1.《ネタバレ》 前2作を観て、あまりのクオリティの低さに愕然としながらも、後に引けなくなり本作も鑑賞。
全3作通して、そっくりさんを集め、原作を荒削りになぞって行くだけの映画。
特に際立って酷いのは、音楽とCG。円盤やロボット、トヨエツのバズーカシーンはまさに噴飯ものだった。
原作とは違う形のエンディングが用意されているということで、そこにだけ期待したのだが、結局より分かり易く描いただけで、オチはほぼ同じと言っていいだろう。
エンディング(エピローグ)に関して。カツマタ君が未来のケンヂに説得され、お面を取り、ケンヂと友達になる、そこまでで良かった。
しかしその後の、カツマタ君が「グ~タララ~♪」の歌を思いつくというエピソードを付け加える事で、おそらくより感動を強めたかったのだろうが、この展開は有り得ない。
なぜなら、カツマタ君が「グ~タララ~」をケンヂに伝えることが出来たのは、大人になったケンヂが過去の世界でカツマタ君に謝罪したからであり、
にも拘らず、それ以前の現実世界でケンヂは「グ~タララ~」を歌いまくっている。
一番重要なシーンでこんな矛盾は有り得ない。堤監督は、真剣に映画を作っているのかとさえ疑ってしまう。
俳優陣は本当に頑張っていただけに、さらに痛々しい。ARATA、小池栄子は出番は少なかったがかなりハマっていたのではないだろうか。
前2作も含め、トータルで1点。稀に見る駄作です。