1.上野樹里目当てで本作を観にいきました。上野樹里は相変わらず「上野樹里」らしく、また久しぶりに広川太一郎節が聴けて良かったです。その点については満足しています。ストーリーについては、後半のぶっ飛び方が凄かった!かなりの暴走ぶりです。原作未読なのですが、原作漫画のあの“ほわっ”とした絵柄から想像するに、映画は相当「別物」になっている予感がします。というか別物のはずです。もっとも個人的には、こういう荒唐無稽なお話も嫌いじゃありません。ただ、CGの使い方は気になりました。実写で表現できないからCGを使う。あるいはCG表現の方が実写より勝っている場合なら、CGもOKだと思います。でも本作の場合はそういった理由よりも“CGの方が楽チンじゃん”という制作姿勢を感じてしまい、がっくりきました。自分は、本物(生きているもの)が伝える熱にかなうものはないと信じます。美少女わんさか系B級作品として楽しむ分には問題ないと思いますが、それ以上の何かを期待するのは厳しいと思いました。 (06年8月12日追記:後ほど原作をみる機会があったのですが、別物というよりは、味を思いっきり濃くした感じでした。塩ラーメンを注文したらトンコツラーメンが来た感じです。いやチキンラーメンか。それでもやっぱ別物?)