4.《ネタバレ》 痛快なコメディ時代劇かと思いきや、意外とブラックで殺伐としたストーリー。
よく考えたら『仇討ちの助太刀』だったら無理もないです。ただプロローグではなんか楽しそうに助太刀をしているシークエンスを見せてくれたので、そのノリでいくんかなと思ったわけです。
要は、『助太刀屋』なんだから、助太刀で最後までいってほしかったんですよね。
父親を殺されて、その仇討ちを自分でやるのであれば、それはもう助太刀ではありませんから。
『位牌に頼まれて助太刀を引き受けた。』とかわけのわからん屁理屈を言ってはいましたが、そーゆーことじゃないんですよね。
それから歴史に疎い私には、今作で使われている言葉がよくわからないことが多かったです。
ですので、仲代達矢が追われる原因になった事件の真相や、風間トオルがいきなり殺されちゃう理由(真相に気付いたから?)なんかがよくわからないまま、エンディングを迎えてしまったのは残念。もう少しアホな自分にもわかるような説明が欲しいです。
ラストのバトルはなかなか面白い。石をぶつけたり、あっちこっちに隠れたり、死体のフリしたり、助六ならではの戦い方が粋ですね。
見所はその辺と、ラストのオチくらいです。
ラストのオチも予想通りでなかなか良かったです。