37.《ネタバレ》 「シックスセンス」がホラーのうたい文句に反して、
最終的には泣かせるほどの感動作になり、
大衆の支持を得たのに対してこの「サイン」は・・
SFのうたい文句であるのにその怖さや不思議さが伝わらず、
抑揚がなく淡々としているけれど「アンドロメダ」のようなのめりこめる映画でもない。
子役が不気味に暗いのに怖さも感じない。
流れは「シックスセンス」に近い家族愛や魂救済映画。
シャマラン監督って・・
SFには向いていないのかもしれない。
家族愛を描かせたらスピルバーグよりずっとうまいのに。
ラストのオチについては異論もないし私は好きですが、
派手に自滅する世界が見たかったなぁ・・
とにかく後半から観ても十分わかる世界というのが、
それまでの演出や編集はなんなんだろうと思う作品。
人間ドラマはよく描けていて演出がつまらないSF映画と、
人間ドラマは破状しているが演出は面白いSF映画とでは、
どちらが観てよかったか??
・・2005年の「宇宙戦争」とよく比べられるので興味で観ました。
SF映画とはやはり演出が大事なんだなぁと痛感。
「これは宇宙戦争だ」とホアキン・フェニックスが劇中後半で言うように、
攻撃こそ派手ではないけれどもこの作品も「宇宙戦争」なのだと納得。
しかし演出がまずい。
「シックスセンス」の監督作とは思えないくらい地味すぎて退屈。
テレビ映画かドキュメンタリーのような作りではSFの意味がない。
まだSFテレビ映画の「ヘキサゴン」のほうが面白い。
スピルバーの初期ホラー作なんですが・・
宇宙人の描写はどの映画にも賛否両論ですが、
この作品の宇宙人は・・笑えてしまう。
感動するシーンにもつながってたりするのに、
全身タイツ姿のようないでたち・・
しかし後半からの宗教的な(ギブソンはキリスト教で監督が仏教ですか)
運命ドラマはやはり「シックスセンス」の監督だ・・
ちなみにこのインド系のシャマラン監督は登場人物の一人でもある。
科学的な根拠も描くならば大雨を降らすラストはほしかった・・
しかしトム・クルーズとメル・ギブソンを変えて出演させたら、
この「宇宙戦争」「サイン」どうなったでしょうか??