1.《ネタバレ》 この映画は、説教臭くてあざとい、と言う印象しか残らなかった。
生と死をテーマにした内容の割には、その描写が薄すぎるのだ。
心の絆や自己犠牲を伴う相手への想いなどは、確かに人々の心を打つ。
しかし、そこに「泣かせよう」とする第三者の横槍が入ったとき、
それらは全て見透かされてしまい、安っぽさしか残らなくなってしまうと思う。
本作はまさにその類で、2時間あるストーリーの中には無駄なシーンが多く、
妙に説教臭い事をツラツラと述べてる割には説得力が無い、という致命的欠陥があった。
観客を泣かせる為に用意されたとしか思えない描写や台詞回しには冷笑でした。
最近の映画全体を通じて言えることでもあるが、
無意味に豪華なキャスティングと巧みな宣伝手法は、いい加減にして欲しい。
しかし、そういう類に乗せられぬよう、自らの観察力を向上させなければならない。
そう悟らせてくれた作品でもある。