7.《ネタバレ》 ウチに、パンフレットがあるが、何故か内容を一つも覚えていない。幾多あるTVスペシャルや、劇場版と基本的に大差ない内容だから、記憶に残っていないのかも知れない。
確か公開時、モンキー・パンチの監督作だからと期待したと思ったのだが・・・
基本キャラの絵はやっぱりパンチさんが直接関わっているだけあって、充分満足したが、いかんせん話が「いつもどおり」で、面白みがない。中途半端にSFっぽく、でも生体認証らしき例の認証をルパンが変装で解決するのは、如何にもお粗末だし、ナノマシーンも非論理・非現実的すぎる。それでいて、ルパンと別行動の不二子が、お姫様を逃し、結局ルパンと合流するあたり、カリオストロのまんまじゃないかと思ったりもする。
結局、『名探偵コナン』みたいに、毎年やる=いつもの事件の連続の一コマというコンセプトをも持っていない、でも一つながりの物語の最高のエピソードとしての映画版という「特別さ」もない今の劇場版ルパンには、『カリオストロ』が活劇としてほぼ完璧なだけに、どうしても比較してしまい、それ以上心動かされる要素がない、と思う。
原作そっくりの作画に3点、たぶん不慣れだったろう監督業のモンキー・パンチの活躍に1点で、4点献上!。