視点を固定した演出、ロングショットのこれぞ!ってな挿入(街の上に立つ三本足ポッドのロングショット!!)、絶対に美しい画面にはせぬ、という心意気、スピルバーグ印の横移動、さらに斜面での戦争はアルドリッチの「攻撃」やらヒューストンの「勇者の赤いバッジ」を思わせる、なんとも真っ当な戦争映画ぶり。つまり上手い、上手いと連発したくなるスピルバーグの確かな演出技量。■さらに、地下に100万年眠っていたとは思えぬリアルなポッドの造形、SONYとNASAが共同開発したみたいなライト付きカメラ触手、全然怖くない宇宙人。つまりスピルバーグの幼児的な欲望。■これらのスピルバーグ印が渾然一体となり、全然怖くないホラー、妙に怖い戦争映画、楽しい楽しいSF、全然感動しない人間ドラマができあがりました。やっぱスピルバーグは面白いわ、と実感した一作。がんばれスピルバーグ、あと10年もしたら、イーストウッドになれるかもしれん。それとも自主映画を撮ってくんないか。
まぶぜたろうさん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-02 00:57:30)(良:4票)
2.スピルバーグ大好き!なクセに最近はどうもノレなくて、「ターミナル」も見逃しちゃってたり。今回の映画にしても、題名が発表された時点ではめっちゃ期待!って感じだったのに、入ってくる情報に、なんだか段々不安になってきちゃったり。・・・で。最高です!コレ! 私の中のセンサラウンド精神(なんだそりゃ)が久々に胸の中でぐわんぐわん高鳴って、映画を見てる間、その恐怖のスペクタクルに、ずっと「これよ、これなのよっ!」とキャーキャー喜んで恐れ慄いておりました。本当にセンサラウンドを彷彿とさせる音響効果によって存分に描かれる、圧倒的な破壊と、それを前に、ただ逃げ隠れするしかない人々の姿。ダコタたんの存在ゆえに弱き者の視点で体験させられる物語に終始ハラハラ。「あー、こわいこわいこわい~!」というのが快感になっちゃったりして、映像のハッタリ屋スピルバーグ、久々の面目躍如。最近のスピルバーグ映画はカメラワークが雑でしょーがない、って感じなんですけど、今回はぐるぐる回る長回しとか、日常~非日常、水上~水中などの縦移動の妙など、嬉しくなるよな映像たっぷり。スピルバーグ初のパニック映画と言える世界に私は思わずスクリーンに向かって「よっ!待ってましたっ!」と声かけそうでしたよ(まあ、かけたらアホですが)。それにしてもスピルバーグは、つくづく地べた派の人なのだなぁ。空を渇望しつつも、どうしても地べたに根を降ろしちゃう人。飛躍した世界よりも日常の視点から話を広げる方がいきいきしちゃう。かくいう私も、映画の好みは地べた派、なんでしょうね。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 10点(2005-06-30 13:22:40)(良:2票)
1.《ネタバレ》  こんなに興奮できる映画は久しぶり。息をつかせぬ展開に鳥肌立ちっぱなし。これを映画館で観ないのは大損だと思う。(以下ネタバレ)破滅を伝える描写が凄い!圧巻は、炎上しながら走り続ける列車。災厄の広範囲、同時制をワンシーンで語っている。
 /はじめに上映時間を見てしまい、2時間ないことを知っていたので、「もっと引っ張ってくれ!もっと楽しませて!」と祈りながら観賞した。で、娘救出の次のシーンで例の宇宙植物が白くなっているのを見て、「ああ、原作通りに終わってしまうのか」と実に残念に思った。
 /原作を小学生の頃に、これも手に汗握って読んだ思い出があるので、かなり楽しみにしていた。「かみなり号」が出てこなかったのは個人的に残念。(←原作での、唯一の人類の反撃。本当に出したら、映画としては問題。)あと欲を言えば、あの終末状況をもっと引っ張ってほしかった。そう、マイノリティリポート並の長さで。そして観客もキャストも疲弊しきった頃(快い疲弊。疲弊というより陶酔。)に、娘ともはぐれたトムが、原作よろしくとぼとぼと中心地に赴き、一人で、死滅したエイリアンに気づく・・・。そして家族とも再会、みたいな。・・・もっと破滅に酔った上で、寂しく解放されたかった。わざわざ軍隊にリベンジさせるばかりが、カタルシスじゃないっすよ。マイノリティでも原作にない逆転劇を描いて、原作にある閉塞感を希薄にしてしまっていたし。やはりスピルバーグほどの大物になると、王道を往かざるを得なくなるのかなあ?
 /でもこれだけ欲求が出るのも、楽しめたからこそ。これだけのスケールで描いてくれた上に、秘密主義を徹底して映画を絶好の状態で提供してもらえたのもスピルバーグのお陰。映画館にいったら、血湧き肉躍る心地になって館を出たいもの。この映画はそうさせてくれた!ということで満点。
フランシス=ライオネルさん [映画館(字幕)] 10点(2005-06-29 23:29:59)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 383人
平均点数 5.89点
051.31%
1112.87%
2112.87%
3225.74%
44311.23%
55414.10%
67018.28%
78822.98%
84411.49%
9225.74%
10133.39%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.89点 Review55人
2 ストーリー評価 5.09点 Review66人
3 鑑賞後の後味 5.36点 Review60人
4 音楽評価 5.79点 Review53人
5 感泣評価 3.95点 Review42人
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【アカデミー賞 情報】

2005年 78回
視覚効果賞デニス・ミューレン候補(ノミネート) 
音響効果賞リチャード・キング[録音]候補(ノミネート)(音響編集賞として)
音響賞アンディ・ネルソン[録音]候補(ノミネート)(音響調整賞として)

【ゴールデンラズベリー賞 情報】

2005年 26回
最低主演男優賞トム・クルーズ候補(ノミネート) 

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