1.金は無くてもSF映画を撮る事は可能である。アイデアが無くてもやはり撮る事は可能である。両方無いと、チト辛い。でもやっぱり撮れちゃう。そしてそんな映画に似合うのは、やはりB級映画界きっての男前マイケル・パレでしょう(ま、他にもそんな俳優ゴロゴロいそうですが)。大宇宙の衛星、そこでは鉱物資源の採掘が行われてるんだけど、何やらヘンなロボット(ホントに変)の乗る宇宙船がそれを襲う。しかしストーリーはそんな事そっちのけで、潜入捜査官パレの冴えない活躍が描かれております。派遣されたMOON44で出会った訳有りっぽい囚人ジェイク・オニール、演ずるは、おお、『地獄の女囚コマンド』で人気沸騰、皆さんお馴染みのブライアン・トンプソンではないか。これだけでもう、少し得したような損したような複雑な気持ちに。見どころはヘリによる追撃シーン(もろミニチュア撮影でイサギヨさ炸裂)、スターウォーズのパクリだろ、とか、今更言う気も起こらない。ま、しかしですね、無闇にスモーク炊いてみたりする、雰囲気作りのための工夫(悪アガキとも言う)は、観るべきものが無くも無く、手作りの素朴さを味わうには、うってつけの映画ではないかと(ちょっと褒めすぎたか?←全然褒めてないっての)。