1.《ネタバレ》 うっわ、ダメだー。
ここまでダメだと、早送りしつつも我慢して見続ける感じになってしまう。
脚本演出キャストが駄目である。
全体的に、「ブリジョン」のような負け犬系の先行作品と思われるのだが、ここまでダメになるというのは脚本もダメだが、演出がとてもダメ。冗長で平坦でセンスが感じられない演出。
ということは相対的に「ブリジョン」の演出というのはイケていたのだなあ、などと考える。
脚本も演出もイケていないので、アニストンのコメディエンヌとしての必死の努力がものすごく上滑りに見えてしまう。それはもう、見ていて〝イタい〟としか言えない状態だ。
だいたいケビン君を色男キャラに起用するなど、コメディといえども本当に無理だ。
なおかつカメラマンの男も「エキストラじゃないんですか」とうほどのインパクトの無さ。
それでもって脚本のダメさよ。社長がここまで社員の私生活に介入するなど、有り得ないではないか。ナンセンスコメディーで「ウチの社長はおせっかい」とかいうテーマならいいかもしれないが、これはラブコメだよなあ。設定そのものが間違っている。「おまえは結婚していないから、信用できない」などと面と向かって言われたら、セクハラで訴えるか、転職するのがアメリカの女性でしょ。
それを、「そうか、それならそういうフリをして一発かまそう」などと考える女がどこにいる。
「ジェニファー・アニストンは意外に足が太い」「ケビン君の大胸筋は立派だった」というくらいしか感想も浮かばぬ。
どっちかっていうと、お金返してほしいと思うほどの最低の作品だ。(0点でもいいのだが1点はママ役の女優さんに、もう1点はケイトの部屋のインテリアに)