1.若い頃、司馬遼太郎が好きで、この原作も何回も読んでいます。
また、戦国時代って日本の誇る文化だと思うんですよ。
侍がいて忍者がいて切腹があって、親兄弟でも敵になって戦争したりって、今の日本からはおよそ想像もつかない世界だし。
で、その戦国時代の集大成が、この関ヶ原の戦いと思うんですよ。
しかし、この映画はちょっとひどすぎるんじゃないかなあ。
原作を整理せず無理矢理つめこんで、さらに原作にない女子のエピソードまで追加したら、もう字幕、ナレーション、セリフと説明だらけで人間ドラマが薄い薄い。
というか、何も知らない外国人が見たら、話の内容を理解できないんじゃないかなあ。
日本人から見ても、セリフをえらく聞き取りにくいシーンが度々あるくらいだし。
しかし、あんまり貶してばかりいると、時代劇映画がなくなっちゃいそうなんで、いいとこも少し。
・役者陣が豪華で楽しい。特に有村架純は、ストーリーと何の関係もないくせにカワイイ(笑)。
・合戦シーンの迫力はまずまず。
・50万石もの大大名になったのに、福島正則のチンピラ小者感は原作以上(笑)。
でもやっぱり、「日本の誇る戦国時代の集大成を完全映画化!」とはお世辞でも言えない出来の映画ですね。