2.《ネタバレ》 酷い教師だなぁと思いましたよ。おそらく誰の目にもそう映る脚本にしてフックを作り、そこをプラスへ解放することをテーマにした作品でした。それを鵜呑みにできれば分かりやすい感動譚です。
でも、私には納得しにくいものが残りました。オリンピックで4連覇した方が受けたパワハラが時事ネタになっています。それに触発された訳ではありませんが、本作の教師の言動も生徒の誰か一人が「パワハラを受けていた」と発言した途端に、美談が醜聞に変わる可能性を秘めた際どいものだったと思えるのです。
あくまで本作を観る限りの感想で、映画的な演出として序盤に「酷さ」が強調されていたと思います。結果としては成功談ですし、その結果ゆえに素晴らしい指導法だったと解釈もできます。でも、教師が「際どい指導」をやることに不安を覚えます。 本作を観て勘違いしたバカな教職員がホンモノのパワハラを堂々とやりかねない。オーソドックスな指導法では同じ結果にたどり着けなかったのだろうか? 気難しいことを言ってるようですが、そう感じたんだから仕方無い。気持ち悪いものが残っています。
広瀬すずは確かに買いですね。