1.《ネタバレ》 好きなシドニー・ルメットの映画なんです。
ポール・ニューマンも好き。法廷モノとしてはわかりやすい。
でも面白くなかったです・・
勧善懲悪タイプの映画ではありますが、そこまでが長い長すぎる。
どうしょうもない飲んだくれの弁護士が、勝てると保障されるくらいの
楽そうな事件の弁護を引き受けるのですが、病院側の過失のせいで
植物人間にされた患者の写真を撮りながら、そのポラロイドが出来上がるまでの
写真の色の変わりようにニューマンが本当の正義のために立つ決心をする。
ここらはうまいと思う。病院側は示談を提示。その額は裁判の報酬に値する。
しかも家族でさえ示談にしてくれと言う。
ところがニューマンは裁判にした。あのポラロイドの色のように。
いざ裁判になると、勝てると見ていたのに急に有能な弁護士が出てきた。
まあそこから面白くはなるのですが・・
あの女性はいらないなぁと思いました。
「ターミナル」のキャサリンみたいな役だなぁ・・
もちろんあの女性がいることで、ある意味客観的な見方もできます。
でもあのラストは(何のドラマにしたいんだ?)と。
ルメット監督の映画は終わったあとに、何が言いたかったのか
考えてみましょうみたいな作品が多いのですが、これは・・
法廷のシーンはよかったです。「12人の怒れる男」を思い出した。
裁く側弁護する側と場面によって、人物の大きさが変わる。
壇上の大きさと弁護側の見上げる位置の違い・・
でも最後には(一般の陪審員)の位置が勝つ。
ここらはよくできてるので、もっと派手に演出してほしかった。
それまでの責め苦のような不利がもったいない。