2.《ネタバレ》 トム・ハンクス演じる英語もろくに話せない外国人が、母国のクーデターのせいでターミナルから出られなくなってのドタバタ劇。
吹替えで観たのが悪かったのだろうか、言葉が拙いゆえの言い間違いで笑わせようとするシーンが古臭いコントのように寒々しくて見てられない。
観ている途中で、たぶん実話を基にしてるんだろうなと感じたが、後で調べてみると案の定。
空港に長年住み着いた男がヒントになったらしいが、住み着いたいきさつ等はまったくのフィクションのようだ。
こういう設定ならいっそのことコメディに徹したらまた違ったかもしれないが、ラブストーリーを入れたり感動ヒューマン色を盛り込んだり、どっちつかずの中途半端なものになった気がする。
ビクターがアメリカに来た目的も父とのエピソードが不足していて感動できないし、アメリアとのロマンスにしても成り行きが不自然で一向に乗れない。
ストーリーに無理があるし演出も臭いし スピルバーグ監督にしてはガッカリのつまらなさ。
良かったのは、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの美貌くらいか。