17.《ネタバレ》 当時のDVDを中古で購入したら、最後の巻が劇場版とTV版のセットだった。
劇場版シト新生が未完。量産型エヴァンゲリオン9体に囲まれる絶望的な状況。まさに最終決戦。ここからどんな逆転劇が見られるのか?真のエンディングとはどんな内容だったのか?を楽しみに、またまた数ヶ月待たされての本作。
25話『AIR』と題された前半は、前作REBIRTHと同じ内容をなぞって、魂のルフラン無しに決戦に入る。戦自との戦いに続き、こちらもかなり過激な描写が展開する。
全然戦わない主人公シンジ。元気を通り越して鬼気迫る表情のアスカ。やっと初号機が動き出して、26話『まごころを、君に』へ…
シンジ磔にされて叫ぶだけかい…デカい綾波、意味がわからん。人がドロドロ溶けるって何?
あ、実写に逃げた。劇場の観客?試写会とかかな。コスプレの後ろ姿とか…何これ?
幼少期のシンジだ、やっと話が進むのかな?…てか、何かもう飽きてきた。あ〜、お金払って何を見せられてるんだろう?
なんかジメジメしてんなぁ、早く終わんねーかなコレ。あ、アスカ生きてたんだ。…え?…え終わり?
『おめでとう』「ありがとう」と意味不明に終わったTV版と、同じような意味不明さで、映像は進化、内容は劣化したように感じる。
アニメを観る大人も増えた時代。社会に馴染めないアニヲタが増えた時代。そんな社会から取り残された大人未満を、子供部屋から引きずり出して、金を払わせて、観たくないモノを観せ、最後に「気持ち悪い」と言い放つ。
伝えたいことは何となく伝わる。この映画でエヴァのファンを辞めた人も多いと思う。でも残念ながら(?)アニヲタを辞めた人は少なそう。
もしこの映画が劇場公開のみ、以降エヴァは作らない。というならともかく、「気持ち悪い」と言い放った側が、DVD/BDはもちろん、パチンコや新作映画と、未だにエヴァで商売してるのって、どうなんだろー?と思いながらも、結末がオカシナ事になっている意外、一時代を築いた魅力的な作品だと思う。