1.《ネタバレ》 実はもう、あまり詳しいことは覚えていないので、原作と乖離した設定やデザインはそれほどイヤではない。だけど、幼い少年(オレです)の一番のお気に入りだった、科学忍法火の鳥が、爆発の火焔をまとって結果的に出来たモノだったのは、ちょっとガッカリ。
戦う組織が、戦闘行動中に軽口を利いたりするのは、アメリカなどの映画でよく見るが、日本の武力組織にはかなりそぐわない(最近、その手の仕事をちょっとだけかじったので、よけいにそう思う)。ましてやチーム内で恋愛感情を持つ者がいて、出撃中にそんな類の話をされちゃうのは、かなりゲンナリする。
そういう話と、チームメンバーの命と任務との天秤、敵は人類の進化形態でイイモンも同根の能力を持っている者だったとか、面白そうな話が沢山あり過ぎて、どれもチャンと描き切れなかった印象だ。
特に、彼ら科学忍者隊の力の源が、謎の石とそれに対するある種の適正に依っている事は、非常に非科学に映ってしまう。『アイアンマン3』のレビューでテクノロジーに魔法はそぐわないと書いたが、こちらは「科学忍者隊」が魔法使いなのだ。そりゃあ、ないぜ。
「鉄腕アトム」の時代じゃあるまいし、イマドキの映画が科学技術礼賛だけでは・・・という向きもあろうが科学忍者隊の物語くらい、そこんトコロ上手く納得できる話に出来ないのだろうか?