1.本作はまさにルメットの最も得意とする分野で、[十二人の怒・・]と並び最高傑作でしょう。 雪降るボストン 実に実に静かに映画はスタートする、その静かな風景をバックに次第にGalvinが再びその魂に火をともすのである。それは無力な市民に対しても法律は平等であるという信念の再燃に他ならない。。。。。。最終弁論は陪審員に向けられているが、我々にそしてGalvin自信にも語られていく。。。。。。。ポール・ニューマンの一世一代の名演技!!彼の演じる人間臭さ、もがき苦しみ、はい上がろうとする姿を 背中一つで見事に表現していまう。.....最後LauraはGalvinに電話をかけ続ける・・・・が。。。Galvinは受話器を取ろうとはしない。心を通じ合わせる二人だが。。。。大好きなシーン。本作は 作品賞、助演男優賞(James Mason)、監督賞、脚色賞、主演男優賞がアカデミー賞にノミネートされたが対抗馬“ガンジー”によって一つも受賞はされなかった、しかし 全く個人的な意見ではあるが「伝記もの」に常に不満をもつ私としては本作の方が格が上のような気がしてならない。それにしてもどうでもいいような作品が次々とDVDとして再登場しているにもかかわらず、本作がDVDとして発売されないのは 理解に苦しむばかりである。この作品を深く埋もれさせる事など考えたくは無い。。。。
久しぶりに映画を見直しました。
中年男の再起物語として評価されているのかもしれないが
しかしながら この映画の本質は
全く別のところにあるように思えるようになった。
個人の あるいは私の意識を超えて
世の中が存在し
あたかも 私個人を規定して いるかのような感覚とは
いったいなんなのだろうか?
それは 私が自由を放棄している事にほかならない。
では 何故 自らの自由を 放棄するに至ったのか?
端的に恐ろしいからである。
だけど 「それは」
いつでも私に問いかける
だって
判例や法律に または道徳に
従う それを守るかどうかは、
いつも私に任されているのだから ・・・・・・・・
では どう行動し どう生きるか???