《改行表示》11.《ネタバレ》 日航123便の事故を扱ったものとしては渡辺謙の出ていた「沈まぬ太陽」もあるのだが、どうもいま一つで、こちらのほうがまだ面白い。しかし、いずれにせよこの事故を真っ正面から描いたものではなく、本作にしても新聞社から見た事故の断片が触れられるに留まり、結局なにが言いたいのかちょっと不明な後味を残した。 新聞記者、いわゆるブン屋さんの活動が活き活きと描かれているのはわかるのだが、123便事故に関しては意外にも目新しいことはなく、べつにこの映画を観るまでもなく事前に知っていたことばかりだった。なんだか惹句はおおげさだが、いざ小屋に入ってみるとしょぼい見世物を見せられたときのような、羊頭狗肉の感がある。終いには主人公の幼年期のエピソード等が盛られているが、そんなものを観たいわけではないと言いたくもなった。 【タカちん】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-10-17 11:18:45) |
《改行表示》10.役者はそれぞれ精いっぱいがんばっていたと思います。しかし悲しい哉、脚本がひどい。陳腐な小ネタをゴチャゴチャと盛り込んで、本筋の焦点がすっかりボヤけています。「こうしよう」と考えた頭の構造を覗いてみたいぐらい。比較するのも可哀想ですが、やっぱりNHKのドラマ版のほうが格段に上ですね。 象徴的なのが、登山中のピトンにまつわるセリフ。ドラマ版ではラストに高橋一生が発し、グッと来た覚えがあります。実は本作の途中でも小澤征悦が同様のセリフを言うのですが、何の感動もなくスルーしてしまいました。同じ言葉でも、タイミングや話の持っていき方を間違えると、一文の価値もなくなるということですね。これは日常会話でも同じこと。というわけで、以って他山の石とすべし、という教訓をいただきました。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-07-03 22:19:58) |
9.各テーマについて掘り下げが浅く、中途半端です。 【K】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-01-19 14:12:42) |
8.この手の作品を見るたびに、書き手のもの書きとしての「筆力」が落ちているなと感じます。あまりにもステレオタイプの描き方で、それも必ずお上批判、新聞社に場所を変えただけで似たような作品をいくつも今までに見た。一記者の死に対してあそこまで冷静でいられるのか?それとスクープをうたなかったあたりで見ていて完全に萎えました。それにしても長い長い作品です。題名とかけているのだろうけど、山登りのシーンはすべてカットして1時間半くらいのスピード感ある作品にしたほうが良かったのでは? 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-08-31 21:00:20) |
7.《ネタバレ》 この映画に山登りや子供とかいらないのでは?マスコミが頑張ったからって事件が解決する訳でもなく、むしろ邪魔。マスコミ嫌いの私には合いません。カット割りを省いてもう少し上映時間を短縮して欲しかったです。登場人物が多い割りには、皆さんの個性が出ていて、そこは評価できます。ラストは原作の見ていない私には消化不良。 【マーク・ハント】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-08-28 12:21:32) |
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6.《ネタバレ》 原作を読んで感動し、数年前のNHKドラマも評価する者としては「これはひどい」と言わざるおえません。数々の印象的なセリフや泣けるシーンを陳腐にしてしまったのは監督や脚本家のストーリーテリングセンスがないからと許せたとしても、キャラクターや設定の大幅な変更(特に最後の社長怒鳴り込みの理由や、主人公を遺書で引き止めるシーン)はあまりにも脚色しすぎです。原作を生かすには映画では時間が足りないからとは言わせないぞ!だってNHKも前後編あわせて150分(映画とほぼ同時間)で見事に映像化してるんだから。役者の演技が良かっただけに原作に忠実にやってほしかった。映画で久しぶりに腹が立ちました。 【あおみじゅん】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-08-10 13:59:05) |
