1.《ネタバレ》 ク○映画ウォッチャーなら幸福の科学は避けては通れない。『仏陀再誕』はネタ的に受ける部分はあったが、『神秘の法』はただただ退屈だった。今回は幸福の科学を前面に押し出すことを避け(例:教祖的な立ち位置のキャラを出さない)、観客と同じ目線の学生を主役に、地味に伏線を張っていたりと、プロパガンダとして巧妙になっており、意外にも前半は普通のアニメ風なのでちょっと肩透かしだ。それでもストーリー全体に起伏はなく、発表会でピンチの主人公が学長と拉致されたり、挿入歌で離散から再集結するあたりは御都合主義すぎて、作品としてまだまだ未熟。そして後半から延々と説明される啓発セミナー風の宇宙ネタにはついていけず、これぞ幸福の科学と言ったところか。終盤になってやっと盛り上がりを見せ始め、主人公が覚醒してビースト状態で敵を薙ぎ倒すのはちょっと面白かった。両手を合わせて光がパーッなクライマックスの演出も笑える。結局、幸福の科学らしい平常運転で、前2作より作りとしてはマシな出来なので、この点数で。