4.《ネタバレ》 えーっと、雰囲気と映像は大変良いですね、そこはさすがポランスキーです。
観る前は「フランティック」みたいなのを期待したんですが、ハズレてしまいました。
なにかと出てくる前任者の残した原稿、コレの使い方が何か中途半端です。
CIA絡みのサスペンスは自分なりに頭の中を整理する必要があるものが多いのですが、それ以前の問題という感じです。
そもそも、そうまでして自伝を出す理由はなによ?
知られちゃ困ることがそのまんま放置されてるってなによ?
ゴーストライターの存在の意味さえよくわかりません、ユアン・マクレガーは氏名も無いままでしたし。
なんだか焦点がぼやけてしまって、話の核が見えにくいのです。
CIAの日常的な陰謀を傍観させられたみたいな気分です、なので面白い映画ではなかったですね。
ユアン・マクレガーはイケメンだけど強烈な個性、イメージが無いぶん、いろんなジャンルの映画、役柄になんなくハマる人ですね、ポランスキーの映画とも相性がとてもイイんじゃないかと思います。脇もなかなかの俳優が顔を揃えていますが、キム・キャトラルは完全にあて馬でした。