5.実話を元にしているとばかり思っていたものですから、おかしな社長や漫画チックな社内のいがみ合いなども我慢して見ていたのですが、フィクションだったのですね。それを知ってみれば、それぞれのエピソードもチープすぎて、白けます。冒頭、子供を飛行機に一人で乗せる場面が出てきたので、てっきりこの子は事故機に乗ったのだと思ったら、違うのですね。この子と父親の関係も説明が無いので、混乱させるだけのエピソードでした。 本来の評価は3点ですが、主人公の力のこもった声が気に入ったのでプラス1点。 【駆けてゆく雲】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-08-09 13:48:07) |
4.《ネタバレ》 原作未読です。なので登山のシーンやラストの家族と会うシーンに価値を見出せませんでした。さらに「日航で行かせてください!」とみんなを説得しておきながら社長に詰め寄られると速攻辞表のコンボには腰が砕けました。そりゃ無いよ。あと全体的に仕事に対してのぶつかり合いなんで、なんだか自分とオーバーラップして辛かった。ただこれはこの映画が説得力を持っているってことなのかもしれない。あとブチギレ堺の演技は迫力があってすげぇ良かった! 【まるにゃ~ん】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-05-20 13:52:55) |
3.《ネタバレ》 初めて予告を見た時「命を追った、あの夏」と言うコピーに、何故かしら柄にも無く怒りを覚えてしまった。原作は読んでませんので、どこまでが事実に基づいているのか、はたまた全くのフィクションなのかも分かりません。まるで戦場のような編集デスク、部署間や上下関係の確執、紙面トップを巡る人間模様。あの夏、あの日、ブラウン管の外ではギリギリの決断があった。でもなんだろう、日航機墜落と言う大事故を背景にして、描くのはそこなの?スクープを巡る駆け引きで、やたらドラマチックに仕上げちゃってるけども、実際に関わった方々はどう思うのでしょう?映画を通して、本当に伝えなきゃいけないメッセージは新聞社からではなくて、御巣鷹の尾根にこそあったんじゃないのでしょうか。実際に現場に赴いた堺雅人の現場雑感、全権堤真一の無神経な広告掲載に対しての激昂。大切な部分が希薄にスルー。ドキュメンタリーじゃないのは分かってる。史実の戦争映画だって、カッコいい主人公を立てて、そんなものはいくらでもある。けど、自分でも分からないけどこの事故に関しては、命を語ってこんな切り口に描いて欲しくなかったと強く思います。もしこれが架空の事件を追った内容だったら、報道・編集の現場が見れるとても面白い映画だったなーと、惜しい気分。あと現在とのリンク結構余計。演者方は最高。見方を変えると、まんねりで仕事に向上心を持てなくなった人にもう一度情熱を注いでくれそうな作品です。 【乳時雨】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-04-03 17:49:18) |
2.《ネタバレ》 日航機墜落事故を通して新聞記者たちの生き様とジャーナリズムのあり方を描いているわけですが、凝った編集と撮影で確かに緊張感やリアリティはある。紙面をめぐる闘いや人間模様は確かに見応えがある。でも、これがテーマなら別に日航機墜落事故という実際にあった事件じゃなくても良いんじゃないのか。この映画に登場する人々には新聞の1面をどうするかということしか考えていない。あんなに大勢の人の命を奪った悲惨な事件もただのネタとしてしか捉えていないでしょう。あの未曾有の大事件にどのように直面したことでその悲惨さをどのように記事にするのか、どういう使命をもって報道をするのかということこそ肝だと思うんですが、この映画では載せる載せないとか1面にするしないだのというせこい争いに終始しているわけです。主人公の友人や家族がらみのあからさまなフィクションも全く必要性が感じられない。実際にあった事件を題材にしているならもっと事件現場の様子やそれにまつわる人々の全容を知りたかった。以前テレビ番組で観た、現場に直行したテレビ局の報道スタッフの再現ドラマの方がよっぽど事故の悲惨さと報道の使命と困難が伝わってきた。新聞の1面トップ云々の争いよりも新聞記者から観た日航機墜落事故そのものを描いて欲しかった。いちばん悪かったのはセリフが全く聴き取れないこと。これって映画の基本じゃないのか。 【8bit】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-03-14 22:29:06) |
1.《ネタバレ》 どうしても映画の尺に合わせるには原作を弄るしかないのかも知れないけど、原作好きとしては面白くなかった。衝立岩に登る意味がなくなっちゃってるし。。ラストシーンも「???」。堤真一をはじめ周囲を固める役者がいいだけに勿体ない。 【静葵】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-01-17 09:45:41) |