1.フェリーニってつくづく映画界の天才だなぁということを再確認する為に持って来いな作品。まぁ道からオーケストラリハーサルあたりまでは本当に凄いから何でも良いのだけれど。私はローマという場所に一度もいったことがないし、何のノスタルジアもないわけだけれど、何故こんなにもこの映画のローマに魅了されてしまうのだろう。不思議である、フェリーニは本当に映像の魔術師だ。個人の体験を全人類共通的な感覚にしてしまうのだから。古代、戦争時代、現代とローマの姿を追っていくその手法、構成の仕方の本当に上手く作られていることったらない。練り上げられたセリフ、内容等のオリジナリティー性もスバラ!ラストのローマの町を若者たちがバイクで疾走して行くシーンが纏め方として凄すぎる。天才。教会ファッションショーとかお馴染みお笑いポイントも忘れてません。でもそのお笑いですら映画として不可欠な要素なのだからやっぱり凄い。