1.《ネタバレ》 色んな意味で見ていて辛い話でした。まずは安藤さん。ひとりよがりで相手の気持ちなんてほとんど考えていないその性格にイライラするし、いちいち岡田くんを巻き込むことにもイライラ。これは映画ですが、実際あのくらいの年であんなに人に依存してそのくせ自分の方が上みたいに思って生活してる人いるのかな。森田くんにやられてちょっといい人みたいになったけどあれがなければ安藤さんも道を踏み外していただろう。
次に岡田くん。彼もはっきりしない。安藤さんの手伝いをするのか、阿部さんと付き合うのか、森田くんに電話するのか、優柔不断ではっきりしない。ウジウジモゾモゾしていて見ていてじれったいったらない。演出上そういうキャラにしてるのもわかるが、濱田岳さんがハマりすぎていた笑
ぶっ飛んでいたのが役名も本名も森田君。彼のイカれっぷりはすごい。初めはナイフ(包丁)で犯行を進めていたのが、警官も殺し銃を手に入れてそれをどう使うのかと思いきや、無計画に撃ちまくって肝心の相手を狙う時にはもう残弾ゼロに。あの無計画性がまた本人の突発的狂気性にもつながっているようで、かえって怖かったです。
映画が半分も過ぎようかという時にタイトルが出てきたのにはびっくりした。でもそれは面白い演出でした。おおって思って少し引き込まれました。
ただ映画自体はどうかなあ。インパクトはあったんだけどやりたい放題やって終了みたいな、見ている側はなんだか疲れてしまった。
ややコメディタッチの三角関係や四角関係を観客に見せたいのか、森田くんの凶暴性を見せたいのか、彼の内面を掘り下げて何かメッセージを伝えたいのか、何が目的なのかさっぱり分かりませんでした。足ちぎれて「おかあさーん、麦茶持ってきてー」って言われてもね。。。わぐっちゃんも結局何だったのか、ただの森田くん暴走のトリガーになっただけなのか。それだけのために彼と彼の彼女にあそこまで時間を割いたのか。
あまり、自分は楽しめない映画でした。